僕らのステキ☆

一馬が「ステキ」と思うものを好きなように綴っていくブログ。

『球形の季節』(恩田陸) ★★

2006-08-14 21:39:38 | 恩田陸
 うーん。小説読んだらちゃんと直後に感想書かないとダメやね。ただでさえ読んだそばから内容忘れていくのに、数日あいたらもうあらすじさえハァ~サッパリヽ(゜∀゜)ノサッパリ状態ですw

 ・・・魔法陣グルグル、懐かしい(笑)


 さて、今回は『球形の季節』(新潮文庫)です。


 -------あらすじ-------

 四つの高校が居並ぶ、東北のある町で奇妙な噂が広がった。「地歴研」のメンバーは、その出所を追跡調査する。やがて噂どおり、一人の女生徒が姿を消した。町なかでは金平糖のおまじないが流行り、生徒たちは新たな噂に身を震わせていた・・・。何かが起きていた。退屈な日常、管理された学校、眠った町。すべてを裁こうとする超越的な力が、いま最後の噂を発信した!

 ------------------


 物語の舞台は谷津という、東北地方の地方都市。何となく意固地な雰囲気のある、そしてどこか懐かしい感じのする町。この町の雰囲気がすごく詳しく描写されていて、谷津という町が目の前に浮かんでくる。これがまた不思議な魅力があって素敵なんよねぇ。

 この町に、奇妙な噂が流れる。

 「5月17日にエンドウさんが連れて行かれる。」

 この噂は一体何なのか?どういう意味なのか?「地理研」のメンバーはその出所を探るべく追跡調査を開始する。やがて噂どおり一人の女生徒が行方不明になる。彼女は一体どこへ行ってしまったのか?

 この後にも奇妙な噂が流れる。色んな噂が流れ、古い因習のようなものが根底に流れる谷津という町の影の部分も垣間見えたりして興味深い。


 なかなか面白かったです。感想書きにくいけどね・・・。もうちょっと書けるんだけど、そこを書いてしまうとダメなような気がして(笑)

 この谷津という町の設定だけでも十分ワクワクします! 何か先を読みたくなるような、心くすぐられる感じです。そして、読んでるうちにだんだん現実感が薄れていって、不思議な感覚に包まれる。そんな感じの作品でした。


最新の画像もっと見る