ひとりごと

30台後半が勉強したことを、とりとめなく、さらしていきます。

前例主義

2010-06-11 | 日記
日本というのは前例主義が大好きである。
別にそれはお役所の専売ではない。
民間企業でも、前例主義ってのはかわらない。

わたしも、さして問題がない時は、それでよいと思う。

問題なのは、「改善の提案」に対して、それを拒否する理由が「前例にない」という場合だ。
明らかに変わるべきときに、変らないことを選択するというのは、実のところは最も大きなリスクを犯していることに気づくことができるヒトがどれだけいるか。

まぁ、そんな大げさな話をしているわけじゃあない。
部内の会議で、来週の部間会議にうちから出す議題について、資料ができたから予め配布しておいて、会議がスムーズに行くようにしていいですか?と発言した。
そうすると、部長が

「この会議で、うちから資料を配布したことは前例がない。」

とか言いだしやがった。

…まぁ、うちからはないかもしれないけど、あっちは配布してきたことありますよね?

といってたら、

「あっちはあっち。こっちはこっちのやり方がある。」

…資料配布にも前例が必要なんですか?

「今回、配ったら私が資料の責任者になった時に、なんで事前配布じゃないのと言われるかもしれないじゃないか。」

…そこまでホンネを言えるのならむしろ御立派だよ(笑)

イラ管登場

2010-06-07 | 日記
小鳩体制が表向き終了し、イラ管の登場。

鳩は汚沢を道連れにしたことで一定の評価をする向きもあるようだけど、汚沢はそうそう簡単に引っ込む器じゃないと、誰でも思ってるところ。
たぶん、汚沢は、少なくとも参議院選挙までは黙っているだろう。民主が勝てば、このまま続投させるだろう(影で牛耳るコースを選ぶ)。民主が負ければ、管おろしを画策するだろう。
まぁ、それだけの話。

問題なのは、民主に未だに経済成長戦略がないこと。
識者が言うとおり、経済が成長している間は、借金は問題ない。
赤字会社でもフローが保たれていれば問題ないのだ。

問題なのは、どうやって現在のフロー、将来のフローを確保するか。
より正確に言えば、どうやって「将来のフローにまで問題がないと思ってもらうか」が問題だ。
それは少なくとも、郵政の貯蓄高を上げて、財投を増やして国債を買って、公共事業をするという方法は無理。
公共事業は、何も生み出さないのは、ここ20年で既に証明されている。20年前のインフラは役に立たない。
カメイのジジイは、現在のフローしか見えていない。だから、今のフローは問題ないだろう!と胸を張って見せたって、将来のフローを心配するヒトから見れば、なんも考えずに手っとり早く借金できる道を作ったところで、アホじゃないかと思ってしまう。

(注:有る程度、手っとり早い方法であることは、認めるけど、それは将来のキャッシュを単に使うってことだから、余計に心配だ)

もちろん、どういったことをすれば将来のフローを維持できるか、あるいは維持できるかと期待させるかってのは難しい。
端的には、税金で充分まかなえますよという姿勢で、
・ひとつはみんなが認める身の丈経営を行うこと。
(ようするに、黒字経営をする)
・もうひとつは、将来は成長するという期待をもたせること。

結局、必要なのは、財政再建と、経済成長の日本柱という、当たり前の話なんだけどね。

で、財政再建ってのは、とっとと消費税を上げるということ、それから無駄を省くということ、これ以外の道はない。無駄なんてものは、省いたっていくらでも出てくるんだから、全て省いてから重い腰を上げて消費税を上げるって考えだと、はっきり言えば手遅れになる。

経済成長には、民間に頑張ってもらわないといけないんだけど、そもそもこの不況は、自動車・電気という日本を引っ張ってきた2業種の凋落が問題なんだから、この業種の立て直しか、あるいは新業種の起こししかない。
2業種が自民についてたからというのもあるけど、民主にはこういった、業種をどうやって切り開いていこうかという観点がない。

アメリカは、日本にやられている間、自動車以外の製造業という道は捨て、知財やら流通やらの新産業を興した。
アップルなんて、ファブレス企業の最たるものだ。

日本は、どういった産業で勝っていくか、考えなければならない。
公共事業やってれば国内で金をまわしても、回らなくなったということは認めねばならない。管にそれができるかなぁ。。。

汚沢の残念なところは、経済運営ができないことなんだよね~。
それができれば、ダーティでも支持するんだけど、単にその剛腕さが、内向きのマネジメントにだけ消費されてるんだもん。国が栄ないかもって時に内側でぐちゃぐちゃやるって根性が気に食わないんだよ。

そこを行くと小泉・竹中は、少なくとも金融でなんとかできないかというビジョンはあった(結果的に、それは危ない橋だったんだけど)。
製造業に関しても、雇用の流動化の確保という点ではよかった。
リーマンショックがなければ、非正規労働者の問題も、少なくとも自動車の部分はゆっくり解決しただろう。
財投も減り、借金も増加に一定の歯止めがかかった。
(小泉時代に増えたって奴もいるけど、小泉時代は国債は年間30兆円だったんだぜ?今、45兆円?アホか!)
時代が変われば、対策がかわるのは当然で、今、小泉・竹中路線をやれっていう話ではなくて、小泉・竹中は少なくともその当時の最大の努力は行っていた、ということ。結果的な、後からわかった間違いも多かったけどね。
地方に対しても明確だよ。何もしないところは凋落しろってね!実際、どうしようもないところまで落ちた自治体も多ければ、うはうはのところも影であった。敗者必衰というものを自治体レベルまで持ち込んだことは、賛否両論あるだろうが、何もしてこなかった自治体も悪いんだよ。

自民党の現在の凋落は、小泉以後の政治家が、ミニバブルに浮かれて、やるべきことを止めてしまい、自分のやりたいことを優先したり、内向きの調整に力を費やすとか、外部への目を捨てたことが原因だ。

そう考えると、イラ管はどこまでできるかってことは疑問だ。財政再建だけに目を向けては、財政再建はできねぇぞ。
個人的には、エダノ次第だろう、と思う。