昨日は、香川県琴平町で開催された四国こんぴら歌舞伎大芝居を観に行ってきました。
こちらが、1835年に建築された日本最古の芝居小屋を移築保存した本日の会場。
地元の小学生が、開演前の口上を延べてくれました。
多くの方々が開場を待っておられましたが、9割以上が中高年女性。
男性の姿は本当にチラホラといったところ。
女性パワーを実感して芝居小屋に入ると、
ちょっと驚き!
枡席は、タタミ2畳ほどのスペースに、5人分の小さ目の座布団と座椅子が並べられておりました。
正座か両足を抱きかかえて座る以外の姿勢はとることができず、
その膝の上に荷物を抱えてまさに「すし詰め」状態のまま2時間半。
見知らぬお隣の方の息遣いが聞こえるほどの距離の近さでございました。
でもね。
お隣の方との距離だけではなく、俳優さんとの距離がとっても近いのが、この大芝居の醍醐味ですね。
わずか1メートルほどの近さで俳優さんを観られるなんて、なんてラッキーなんでしょ!
そして、中村梅枝さんの女形のなんと美しいこと!
花道を登場したその瞬間から、何とも言えないオーラが匂いたち、
手先や顔の動き、身のこなし、抑揚のきいた声、そのすべてに釘づけになりました。
日ごろ、歌舞伎には全くご縁のなかった私ですが、
まさに歌舞伎の「いいとこ取り」をした気分。
満足、満足の歌舞伎初観劇でございました。
ただ、膝と腰に少々の故障を抱える友人に勧められないのが残念です。