クジラの彼 有川 浩 角川書店 2007-02 by G-Tools |
--------あらすじ--------
「沈む」んじゃなくて「潜る」。潜水艦とクジラと同じだから。
人数あわせのために合コンに呼ばれた聡子。そこで出会った冬原は潜水艦乗りだった。いつ出かけてしまうか、いつ帰ってくるのかわからない。そんな彼とのレンアイには、いつも大きな海が横たわる。恋愛小説作品集。(出版社/著者からの内容紹介)
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あーもう、、、キュンキュンですよ。キュンキュン
ハイ。ご唱和ください。
キュンキュン (しつこい(笑))
男が言う言葉でもないが。
もーベタ甘すぎて、他に言葉が見つからねぇ(笑)
この小説は短編集になってて、基本的に、自衛隊に所属する男と、女の子のベタ甘ラブモノなわけだけど、
表題作「クジラの彼」は『海の底』という小説の番外編
「ファイターパイロットの君」は『空の中』の番外編だそうで。
私はまだどっちも読んでないですけど。かねがね読みたいと思ってた気持ちが一層強まったかなー。
有川ベタ甘小説って、小説っていうよりライトノベルや少女漫画近い雰囲気があるけど、女の子女の子してないトコロがすごく良い。 と、個人的に思ってます。
何ていうかさぁ、、、
男もすごいかっこいいキャラだし
女の子がウザくない。
有川小説、まだそんなに読んでないけど、この2点がとても好印象。
特に下。
『図書館』シリーズもそうだけど、女の子が、基本理性的で賢いと思う。もちろん、図書館シリーズでの笠原郁なんか、単純熱血バカなんだけどさー、自分勝手に相手(堂上)を困らせたりすることはない。相手のことをちゃんと考えてるんです。こういうトコはすごい理性的だなって思う。困らせちゃうのは不器用さゆえ。
でもこの不器用さが、すなわちベタ甘なわけで。
だから有川浩のベタ甘は、私も好きなベタ甘なんですよね(笑)
・・・って何言ってんだか。
私、この短編では「ロールアウト」が好きかなぁ。他のも面白いけど。
だって、軍用飛行機のトイレを個室にするかどうかでモメる話って、ラブロマとしてどうよ(笑)
でもこの話、以前から私が気になってた好きなワードが登場しました!
日和る(ひよる)
『図書館』シリーズ読んだときから、なぜかこの言葉の使い方好きだったんですよね。
「官の要望が揺らいでいたら戦えない。そう言ったんでしょう、あなたが。」
(中略)
「あなたが戦うと言ってるのにこっちが日和れない。あなたが戦ってるんなら輸送機くらい何度でも持ってきます」(P95)
ここで「傍観できない」とか「ほっとけない」とかいう言葉を使うより、「日和れない」っていうほうが、何か、、、
何か良いと思わん!?(力説)
言葉にぬくみを感じるんですよねぇ。色んな意味合いがまざってるというか。かっこいいよね!
ただ、やはり、一つだけ気になることが。
有川作品の登場人物は、いつも似たり寄ったり。
まぁ、全部読んだわけでもない私が言っちゃうのも、大変不遜なんだけど、「またこういう系のキャラか」って思うわけです。「あぁ、このキャラ、前読んだ○○と似てるな」って。
「そういう系」のキャラが有川作品の持ち味というか、魅力でもあるんだけど、有川作品を読んでいくにあたって、特に私に飽きがこないかが、若干心配なところでもあります。
とまぁ、一点だけケチをつけておきます。
ベタ甘ラブロマ好きの男だとか、ちょっと思われたくなかったもので!(爆)
うわっこれ読んだの!!??
ううう羨ましー!!
「sky blue age」(だっけ?)というアンソロジーの1つに「クジラの彼」を読んで、めっさハマっちゃいましたよ…v
そうです、キュンですキュン死にしちゃいそうなくらい、ベタ甘を堪能しちゃいましたよー。
やっぱりヒロインの女の子がなんだか潔いというか、カッコいいというか。そこが普通の少女漫画みたいなのと少し違うのかなーと思っていたり。
この記事見つけて思わず即コメしちゃいましたよ;
長文失礼ッ!
たまたま行きつけの図書館に置いてあったのです!いつも有川作品と伊坂作品はほとんど貸出中なのに、その日はあったんですよねー。即借りしました(笑)
うんうん。女の子が潔い!
だから「ベタ甘」だけど、どろどろしないんですよね。そこが好きです。
「海の底」も買ってきたので、後日感想のせます。「空の中」もかってこよー!(笑)