My song

フリーライターの、記事にならないお話

本が買いたいいいい、とブック・オフへ

2006-07-10 | Weblog
この夏は、ほとんど休めなかった昨夏の恨みを晴らすべく、
2回ほど夏旅行を計画中。

ただいま旅行にもって行く本を物色中。

友人に薦められた桐野夏生の「柔らかな頬」。
アマゾンのユーズドは1円だった。
1円の本に340円の送料を払うのがなんかいやで、
中古書店に行ってみることに。
ネットで1円だったら、おそらく100円(中古書店の最低価格)になっているだろうなと思って。

ところがなんと、ブックオフで350円の値がついていた。
これって、「アマゾン効果」と言えるんじゃないだろうか。
つまり、もしアマゾンがなかったら100円だったかもしれない本が、
アマゾンで最低料金341円が「保障」されていることで、
実際に見て、その場で手に入るというメリットを加味して350円の値段がつく。
そういうことなんじゃないんだろうか。

アマゾンのユーズドのせいで、中古書店は客を奪われているかと思いきや、
もしや、アマゾンのおかげで、中古書の最低料金が保証されるようになったのでは!?

で、久しぶりに、趣味の領域の本を物色したら、5月に文庫化された新刊と、
流転の海シリーズの第4部(文庫)が出ているのを発見。
これも、ユーズドで変えるけど、大学生のとき、宮本輝の既刊本をすべて読んでしまって、
生きる楽しみを一つ失ってしまったと思ったほど、宮本ファンの私としては、
輝先生の本だけは、絶対に新品を買うのだ!
(でも、文庫だけど)

最近の作品は、説教臭くて、いやだなあと思うのだけど、
それでも、「花の降る午後」を読み終えたとき、数秒考えて、
手の中に本にあることに気づいて、
やっと読書をしていたことを思い出すほど没頭できた、
あの感覚が忘れられなくて、やっぱり宮本作品は全部読んでしまう。