今夜の気分 goo ブログ版 

時事問題やトレンドワードを、その日の気分で解析します。

クラプトンよ、平壌に行かないでくれ

2008-02-29 01:33:30 | 時事


「 体を少し前にかがめ、ギターは胸で支えなさい。

  音楽の詩は、心に鳴り響くものです 」

                         アンドレ・セゴビア ( ギタリスト )

Lean your body forward slightly to support the guitar against your chest,
for the poetry of the music should resound in your heart.

                                Andres Segovia



釣竿、スキー板、ゴルフバッグ、ギターには、一つの共通点がある。

それは、我が家で 「 滅多に使わないが、場所を取る道具 」 という特徴だ。


兄がアコースティックの上級者だった影響で感化され、学生時代は毎日のようにギターを弾いていたが、最近20年間は、ほとんど触ってもいない。

優れたギタリストの名演を聴いて、一時は憧れもしたけれど、身近な兄すら超えられない現実を知り、早々に諦めたような次第である。

Rolling Stone誌の選ぶ 「 歴史上最も偉大な100人のギタリスト 」 は、1位がジミ・ヘンドリックス、2位がデュアン・オールマン、3位がBB・キングだ。

そして4位には、私の好きなエリック・クラプトンが入り、5位からはロバート・ジョンソン、6位チャック・ベリー、7位スティーヴィー・レイ・ヴォーンと続く。

クラプトンの場合、演奏もさることながらクリエイターとしての才能が豊かで、特に、『 Tears In Heaven 』 などは珠玉の名曲と呼ぶに相応しい。


先日、NYフィルが北朝鮮に招かれ、平壌でコンサートを開いたが、今度はクラプトンにオファーが入り、実現する方向で動いているという。

個人的な希望としては 「 絶対に止めてもらいたい 」 気持ちが強く、仲間内で署名を集め、クラプトンの事務所に送り付けたい気分だ。

親日家で知られるクラプトンだが、北朝鮮がどんな国状で、どれだけ日本に迷惑をかけているのかまでは、情報が入っていないのではないだろうか。

それに、ブルースの流れを汲むクラプトンの音楽を、民度の低い北朝鮮で理解されるとは思えないし、実現したところで 「 猫に小判 」 である。

彼らに対しては、カビの生えたクラシックか、ラララライ体操でも聴かせとけば十分で、クラプトンなんて 「 10年早い 」 ように思う。


NYフィルであろうが、ベルリンフィルであろうが、クラシックの場合はすべてが 「 カバー音楽 」 であって、本家本元のオリジナルではない。

指揮や演奏技術は評価できるし、優れた芸術家、技術者であること自体は認めるが、クラシック関係の音楽家は、所詮 「 カバー 」 を極めるだけだ。

けして 「 偽物 」 とは言わないが、作品を創出したバッハやモーツアルトが演奏するわけではなく、たとえ上手に演奏しても 「 本家 」 とは違う。

その点、クラプトンの場合は紛れも無く 「 本物 」 であり、本物を招聘する国は、それなりの努力や、姿勢を示すことが求められるように思う。

傲慢な独裁者が支配し、それに追随して横暴のかぎりを尽くすような国に、のこのこと出向いて演奏するような真似は、してもらいたくないものだ。


おそらく、ジョン・レノンやボブ・ディランが最初だと記憶しているが、近年のアーチストは知名度が上がると、やたら 「 平和活動 」 に参加したがる。

本気で取り組むならまだしも、そんな気は毛頭ないのに 「 ファッション 」 として名を連ねたい人や、グループのほうが、どうにも多いようだ。

もともと商業音楽を基点としていたのに、頂点を極めた途端に 「 売れ筋 」 から一歩離れ、いきなり 「 メッセージ性の強い曲 」 に走る人もいる。

クラプトンのファンを代表して、彼だけは 「 そんな傾向に乗る “ つまらない音楽家 ” に混じらないでいてほしい 」 と心の底から願う。

彼を呼びたい北朝鮮の意図もよくわからないが、一時期、彼は薬物中毒に溺れ、『 コカイン 』 という曲も発表しているので、国歌にでもするつもりか?

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ボロ を出した ヒラリー

2008-02-28 02:30:07 | 時事


「 ハンマーの扱いが上手な人は、あらゆるものを釘に見立ててしまう 」

                 アブラハム・マズロー ( アメリカの心理学者 )

He that is good with a hammer tends to think everything is a nail.

