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ポケモン剣盾の互換切りについて思うこと

2019年06月16日 | ポケモン
まず、タイトルに「互換切り」と入れたが、この表現はだいぶ違和感がある。
互換切りって、前までは、金銀からルビサファみたいに過去作ポケモン自体は存在するけど世代間の通信が不可なことに対して使ってなかったっけ?

それはそれとして、今回の新作では一部ポケモンが出ない、ということに関しては自分的にはしょうがないと思ってます。
理由は以下の4点です。
※特に③が分かっていない人が多くて、分かってもらいたかったのでこの記事を書きました。

■①そもそもいつかはこの決断をしなければならない
例え今回の1000匹分を6年かけて作成したとしても、次の1100匹は7年、、その次の1200匹は8年・・・と、
どんどん必要な製作期間は増えます。
また、増えるのはポケモンだけでなく、技や特性も増えていくので、必要な開発期間は10年単位になるかもしれません。

そんなことをしたら、ポケモンというコンテンツが地に落ちていくのは目に見えているでしょう。
ポケモンはあくまで本編のゲームがメインです。
小学生が高校生になるまで1回も新作が発売されないコンテンツは、全世代から支持されるコンテンツとして成り立ちません。

また、10年前のハードや考え方で作ったものを新作として出すのもよろしくありません。
今、ケータイの新作アプリをガラケーで出すようなものです。

いつかやらなくてはいけない決断を行ったのが、たまたま今回だっただけです。


■②マンネリ回避
ポケモンを20年以上やっている人ならわかると思いますが、世代が進むにつれて段々変化が少なくなっています。
※以下、数字は分かりやすくするため四捨五入

たとえば初代ではポケモンが150匹いて、新作の金銀が発売されてポケモンが100匹増えて250匹になりました。
これは登場するポケモンのうち、約40%が新ポケモンということになり、とても新鮮で刺激的な変化になるのです。

ところがサンムーンでは720匹から80匹増えて800匹になったのですが、これは新ポケモンの割合はたった10%であり、90%が旧ポケモンなのです。
過去ポケモンが出続ける限り、この割合はどんどん減っていき、新鮮味や刺激も減っていきます。

10年かけて作って、95%以上は10年前の前作と同じ環境、なんてそもそもゲームとして面白くないです。
ゲーフリ的にはマンネリ対策としてメガシンカ、Z技、ダイマックスを作っているのだと思いますが、それでも10年に1度ではマンネリ回避は無理。


■③開発時間の短縮は限界がある
よく意見を聞くのが、「開発期間が足りないのなら、開発人数や資金を増やして開発期間を短縮させろ」という意見。
多分、大人数でシステム開発を行ったことがない人が言っているのでしょう。

人数を増やしたらその分コミュニケーションパスの数は指数関数的に増えます。
チームを増やしたらチーム全体を管理する時間が増えます。

たとえばあなたがポケモンのグラフィックやモーションを管理する立場だった場合、
他の人、あるいは他のチーム(場合によっては外注先)が作ったグラフィックやモーションの品質をどのように担保しますか?

他の人が作ったものを確認せずにそのまま納品、ということはしないでしょう。必ず確認が必要です。
ではどういう確認が必要ですか?
まずは確認項目一覧(テストケース)を作成する必要がありますね。
どのポケモンがどの状況でどの技を使ったとき、など、考えれば考えるほど膨大なテストケースになります。
仮にテストケースを他の人が作ったとしても、あなたは必ずすべての項目に目を通して、
テストケースに過不足や変な点がないかレビューする必要があります。

また、作業を分担するのであれば当然レビューをするのはあなただけではないです。
他のチームのリーダーにもレビューをもらって、意見が食い違えば議論する必要があります。
結果的に、プログラムに修正が必要になることも当然あります。

その時間は開発人数を増やせば減るどころか逆に増えていくのです。

それを膨大なテストケースすべてで行うのですから、開発人数やチームを増やしても、やはり膨大な時間がかかるのです。

もっと言うと、上記なんてプロジェクトのほんの一部にしかすぎません。
たとえば、テスト結果はどう保証するのか?を考えると、
他の人からただ「テスト合格」とだけ書かれたものを渡されて、それを信じてOKというわけにはいかないでしょう。
あなたが実際のモーションテスト結果を見るのです。
もちろん、これも他のチームのリーダーにも見てもらって、意見が食い違えば議論して・・・また膨大な時間がかかります。

開発人数や資金を増やしても、開発時間の短縮には限界があります。


■④別に存在自体を抹消されるわけではない
次回作で出なくてもアップデート、マイナーチェンジ版で出るかもしれないし、そこで出なくても次々回作で出ます。
ポケモンHOMEには連れていけるという話なのですから。


とは言っても、やっぱり全ポケモンが1つの世界に居て、好きなポケモンを使いたいというのはありますよね。
自分の希望としては、
・全国図鑑は世代間で共通のものにして(ポケモンHOMEの機能にするとか)、ポケモンのコンプリートができるようにする
・スマホでグラフィックにこだわらない簡易版の対戦プラットフォームを作る(シャドバみたいな・・・)
とかがあったらいいねと思いました。

2 コメント

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Unknown (ななしのよっしん)
2019-11-09 11:01:40
こんにちは。
ニコ動でのDQM1RTA解説プレイ動画がすごく好きで何度も見ています。
ブログも読み応えのある内容で更新し続けてくださっていて嬉しいです。

話題の剣盾ですが、個人的には言われなければ気にならないくらいの自然な移行ではという感じです、これまでもストーリー中では出会うポケモンは全てではなかったですし…
自分が対戦というより冒険を楽しむスタイルというのもあるかもしれませんが

新ハードでの体験が楽しみですね。
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Unknown (@ほ)
2019-11-10 21:09:37
こんにちは。
コメントありがとうございます。

この記事ももう5か月前の記事なのですね。

>これまでもストーリー中では出会うポケモンは全てではなかったですし…
⇒そうですね。これまで対戦も最初の数か月は過去作使えなかったですし、そんなにいつもと違うという感じはないんじゃないかと思います。

自分も剣盾楽しみです。
今作は対戦も頑張りたいですね。
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