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『ねこのばば』(畠中恵)

2008-01-15 22:53:01 | 畠中恵
4101461236ねこのばば (新潮文庫)
畠中 恵
新潮社 2006-11


オススメ度 ★★★★

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●あらすじ

 お江戸長崎屋の離れでは、若だんな一太郎が昼ごはん。寝込んでばかりのぼっちゃんが、えっ、今日はお代わり食べるって?すべてが絶好調の長崎屋に来たのは福の神か、それとも…(「茶巾たまご」)、世の中には取り返せないものがある(「ねこのばば」)、コワモテ佐助の真実の心(「産土」)ほか全五篇。若だんなと妖怪たちの不思議な人情推理帖。シリーズ第三弾。(「BOOK」データベースより)




 「茶巾たまご」、「花かんざし」、「ねこのばば」、「産土」、「たまやたまや」の5作品の入った短編です。


 にしても、若だんなの病弱度が低下してませんか?(笑)


 結構チョイチョイ外出してまっせ、若だんな(笑)
 まぁ一人じゃなくて仁吉や佐助と一緒だったりするし、その後しっかり寝込んだりするんですけど。若だんなも成長するにつれて体も良くなってきてるのでしょうか。でも、、、


 病弱じゃない若だんななんか、若だんなじゃない!(笑)


 いつまでも末永く病弱でありますように。。。


 あ、それからもうひとつ。
 この『ねこのばば』の感想書いてる時点で、すでに次の『おまけのこ』も読了してるんですけど、最初の『しゃばけ』に比べて、「推理」要素が若干後退して、日本昔話的な、ちょっとした教訓話や人情話みたいな要素が強くなってきている気がします。それに伴って、対象年齢も少し下がってるかも?と思います。
 もともと『しゃばけ』(娑婆気)=欲にとらわれる心 がタイトルになってるくらいだから、「日本昔話」的要素も初めから入ってたのかもしれないですね。
 まーでも、あくまで若だんなの事件推理がメインだし、私は好きですけどね。


 で、5つの短編の中で私が好きなのは、「産土」です。
 若だんな付の二人の手代、仁吉・佐助。イケメン参謀・仁吉と、コワモテ・佐助 という、何だ、孔明-関羽(張飛でも可)か?みたいなとりあわせ(いや、イケメン強調するなら仁吉はむしろ周瑜か・・・)の、コワモテの佐助さんの方が主役です(笑)
 そしてこの「産土」も結構日本昔話にありそーなテイストです、が、これが結構怖い・・・。


 かえる


 かえる




 かえる・・・






 かえるって何よ、意味分からんわと思った方は、小説『ねこのばば』へGO!(新潮のまわしもんじゃありません。)


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