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大沢窯日誌補足

大沢窯日誌補足

粘土完成 木戸粘土

2016年10月23日 10時17分49秒 | 大沢窯
先日木戸地域にて分けてもらった土が、完成(形成可能な状態)いたしました。
ここの粘土は白っぽいクリーム色で、良質な土。昔、多賀城の瓦を多く焼き上げた窯跡があるこの地。
ここにある土は西暦2016年に人の手によって形を作られる。
土は更に太古の時代から変わらず地中にあった。
人が材料として用いる度に掘り起こされ、形を変えて行く。
粘土作りをしていると本当に不思議な気持ちになる。
太古からある仕事の続きにとりかかる気持ちと言うべきか…。

秋晴れ快晴

2016年10月02日 13時57分05秒 | 大沢窯
暦は10月に変わり、ここ2日快晴の秋晴れです。梅雨時をも凌ぐ長雨の後の快晴は別な世界を見ている気分にすらなります。…が、視界に乾燥中の湯呑みがあると(-_-)、なかなか快晴気分に浸れませんが……(笑)
急ピッチ製作中の湯呑みは某地区の《敬老会》用。たまに100個単位の仕事は良いですね(^^)
毎日100個以上作っていた昔を思い出します…。
そんなご注文お待ちしております。

木戸地域へ粘土調査に

2016年09月16日 06時54分44秒 | 大沢窯
先日粘土の地層を、陶器の材料になる土なのか…ちょっとみてもらいたいとメールを頂きました。
早速情報をいただきましたKさんに現場を案内してもらいました。
場所は田尻地域内にある『木戸』。ここは少し近くに《木戸瓦窯跡》があり、太古の焼き物を生産した地。材料となる粘土は豊富にあり、当時(8世紀)作られた瓦は多賀城創建時に使われたとの事。
ある意味では8世紀に焼いて実証されている材料です。サンプルを土取場の持ち主のHさんにいただき、大沢窯でテストしてみようと思います。
ご協力頂きましたKさんH氏ありがとうございました。

敬老会の記念品をつくる

2016年09月06日 11時15分55秒 | 大沢窯
9月と言えば『敬老の日』。今年度も行政区の敬老記念品(77歳以上が対象)にと依頼がございました。
今年で陶器は3回目となり、只今急ピッチで制作中。

*-*-*-*-*-*大沢窯 より *-*-*-*-*-*
皆様の行政区の記念品に、オーダーメイドの器制作致します。
ご相談だけでもどうぞ(^^)
Eメールでのお問い合わせ先は、into@oosawa.jp

釉薬調合

2016年08月24日 05時53分47秒 | 大沢窯

8月の台風三兄弟が連続通過して、末っ子台風は何処へ向かうのか…大きな被害も無く静かな朝が戻ってきました。夏休み中の子供陶芸教室作品も無事にお返し出来た後は、メインで使う減った釉薬を追加調合しておかなければなりません。
計量ミスが出ない様に調合するので雑念(と言うか来客や電話)が無い、夜中~明け方がちょうど良い時間帯です。白系の釉薬(開発CODE-GW3)が大沢窯ではベストセラー。この釉薬は10年ほど前大沢窯をスタートさせるため堤焼乾馬窯職人時代にテストを重ねていたものの1つ。
それでも所を変え、土も変わり、窯も火も変わると結果も大きく変わります。良く師に『焼き物はテスト、テスト…テストの繰り返し…』とお茶の時間や窯の作業中に語られた事思い出します。
トライ&テスト…これが《やきもの》に携わる者の生き方とも言えます。

原料調合→ポットミルで混合粉砕→ふるい濾し→沈澱(写真)→上水を流して完成→テストピースにて本焼→実戦投入