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各種のお知らせと季節のたより

桜蔭会 京都支部
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下鴨神社の流鏑馬(やぶさめ)神事(5月3日)

2025-05-07 21:37:15 | 季節の便り

毎年5月3日に行われる下鴨神社の「騎射流鏑馬神事」は、葵祭の前儀の最初で、祭の無事を祈る神事です。
その起源は、平安京が造営される以前に京都盆地を支配していた有力豪族のカモ氏が6世紀ごろから行っていた、馬を走らせる宗教行事なのだそうです。

新緑の糺の森。
午後1時の開始前から大勢の観客が待ち構えています。

 

 

神事をつかさどる斎主や「流鏑馬神事等保存会」会長の千玄室さんが、馬車で入場します。

 

 

最初に走る「一之射手」が平安時代の武官の装束(束帯)姿で入場します。

 

 

奉仕するたくさんの人たちも本格的な平安装束で入場してきます。
皆さん、烏帽子にカツラの枝とフタバアオイの葉を挿しています。
いつも日曜日に糺の森で活動しているボースカウト・ガールスカウトの子供たちも活躍します。

 

 

一連の儀式のあと、袖をたすき掛けにした射手たちが流鏑馬のスタート地点に向かいます。

 

100mおきに3つの的が設置されます。これは最もスピードが乗る第三の的。

 

 

最初の射手が、第三の的目がけて矢を放ちました。

矢が的に刺さったことを、的持ちの少年が確認しています。

 

 

次々に射手がやってきます。
きれいなフォロースルー。
的全体が落ちていますので命中ですね。

 

 

こちらも命中!

 

 

江戸時代の装束の射手も登場しました。
見事に命中!

 

 

小笠原流の訓練を積んだ乗り手と馬による演技です。
全部で15回近く、迫力ある疾走が見られました。
3つの的全部を射抜いて駆け抜けた女性射手もいました。

 

馬が走った後の馬場。
6尺(1.8m)幅で縄が張られています。

 

 

観覧するには、当日券もありますが、かなり競争がきびしいでしょう。
事前に下鴨神社で受け付けている「流鏑馬神事等保存会」に入会すると、会員限定の観覧区画で席を確保できます(それでも最前列で見たければ、開場12:00の1時間以上前に会員用の列に並ぶ必要があるようです)。
後方での立ち見は無料ですが、かなりの混雑になります。

 

〔投稿:SI〕


5月の和菓子

2025-05-06 01:24:43 | 季節の便り

新緑がまぶしい頃となりました。
和菓子屋さんにもこの季節を表現した和菓子が並んでいます。

「緑風」
表面にまぶした氷餅のきらめきが、新緑の木漏れ日に見えました。

 

「牡丹」

こなし製。

 

 

兜の焼き印を押した葛焼き

 

堺町三条上るの「亀屋則克」製。
ショーケースのない、昔ながらの座売りの店内ですが、製品には新しいセンスがあふれています。

〔投稿:SI〕


三千院のシャクナゲが満開です

2025-04-22 23:23:03 | 季節の便り

三千院の入り口のモミジの並木は、初々しい若葉です。

 

御殿門には、なごりの枝垂れ桜。

 

 

宸殿前の庭では、シャクナゲが満開です。
実際に目の前にしていると豪華な印象なのですが、木陰を好む花だから、写真にはつつましく写るようです。

 

 

山の水が注ぐ池と若葉の向こうに、12世紀に建てられた往生極楽院。
扉が開放されていて、平安時代末期に製作された国宝の阿弥陀三尊像を間近でお参りできます。

花の下で、わらべ地蔵もうれしそう。

 

 

奥の観音堂に続く斜面につくられた庭園にも、シャクナゲがたくさん。
枝垂れ桜がまだ咲いていて、風が吹くと桜吹雪が舞っていました。

 

花色のバリエーション。

 

ガサガサと音がすると思ったら、ヒヨドリが蜜を吸っていました。

 

 

