ONE-your booster

私はあなたのブースター。
あなたの中に在る小さな輝き、才能のきらめき、を
思いっきりブーストしてくださいね。

美魔女たちに捧ぐ

2013年01月01日 02時44分51秒 | ブースター
美魔女たちに捧ぐ

伊藤比呂美「女の絶望」光文社




新年明けましておめでとうございます。
あなたのブースター、ヤスミンです。




あっという間に師走が過ぎて、あっという間に新年が明けてしまいました。
このブログも、1ヶ月以上も更新が止まってしまい、ご心配下さった方もいらっしゃいました。
誠に申し訳ありませんでした。
ネタは山のようにあるのですが、その裏づけを取る段階になると、かなりの作業が必要になり、もたもたしがちなヤスミンの時間軸は、あっという間に世間からずれてしまうようです。




そんなわけで、今回は見切り発車気味で失礼します。
ただ、長年温めていた構想を形にするには、不完全ながらも文章に書き出していかなくてはならない、とも思い、
また、
タイトルにもあるように、私の敬愛してやまない美魔女ブースターKさんをはじめ、昨年は素敵な美魔女たちに出会うことができたこともあり、彼女たちへの尊敬と憧れを込めて書き進めたいと思っています。





あのう、更年期って言葉、ご存知ですか?





一般的には、中高年の女性が、急にイライラしがちになって、カラダも熱く火照って汗が出てとまらない。。。というような「イメージ」で捉えられる、女性特有の加齢現象と思われているのではないでしょうか。
(全くご存知のない方へ。ザックリ説明すると、閉経に伴う性ホルモンの減少による、心身の不快な症状のことです)




実際、いわゆる40~50代の女性の中には、身体的にひどく辛い症状を抱えて精神面でも不安定な傾向が対人関係でも影響を及ぼしていて、ありていに言うと気難しくなって付き合いづらいおばさん、っていますよね。
余談ですが、ちょうどこの時分に思春期の娘がいると、葛藤は発生しやすいことかと。我が家でも、ライジングサン的ノノちゃんVS黄昏ゆくヤスミンの不毛な闘いが頻発しています。






ヤスミン自身は、医者でもなくカウンセラーでもないので、医学的な知識の裏づけはなく、おもに書物やインターネット、自分や周囲の人々の体験談を自分なりにまとめることしかできないのですが、




更年期って厄介なものだなあ~~~。




と、20年くらい前からず~~~~~~ッと思ってきました。






自分の母親の有様を見ていると、本当に大変そうで、しかも本人だけではなくて身近な人間にも被害が及ぶ、という困った現象そのものに思ってきました。




否、思い込んできました。





それが、数年前、この書物

伊藤比呂美「女の絶望」光文社





を読んでから、認識が180度変わりました。





「更年期って、素敵なことじゃない??
というか、自然なギフトじゃないかしら??」





p,195 l,3
「同じく更年期の症状として、自分に肯定的になる。行動的になる。自信にあふれる。ものごとにたいして柔軟になる。ポジティブ・シンキングができるようになる。どこでも平気で自己主張できるようになる。自分の欲望に正確に忠実になる。」




おお~、なんだか楽しそうじゃないですか?





若くて可愛い男の子を、艶然とした微笑みで翻弄するマダム
清々しい勢いで、仕事をきっちりこなす職業マダム+人情味で部下もメロメロ
一人でもどんどん旅行に行って、新しいものを貪欲に吸収してくるマダム




ヤスミンの貧しい発想力では、思いついたのはこれくらいなんですけど、普通の女から、こんなふうな素敵なマダムになれる転換期が、更年期と重なってるんじゃないかな??





ちなみに、引用部分の前段落には、こんな文章があり、
p,194 l,15
「更年期てえのは、こういうことなんでございます。
まず、閉経の前後には、数年にわたって更年期症状というものがあらわれる。ほてりや。のぼせや。冷えや。いらいらや。疲れやすさや。ときにはうつや。」






まあ、一般的な更年期のイメージと、ほぼ重なるでごわすな。





しかし、同時にこの不快症状と引き換えかのように、





「同じく更年期の症状として、自分に肯定的になる。行動的になる。自信にあふれる。ものごとにたいして柔軟になる。ポジティブ・シンキングができるようになる。どこでも平気で自己主張できるようになる。自分の欲望に正確に忠実になる。」




があるのだとすれば、これはかなり希望が持てますね。





この「女の絶望」は、読みやすいとはいえ約270ページほどもある、伊藤比呂美先生流生き方エッセイなのですが、ほぼ全編「女の絶望」が語られているわけです。
そこへ、ほんの少し、光がさすように3行ほど、赤字部分の更年期症状のポジティブ面が記載されています。
「この、楽しい症状の方を、けっして忘れないように」という念押しとともに。





ヤスミンは忘れなかった!!
思春期から約20年間も「人生の茶色い時期?」と捉えていた女性の更年期障害が、実は障害でなくなる発想、人生において最も充実した薔薇色の季節になり得るという発想は、まさにコペルニクス的転回といっても言い過ぎではなかったと。




さて、この素晴らしい記述に勇気を得たヤスミンは、さらに記述を裏付けることになる、生きたエビデンス、つまりそれまでの自分にとっての「いわゆる中高年の女性」への見方を全面的に改めるきっかけとなる女性と出会いました。




彼女こそが、ヤスミンにとっての心の師とも言える、美魔女ブースターKさんです。





彼女は麗しい容姿だけでなく、心ばせの広がりや深さが、本当の意味で「聖なる女性的な美しさ」あふれる方で、見た目の美しさと内面の豊かさが素晴らしく調和して、一度会っただけで虜になってしまうような人です。




お孫様もいらっしゃるとのことでしたが、ダンスは軽やかに踊られるし、感受性も若々しくて、いつも好奇心旺盛で茶目っ気たっぷりなところもあり、その数々の美質がほとんど全て他者への深い思いやりになって発現しているのです。





Kさんの存在に衝撃を受けたヤスミンは、その後、お付き合いいただける全ての中高年女性に対して、ポジティブな更年期時期観を持って相対するようになりました。(ヤスミン自身も、立派な中年です。うら若い女性と区別するために、中高年という言葉をつかっていますが、言葉どおりの意味なので、気を悪くしないで読みすすめて下さいね。)





すると、





今まで、見えていなかっただけなんですね!!





