『日本ハードボイルド全集第7巻』<傑作集>(東京創元推理文庫)をパッと一瞥したところ、はじめは物故者の作品ばかりを集めたのかと感じたが、しばらくしてそれは勘違いだと気がついた。だって、片岡義男氏は元気にご活躍しているものね。
では、どういう選択なのか。わたくしには、三人の編者が思い思いに好き勝手に選んでいるようにしか思えない。
例えば、大坪砂男「私刑(リンチ)」は、日下三蔵。藤原審爾「新宿その血の渇き」は、杉江松恋。阿佐田哲也「東一局五十二本場」は、北上次郎。てな具合(もちろん、わたくしの推測だよ。)
それに収録作品は、どこかで見かけたことのあるものばかりで、この集での目玉が見当たらないなあ。
まあ、稲見一良「凍土のなかから」か、阿佐田哲也「東一局五十二本場」ぐらいがそれに当たるのかもしれないが、前者は<ミステリ・マガジン>に再録されていたように記憶するし、また後者については、わたくしは、麻雀に対して(知識がないわけではないが)まったく興味がないから、読んでも面白くないだろうしなあ。食わず嫌いかもしれないが。
それから<三好徹><藤原審爾>等は、シリーズものを取り上げているくせに、どうして<片岡義男>は「時には星の下で眠る」なのだろう。不思議だ。
と、愚痴ばかり並べているが、実は、わたくしも褒められたものではない。
なぜなら、未読作品が三作もあるのだ。
三浦浩「アイシス讃歌」、阿佐田哲也「東一局五十二本場」、小鷹信光「春は殺人者」がそれだ。
(山下諭一「おれだけのサヨナラ」も聴いたことがないなと思っていたら、【公益社団法人著作権情報センター】に、広告主名<東京創元社>から『山下諭一「おれだけのサヨナラ」〈ユーモア画報〉1963 年 5 月号掲載(初出時タイトル「ひとりだけのサヨナラ」)、『俺だけの埋葬簿』芸文社(1965 年3 月)収録 』の著作権継承者を捜しているのを見つけた。いったいいつから題名が「ひとりだけのサヨナラ」から「おれだけのサヨナラ」に替わったのだろう。『俺だけの埋葬簿』第三話のタイトルは「ひとりだけのサヨナラ」だけれども。)
・・・・・・ええっと、長くなりそうなので(ほんとうは、面倒くさくなったので)、以降、次回へ続く。
では、どういう選択なのか。わたくしには、三人の編者が思い思いに好き勝手に選んでいるようにしか思えない。
例えば、大坪砂男「私刑(リンチ)」は、日下三蔵。藤原審爾「新宿その血の渇き」は、杉江松恋。阿佐田哲也「東一局五十二本場」は、北上次郎。てな具合(もちろん、わたくしの推測だよ。)
それに収録作品は、どこかで見かけたことのあるものばかりで、この集での目玉が見当たらないなあ。
まあ、稲見一良「凍土のなかから」か、阿佐田哲也「東一局五十二本場」ぐらいがそれに当たるのかもしれないが、前者は<ミステリ・マガジン>に再録されていたように記憶するし、また後者については、わたくしは、麻雀に対して(知識がないわけではないが)まったく興味がないから、読んでも面白くないだろうしなあ。食わず嫌いかもしれないが。
それから<三好徹><藤原審爾>等は、シリーズものを取り上げているくせに、どうして<片岡義男>は「時には星の下で眠る」なのだろう。不思議だ。
と、愚痴ばかり並べているが、実は、わたくしも褒められたものではない。
なぜなら、未読作品が三作もあるのだ。
三浦浩「アイシス讃歌」、阿佐田哲也「東一局五十二本場」、小鷹信光「春は殺人者」がそれだ。
(山下諭一「おれだけのサヨナラ」も聴いたことがないなと思っていたら、【公益社団法人著作権情報センター】に、広告主名<東京創元社>から『山下諭一「おれだけのサヨナラ」〈ユーモア画報〉1963 年 5 月号掲載(初出時タイトル「ひとりだけのサヨナラ」)、『俺だけの埋葬簿』芸文社(1965 年3 月)収録 』の著作権継承者を捜しているのを見つけた。いったいいつから題名が「ひとりだけのサヨナラ」から「おれだけのサヨナラ」に替わったのだろう。『俺だけの埋葬簿』第三話のタイトルは「ひとりだけのサヨナラ」だけれども。)
・・・・・・ええっと、長くなりそうなので(ほんとうは、面倒くさくなったので)、以降、次回へ続く。