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暇な弁護士の暇つぶし日記

若手弁護士の日常を書いていきます。

交通事故が原因で退職を余儀なくされ,転職し,収入が下がった場合(後遺障害なし)

2021-09-08 17:15:53 | 日記
交通事故の痛みで,仕事を休み,職場に迷惑をかけ,職場にいずらくなり,退職した場合,最終的には自分の判断で退職しているため,事故との相当因果関係は認められにくいと思われる。

仕事の性質,痛みの程度等から,退職がやむを得ない場合は,休業損害が認められる余地があるが,転職先が見つかるか,又は通常見つかるであろう期間(3か月程度か)に限られるだろう。

事故と退職に因果関係がある場合,転職により収入が下がったときは,減収分は損害として認められないのか。

認められて良さそうだが,調べてもよくわからない。

事故がなければ転職しておらず,減収もなかったと考えると,休業損害ではなく,逸失利益の問題と思われる。

交通事故の文献の逸失利益の項目を見ても,後遺障害等級認定がある場合についてしか記載がなく,これがない場合は逸失利益の問題は生じないと考えられているようだ。

青本では,退職を余儀なくされた場合は,慰謝料の増額事由になる旨の記載がある。

しかし,慰謝料が多少増額されたところでたかが知れている。

転職がうまくいかなかったのは事故のせいではなく本人のせいということだろうか。

そういう理屈ではないのかもしれないが,結論はそうなってします。

後遺障害が残らない事案では,そこまで重症ではいと考えられ,したがって退職の必要性もないから,後遺障害逸失利益の問題としてのみ考えれば足りるということだろうか。

よくわからん。

今年の司法試験合格者数

2021-09-08 09:59:50 | 日記
受験者 3424人
合格者 1421人
合格率 41.5%

司法制度改革当初は,合格者3000人,合格率80%(医師の試験くらい)くらいを目指す的な感じだったと思う。たぶん。

あとは,合格者を3000人に増やせば合格率は90%くらいになりそうだ。

法科大学院は,志願者がおらず,潰れまくっているから,名前を書けばどこかには入れるだろう。
医師は,医学部に入るのが難関なのとは大違いだ。

法科大学院は授業が緩く,卒業なら誰でもできるレベルだ。そして,法科大学院を卒業すれば,司法試験は90%くらいの確率で受かる制度をもとは目指していた。
医学部が授業も大変だろう。気を抜くと留年するのではないか。

そうすると,司法試験の方はふるいに掛けられる場所はないから,誰でも受かる試験になりそうだ。

今は,弁護士なら法律詳しいという,行きすぎたとも言えるイメージ(過剰な期待?)があると思うが,そのうち,弁護士も法律知っている人と知らない人がいるというイメージが浸透するかもしれない。

そのうち,私は法律がちゃんとわかりますみたいなのが弁護士の売りになる時代が来るだろうか。

鈴木光さんは合格しただろうか。

たぶんしてるだろうな。

大手事務所で働いているとネットで見たけど,勉強時間はとれるのだろうか。