素敵な美魔女が、少なくなく存在していらっしゃいました。






どなたも、若いころからのご自身の感受性や考え方、経験、喜びもしんどかったことも、ご自身の中でゆっくり昇華して、いま美しく咲いていらっしゃる。





ヤスミンにとっては、これこそが「普通の人」が「ハイパーな存在」になりえるヒントだと思えました。
ブースト現象の根本的な理論の解明につながるでしょう。




すなわち、
「普通に存在する」「ただ、そこにある」ということは、わたしたちは苦労せずにできるかと思うんですね。
「単なる若者」があるということですね。





これが、私たちが各々持つ、「才能の種」と同種のものだとします。





そこへ、何らかの負荷がかかる。
更年期の場合は、皆、等しく訪れる加齢というものにあたるでしょう。
これが「ブースト」にあたります。





加齢という負荷が加わったときに、不快な症状ももちろん出るでしょう。
私たちは細胞のかたまりなのですから、経年劣化というか、細胞が傷めば、当然パーツごとの故障、そして全体の不調とつながることはあるでしょう。




ですが、一方で、精神性の大きな成長、開花ということも十分になされるわけですね。
人間的な成熟、体験の数の積み重ねが、質として大きく変化するときに、それは普遍と呼べる人生経験になるのでしょう。
(この過程に、ブーストと呼べる一瞬が何かしらあるように考えております。)
目には見えないけれども大いなる財産というべきものが、その人その人に備わってくるのであろうと思います。





更年期症状のしんどい時期を乗り越えた女性たちは、他者に対して寛容で、優しく・強く・あでやかな感情表現を駆使して、
まるで海波のうねりのような繊細さで、対人関係を築いているように見えることがあります。
人生のモデルにさせていただきたい、明るく陽だまりのなかにいるような、女性としての至高のあり方がそこに見つけられます。





更年期症状の苛烈さや、それが及ぼす外部環境への悪化などが、
この、自然の恵みともいえるエイジング現象を覆い隠しているようにも感じるのです。
私たちの脳は従来型「更年期障害」というイメージを強く持っているので、症状が強く出ているご本人もイメージに引きずられて辛いし、周りも上手に対処できなくて辛い。。。というマイナスの連鎖反応が起きがちであるかもしれません。





心身面の症状の出方は、もちろん人によっては様々であろうと思います。
その症状に対しての対応の仕方も、いろいろあるようです。
お医者様に相談して、お身体にあうお薬を上手に処方していただくこともいいと思います。
好きな趣味でもスポーツでも、自己内省でも他者との交わりでも、ご自身が元気で心地よくいられるようなら、何でも手段はかまわないのでしょうね。






カラダの症状をなるべく心地よく和らげ、心の充足を深くしていく手法は、更年期障害に限らず、私たちの生活の場面場面の大変さを、妙な副作用なく救ってくれるものだとも感じます(この記事を書きながら、例えば自閉症の娘・ノノちゃんが普段から取り入れているヘルスケアとも変わらないな~と思いました)。
いま現在、微妙なお年頃にいらっしゃる方々は、ぜひぜひ、この





「同じく更年期の症状として、自分に肯定的になる。行動的になる。自信にあふれる。ものごとにたいして柔軟になる。ポジティブ・シンキングができるようになる。どこでも平気で自己主張できるようになる。自分の欲望に正確に忠実になる。」





楽しみに女神的なご自分像を目指していかれてください。
あなたが輝くと、周りのみんなが、あなたの輝きのもとで幸せを感じるでしょうから、これは社会貢献ですよ!!





それから、周りの方も、特に若い女性も、他人事だとは思わずに、自分もいつかは経験する道だとおもって、楽しみにそのときを待っていて欲しいですね。
願わくば、辛い症状で苦しんでいる方には、そっと優しく距離を置くなり、対処法を提示するなりして、ご自身の身を守りつつ寛容に接して差し上げてください。
その積み重ねこそが、自分自身を鍛える修練にもなるでしょう。





そして、これまた他人事だとおもってこれを読んでいる、男子諸兄へ。




身の回りの女性たちを、もっともっとジェントリーに扱ってください。
女性という生き物は、男性の10倍もの感度で、痛みや不快を感じ取っていると、ある研究では言われています(スミマセン、データの元が探せませんでした)。





男性のあなたが1レベルの痛みを感じるなら、女性のあなたは10レベルの痛みを感じている可能性があります。





どうぞどうぞ、優しく。
女性に噛まれても、けっして恨んではなりませぬ。
噛み付いてきているのは、その女性そのものではなく、身体症状の不快感なのです。





最後に。
男性にも更年期はあります。男性の更年期も、大変に辛いようです。更年期を更年期として自覚していない殿方も、もちろん大勢いらっしゃって辛さを増してしまうのではないかと心配です。
医療では、泌尿器科の分野になるそうです。
ヤスミンは、50代60代の男性の、十分すぎる経験に裏打ちされた女性への優しさ、色気が大好きです。
ぜひ、更年期を上手に迎え、または乗り切って、ナイスミドル・ナイスオールドが日本中にあふれて欲しいものだと思います。




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