                               Abraham Maslow



幼い頃、テレビで 『 トムとジェリー 』 を観た人は多いだろう。

1940年に劇場用第一作が公開されて以降、今も子供たちに人気がある。


物語は毎回、凶暴だが少し間抜けで、どこか憎めないところのある猫のトムと、頭脳明晰な鼠のジェリーによる 「 追いかけっこ 」 が中心だ。

ユーモラスなドタバタ劇で、常にトムが負けるのだけれど、冷静に考えたら、ジェリーが負けると 「 命に関わる 」 わけで、万事休すの結末を迎える。

そんな 「 血生臭い恐怖 」 だとか、大柄の動物が小柄な動物を襲うという 「 残酷な自然界の掟 」 を感じさせない工夫が、随所に織り込まれていた。

また、主題歌の 「 トムとジェリー、仲良く喧嘩しな♪ 」 という歌詞は、けして彼らが憎み合い、争っているわけではないのだと、子供たちに諭している。

元気な追いかけっこは良いけれど、誰かを憎んだり、怪我をさせてはいけないという 「 視聴者である子供への、良心的な気配り 」 が、そこにはある。


実は、この 「 仲良く喧嘩 」 しなければならない場面が、現実の社会生活においても、いくつか存在するのである。

アメリカの大統領選挙では、二大政党である 「 民主党 」 と 「 共和党 」 のそれぞれが、予備選挙で各指名候補者を選び、決選投票が行われる。

そのため候補者は、まず、党の指名を得るため予備選挙を戦い、その後、ライバル政党の代表と、たった一つの席を巡って戦わねばならない。

今回は、選挙戦の前から 「 民主党が圧倒的に優位 」 との前評判が高く、ヒラリー、オバマの各候補は、それぞれ大きな期待を寄せられていた。

共和党で指名を獲得しそうなマケインは話題性に乏しく、女性初の大統領となるヒラリーか、黒人初のオバマかという民主党は、注目度が大きい。


ところが、ここにきて形勢は逆転し、最新の世論調査では 「 共和党候補のマケインが、民主党候補を破って当選しそうだ 」 との集計が発表された。

この背景には、ヒラリー、オバマによる民主党の予備選挙が過熱し過ぎて、それぞれの支持層までもが対立し、いがみ合ってしまった実態がある。

お互いに野心があるのだから、競い合うこと自体は止められないけれども、もう少し紳士的に 「 仲良く喧嘩 」 するべきだと専門家は指摘する。

人気を二分する両候補が 「 仲良く喧嘩 」 して、勝ったほうが大統領候補、負けたほうが副大統領候補になれば、両陣営の支持者から得票できる。

しかし、予備選挙が加熱し過ぎて、「 中傷合戦の泥試合 」 となってしまった結果、“ 奴に投票するぐらいなら、マケインを選ぶ ” という反目を招いた。


特に、ヒラリーの発言や表情には、オバマに対する憎悪が読み取れ、彼女の持つプライドの高さや、人種差別意識が、日増しに印象を悪くしている。

彼女は、中国政府から莫大な政治献金を受けていると言われるが、公約も演説も対中政策を大々的にアピールし、同盟国である日本は蚊帳の外だ。

関税や、貿易の規制面を考えると、日本にとっては歓迎しかねる相手なので、ここにきてヒラリーの人気が急落していることは、有難い話でもある。

喧嘩をするときは、「 完膚なきまでに叩きのめす 」 べき相手であるのか、「 生かさず殺さず 」 にすべき相手かの、見極めが大事なのだ。

たまたま偶然だろうが、身内でゴタゴタと争って不協和音を奏で、せっかくの優勢を維持できない体質は、某国の “ 民主党 ” も似たような傾向にある。

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豊予海峡に棲息する幻の魚

2008-02-27 01:56:31 | 時事


「 われわれの知識は、無知の大海に浮かぶ小島である 」

      アイザック・バシェヴィス・シンガー ( ユダヤ系アメリカ人作家 )

Our knowledge is a little island in a great ocean of non-knowledge.

