My song

フリーライターの、記事にならないお話

終わった

2006-07-03 | Weblog
3年かかって作ってた本、今日再校ゲラを戻して、仕事が終わった。

私は仕事はすべて、お金のためにやってきたけれど、この本だけは、
最初からお金のためではないと自分に言い聞かせて、
あきらめずにやってきた。

途中、ライターさんに2人降りられた。

お金のためではなかったことを実感するのは、
他人の考えを原稿にするなんていう、こんなしちめんどくさい仕事、
どんなに巨額をつまれたって、絶対引き受けないぞ
と思うから。

300万だろうが、3000万だろうが、3億つまれたって、
二度とゴーストはしたくない。
自分にはまったく向いてない。

それにしても、仕事あけの、あの爽快感はないが、
東京から引っ張っていた仕事が、これで全部終わった。

編集的な仕事はこれで最後になるのだろうか。
私は、もう2度と本の編集をしないのだろうか。
編集者人生はこれで終わりか?

1年前、すっぱり出版から足を洗うつもりで札幌に来た。
あの締め切りに追われる生活、
交渉と駆け引き、
出版ヒエラルキーで最低のカースト・フリーランス。

気力と体力があれば、それも面白いけど、アイデアも目に見えない仕事も
大会社のサラリーマンに搾取される仕事には、疲れ果てた。

それもみんな、これをもって終わった。

なんか、新しいことみつけなきゃなあ。

逃げたい逃げたいと思うのは、終わっても続くんだ。