しょく-にん【職人】身につけた技術で物を製作する職業の人。
ということで、私たちのまわりには沢山の職人さんがいる。
パン屋さん、大工さん、ケーキ屋さん、仕立て屋さん、電気工さん…
なかでもこの上半期、私たちが興味を持って
訪ねて行った職人さんをご紹介致します。
「桐生和紙」星野増太郎さん。
群馬県桐生市北端にあり、そこを流れる桐生川で桐生和紙は作られている。
昔は大福帳や通い帳、障子紙などとして盛んに生産され江戸に売り出されていた。
現在は星野さんの工房が一軒残り、伝統の製法を守り一枚一枚漉き上げている。
また、新たな和紙の着色技術を開発し、種類豊富な和紙を提供している。
和紙は厚みによって種類分けをされているのだが
「厚さ○ミリ」ではなく、重さの「匁(もんめ)」で漉き分けている。
勿論、ハカリなんかは使わず
手ですくいあげた感覚で寸分の狂い無く何百枚も同じ重さで漉き続ける。
お話を伺うほどに身震いのすることばかりでした。
「小出竹材店」小出九六生(こいでつむお)さん。
長野市の国道沿いに位置する竹材店。
突然の訪問、そして休日だったにも関わらず、お一人で作業されていた。
独創的な垣根を考案し続け、善光寺や京都の寺、有名旅館など
様々な竹垣をつくる。
庭師として竹垣もつくる植木やは小出さんのお話に没頭。
窓から見える庭を、光悦寺垣が引き締める。
小出さんの技術の真骨頂「曲がった竹垣」の技法。
一本の竹を細かく割り、自由な曲線を生み出す。
美しすぎて、もはや言葉になりません。
このお二人の職人さんに共通していることは、いまだに新しいものを作り出そうと
日々、血の汗にじむ研究をし続けているということ。
とても情熱があり、気さくで、お話が上手なのでした。
植木やと、おもとや、元気とヤル気と希望を頂いた出会いに感謝しております!