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有馬頼底猊下講演

2012-09-09 12:21:46 | 日記
本日、煎茶道方円流の研修会が昨年同様に相国寺で行われました。講師は昨年のリベンジで有馬頼底猊下によるものでした。
有馬猊下は先週、西安などを訪問しておられました。これは日中国交40周年事業、日中仏教会交流事業、そして京都市西安市姉妹都市事業に参加するためであり、何でも、これ迄に80回以上中国には訪問されているとのことでした。このような時期でもあり、中国での外出を控えるように指導があったようですが、結局、デモも含めて反日の行動には会うこともなく、熱烈歓迎ばかりであったと、まず報告がありました。
その上で中国の貴重な文化財が在るべきところに無く、ボストン美術館にあることを述べられ、破壊を恐れて持ち出されたことは理解しつつも、「やはり文化財は在るべきところに無くては意味が無い」と話され、そのボストン美術館には残念ながら日本の文化財や美術品も多く展示されていることについつても触れられていました。
また、相国寺の名称の由来となった中国の大相国寺が寺院として使われていなかったことを知り、9年掛かって寺院として復活させた話をされ、それをきっかけに日中間で初めての姉妹寺院になられたようです。
このように、古くは遣隋使の時代から
中国より仏教を教わってきました。その仏教は地方では五体投地で迎えるなど、人心にしっかりと根付いていますが、都心部では共産党より、「宗教はアヘンみたいなもの」とされてきたために宗教活動が見えなくなっているが、決して人心から離れてはいないとのことでした。
また、有馬猊下は「憲法9条を守る会」の代表をしておられることに触れ、
「争いは自我心にある。相手を尊重し、命を尊べば、戦争は起こらない。しかし、集団的自衛権は戦地に人を運ぶことになる。認められない。」との主張をされていました。私自身もその通りだと思っており、平和外交を第一義に考えて、文化芸術の交流を進めることが必要だと考えています。その反面、独裁国家が周辺にある現状を考えると、その為にはアメリカに頼らない自国防衛能力も欠かせないのではないかと考えながら聞いていました。
最後に、有馬猊下はこの研修会が煎茶道方円流の研修会であることから、頼山陽の言葉を引用して、煎茶は濃茶よりも高度な知識が必要なものであると話されました。私はこの言葉に改めて煎茶の奥深さを気付かされました。

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