上州@職人

夫、植木職人
妻、機織職人
日々のつれづれ…

「畑よおきろ!」の巻

2010-04-28 | 
もうすぐGWです。
と言うことは、夏野菜の植え付けシーズン到来!
そして棉の種もまいて秋の楽しみを増やす計画。

何をするにも、まずは基盤が肝心。
4月最後の日曜日は1日畑仕事をしました。




マメトラ君で固くなった土を起こします。雑草もろとも粉砕。




鋤で丁寧に土をすいて雑草の根っこや石などを取り除き、
コイツで糸をぴぃーんと張って、まっすぐに畝を作ります。






酸性の土壌を中性に戻すため石灰をまく。

植木や、休憩。



お日様を体いっぱいに浴びて外仕事するのは実に気持ちがいいものですね☆
…とおもとやが言っていられたのは昼過ぎくらいまででした…。


一方、ホームグラウンドが「土」の植木やはこの後
椿畑へ行き、雑草管理を怠りなく終えました。




「今日のトリヒロ」の巻

2010-04-26 | 
ひトリ…。




近所では、ツガイで賑やかに暮らしている巣宅もあるのに…。
トリヒロはあまり遠出をせず、結構楽しそうにこの電線の周辺でさえずっています。


トリヒロ~、たまには虫も食べるんだよ~。
ミミズ置いといたからね~。

「植木やのカッコー」の巻

2010-04-26 | 
仕事をする上で大切なことの一つに、その仕事に見合った服装をする…
ということがあげられると思います。

スーツを着た板前さんの握った寿司は美味しそうじゃないし
ランニングシャツの政治家も威厳がない。

やはり、お医者さんは清潔な白衣。スチュワーデスはシワひとつない制服。
お魚屋さんはゴムの前掛け。



では植木やは…?



はい、ご紹介致します。




ドンブリ

前掛けのことです。主要部の保護。
「丼勘定:手もとにある金にまかせて支払いをすること」の語源。
昔の職人は腹の大きなポケットにその日の稼ぎを放り込み、大まかに生活費をやり繰りしていたそうです。



手甲(てっこう)

手首を締めて手の動きを良くする。手首の保護。



地下足袋

木や梯子に登ったり、土の感触を確かめたり。



半纏(はんてん)

植木やらしさの真骨頂。
お江戸の頃は、お得意様に作って頂き、そのお宅の名前が染め抜かれた半纏を着て行ったらしい。
半纏を何枚も持ってる場合は別の人んちのも重ねて着て、職人同士で見栄を張っていた。




半纏の風習に関しては、残念ながら仕事効率が完全に悪くなるので
現在、まとっている職人は少ないと思われます。
うちの植木やもまたしかりで、
「暑くも寒くもない日で、大得意のお客様」の手入れの日に
「ちょっと恥ずかしいけど」着ていくくらいです。


「職人としてのおもとや」の巻

2010-04-20 | 
糸を紡ぎます。これは糸を紡ぐ道具の「糸車」



糸車の軸に綿を絡めてひっぱると…糸が出てきます。



軸にだんだん糸がたまります。



綿から糸を伸ば~す。



撚りをかけ~る。



軸に巻き付け~る。



↑しばしリピート


だんだんたま~る。



少し疲れ~る。



出来上が~る。




これで10g位です。
1反の反物を織るには1㎏程必要です。
夢中になると止まりませんが、正座の足のシビレの都合上
30分ごとに休憩をいたします。




「トリヒロがやってきた!」の巻

2010-04-20 | 

先日のこと。
おととし作られた古巣にツバメのトリヒロがやってきた。
もちろん家賃¥0で我が家の壁を提供しています。
もしかしたらおととし、この巣から巣立った子なのかも知れない。


よくきたねっ

嫁さんはまだなのかいっ!

隣人のおもとやだよっ!!


大家はいちいちうるさいけど、トリヒロ、
よろしくね☆





「ルバーブジャムを作る」の巻

2010-04-15 | 
春の息吹とともに、植木やの畑にわさわさと生えてきた葉っぱ。
ルバーブ



一本だとこんな感じ。

葉っぱを取り、3cm程に切り、炒め、ルバーブと同量弱の砂糖を入れ、溶けるまで煮る…。


だけ!


茎のピンクがそのまま残りきれいな色。




そしてお味の方もこれまたおいしいのです。なんの味にも似ていません。
大人っぽい風味と言いますか…。春な感じと言いますか…。




これをジャムにしようと考えた人の探究心に拍手です。





「椿を知る」の巻

2010-04-13 | 
桜が咲く前から、日本人に春の気配を届けてくれる椿。
植木やと結婚するまでは、椿は椿。ただ一つだけだと思っていた…。
がしかし!実は椿とは全世界レベルで愛されている奥の深い植物なのでした。
今、手元には植木や所蔵の椿名鑑なるものがあり、それには約1,000種の園芸品種が網羅されている…。


(1,000種!!)


驚いた。今まで椿を椿としか見ていなかった私のお目々って一体…。


植木やの父が遺していった椿畑がある。こちらにも数えきれない品種の椿達。
幹には名札のついているものもあり、上州のからっ風に札を飛ばされ
現状名無しの椿さんもいる。


そこで、おもとやは一念発起いたしやした。
「あなたたちのお名前、探します!」


百路日暮(ひゃくろひぐれ)


明石潟(あかしがた)


明日香(あすか)


太郎冠者(たろうかじゃ)


乗蓮の春(じょうれんのはる)


桃色卜伴(ももいろぼくはん)


正義(まさよし)


紅櫓(べにやぐら)


カーネーション椿(かーねーしょんつばき)


出雲大社薮椿(いずもたいしゃやぶつばき)


隅田川(すみだがわ)


横雲(よこぐも)




長期戦に入りそうです…。
一つひとつ物語のある美しい名前ですね。

どうか椿にお詳しい方、ご指導よろしくお願い致します。
似たような花が沢山あり、この名前で合っているのか、素人の私には判断力に欠けます。



贅沢な「よせ椿」してみました~。






職人、鳩山御殿を訪ねる

2010-04-12 | 
春爛漫の日曜日、東京音羽の鳩山御殿へ庭見学。
重厚な西洋建築の御殿、よく手入れされた庭木、音羽のタヌキのお出迎え。



散策は続き、お次は護国寺へ。
磨かれた幹と、繊細な手入れの施された赤松。



小市民の憩いの庭から、寺社仏閣、政界富豪の庭園まで
我が家の植木やさんの探究心はとどまる所を知りません。


この日、おもとやはデジカメ片手に植木やの腰巾着。