「慈眼の庭」を勢いよく流れていく山の水にも、春の生気を感じます。

山吹も満開でした。春の終わり告げる花…なんだそうです。
今年も夏が早いのか…

 

 〔投稿:SI〕

 

 

 

 


原谷苑―春の花の競演

2025-04-08 23:52:14 | 季節の便り

何年か前にタクシーの運転手さんに桜のおすすめの場所を尋ねた時に、「はらだに」と即答され、その名を覚えました。
原谷苑は寺院や有名人の庭園ではありません。
パンフレットによると「金閣寺より衣笠山を、御室より八十八カ所の山を越えた洛北原谷の、不毛の土地を、戦後の原谷開拓団の方より依頼を受けて、昭和三十二年から、花好きの『村岩』二代目が、景色の良い丘を選び数百本の桜や紅葉ほか数十種類の樹木を植樹したことに始まる」のだそうです。

桜の季節(3/29~)には、西大路通の「わら天神(敷地神社)」の前から15分おきくらいにシャトルバスが出ていて、便利です。
それ以外は、タクシーを利用するか徒歩で行くしかなく、自家用車乗り入れは厳禁されています。


(シャトルバスが出る「わら天神」前)

 

お出での前に、下のリンクから注意事項をご確認ください。

原谷苑・青山荘・村岩農園公式ホームページ 京都 桜

 

 

園内に入ったとたん、別世界に入り込んだような、幻想的な気分になります。
何種類もの桜のピンクを背景に、色とりどりの花々が咲き競っています。

 


(薄墨桜)

 

背の高い木の足元にあしらわれた木瓜(ボケ)。何色もあって、とてもかわいらしい。


(一つの株に色の違う花をつけた木瓜)

 

早くも、ツツジの類が咲いています。


(吉野ツツジ)


(シャクナゲ)


かと思えば、椿や沈丁花がいまだにきれいに咲き続けていたりして…
まさに、植木の魔術師の庭という感じです。

 

ミズキやミツマタなども花盛り。


(土佐ミズキ)


(ミツマタ)


(オレンジ色のミツマタ)

 

 〔投稿:SI〕

 

 

 


賀茂川・高野川の桜はもうすぐ満開

2025-04-04 23:04:20 | 季節の便り


(「デルタ」の河合橋の西のたもとに近い地点から、東を望む。高野川越しに大文字山が見える。)

京阪出町柳駅から河合橋を渡ると、「デルタ」に出ます。
賀茂川と高野川が合流して鴨川になる三角の場所です。
桜の時期の「デルタ」には、学生たちが集まって新歓たけなわ。


(「デルタ」の中ほどから南を望む。正面が賀茂大橋、その向こうへ鴨川が流れていく。
右の流れが賀茂川で、左が高野川。)

「ピーヒョロヒョロ」としきりに鳴く声がしますね。

近くの高い木の上で待機中のトビたち。
「デルタ」でおにぎりやサンドイッチを手に油断していると、トビにさらわれます。

今日から5日間(4/4-8)は、七十二候の「玄鳥至(つばめきたる)」の時節だそうです。
明るい日差しを楽しむように、燕たちが川面をスイスイ飛び交っていました。

 

「デルタ」から北西方向へ、賀茂川をさかのぼってみましょう。


(新葵橋の下付近より上流を望む)

 

出雲路橋から上流を眺めた景色です。
川岸の桜はずっと上賀茂まで続きます。
途中、北大路橋の北、京都府立植物園の西側の土手は、八重紅枝垂れ桜が続く「半木(なからぎ)の道」。
(どなたか写真を送ってくださるとありがたいです!)

 

 

ちなみに、「デルタ」から北東方向へ、高野川べりも桜並木が松ヶ崎まで続いています。


(河合橋から高野川上流を眺める。右端の黒い切妻屋根が京阪電車の出町柳駅)

今日(4/4)は7割から8割くらいの開き具合でしょうか。
明日あたり、満開になりそうです。

 

 

桜花に心がはずみ、こんな和菓子を買い求めました(「老松」にて)。

 

 〔投稿:SI〕