                           Isaac Bashevis Singer



今夜は 「 フグおいしぃ~、すごくおいしぃ~♪ 」 と、フグを食べに行った。

普段は “ 爪に火を灯すように ” 暮らしているが、年に一度の贅沢である。


20年近くも前から贔屓にしている ( といっても、年に一度しか行かないが ) 老舗で、美味しいけれど、外装は古汚く、そのくせ値段は一丁前に高い。

そろそろ70歳になるという店主に代わり、最近では息子 ( 30代後半 ) が仕切って、伝統の味と、強気な価格を受け継いでいる。

無口な親父と正反対に、息子は無類の 「 お喋り 」 で愛想がよく、そのうえ 「 お笑い好き 」 なので、毎回、店に行くと面白い話題を提供してくれる。

今回も、鍋が煮えるまでの間に、『 豊予海峡の幻の魚 』 という一席を披露してもらったが、たしかに 「 ツボ 」 にハマった。

フィクションでなく、常連客をめぐる実話であるらしいが、なるほど、グルメな常連客の老人が、あたかも勘違いしそうな内容の話だった。


豊予海峡というのは、瀬戸内海と太平洋の境界線に位置し、年間を通じて水温の変化が少なく、魚の餌となるプランクトンが豊富で、潮流が速い。

この海域に生息する サバ や アジ は身が締まっており、どの季節に食べても適度な脂肪量が保たれ、特に、刺身で食べるのに適しているという。

また、回遊性が低く、この海域に根付く習性があるので、外来種の寄生虫がつく心配も少ないから、「 安全で美味しい魚 」 として高値で取引される。

これこそが、九州大分県の佐賀関で水揚げされ、いまや全国的に知られる高級ブランド魚の 「 関サバ ( せきさば ) 」、「 関アジ ( せきあじ ) 」 だ。

海底の起伏が複雑で、波が高く、魚網を使えない事情から 「 一本釣り 」 が行われ、魚にストレスが加わらず、傷が付きにくいのも高値の一因である。


この豊予海峡で、サバ、アジ に続く新しい魚種が現れ、どうも最近、ブームになりつつあるという噂を、グルメ通の老人が話していたらしい。

まだ実際に食べたことはないが、魚の名は 「 ジャニ 」 で、幾度となく街中で文字を目にする機会はあり、ずっと気になっているのだという。

ただ、この老人は少し目が不自由なうえに、内気で人見知りをし、怠け者の性分なので、前後の詳しい情報を読んだり、他人に尋ねるのが苦手だ。

決心し、フグ屋の息子に 「 近頃は、関サバ、関アジ に加えて “ 関ジャニ ( せきじゃに ) ” が出回ってるらしいが、知らんか 」 と尋ねてみた。

しばらく考えた後、「 オッサン、それは “ 関ジャニ ” ( かんじゃに = 関西ジャニーズ というアイドルグループの略 ) やがな 」 と息子は言い放った。


話が出来すぎているので、息子の考えた 「 ネタ 」 とも考えられなくはないが、創作能力の高い人物ではなさそうだから、実話の可能性が高い。

たしかに、一度そうだと思い込んだら、ある言葉を間違った意味に解釈し、ずっと誤解したままで、脳裏に保管してしまう経験は誰にでもある。

テレビ 「 巨人の星 」 の主題歌が流れる場面で、星 飛雄馬 が地ならし用のローラーを引き摺る様子をみて、器具を 「 コンダラ 」 と覚えた人もいる。

歌詞の 「 思いこんだら試練の道を♪ 」 を 「 重い コンダラ 」 だと勘違いし、大人になるまでずっと、文字通り 「 思い込んで 」 いたらしい。

私自身も、エラソーな御託を並べながら、どこかで 「 大ボケ 」 をかましているかもしれないし、まさに、知識とは 「 無知の大海に浮かぶ小島 」 である。

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ロス疑惑 : 27年目の新証拠

2008-02-24 22:33:52 | 時事


「 多くの人が、運のせいで罰を免れたが、恐怖を免れた人はいない 」

       ルキウス・アンナエウス・セネカ ( 古代ローマの政治家、詩人 )

Fortune frees many men from punishment, but no man from fear.

                          Lucius Annaeus Seneca



日本と違ってアメリカには、殺人事件の 「 時効 」 がない。

有力な証拠が見つかったり、関係者の依頼があれば、捜査が再開される。


1981年、ロサンゼルスで 三浦 和義 夫妻 が何者かに銃撃され、夫が足に重傷を負い、妻が頭部を撃ち抜かれて死亡するという事件が起こった。

事件当初は、強盗殺人事件として扱われたが、1984年に 「 週刊文春 」 が 『 疑惑の銃弾 』 というタイトルの記事を連載してから、様相が一変する。

記事は 「 夫が保険金目当てで仕組んだ事件ではないか 」 という内容で、事実、彼は保険会社3社から 1億5500万円の保険金を受け取っていた。

その後、事件の3ヶ月前に 夫の愛人が妻を鈍器で殴打したことが明らかになり、殺人未遂容疑で、愛人に二年半、夫に六年の懲役刑が確定した。

殺人については、実行犯と思われる人物まで逮捕されたが、証拠不十分で無罪放免となり、夫についても、2003年に最高裁で無罪が確定している。


これら一連の事件は 『 ロス疑惑 』 とも呼ばれ、おそらく40代以上の方なら当時の騒動、マスコミの加熱ぶりについて、よく覚えておられるだろう。 

和義 氏の無罪は最高裁で確定されており、同じ事件、同じ罪状で再び同じ被告が裁かれることはないため、誰もが 「 過去の事件 」 だと思っていた。

ところが、事件発生から27年の歳月を経て、ロス市警は 和義 氏 を滞在先のサイパンで逮捕し、身柄をロサンゼルスに送致することを決めた。

日本の捜査当局が説明を求めた際、市警側は 「 新証拠が見つかった 」 と話していることも明らかになり、事件は急速に進展しているようだ。

なぜ今頃になって 「 新証拠 」 が出てきたのかは定かでないが、たとえば、別件で逮捕された犯人の自供などが、可能性としては考えられる。


昭和の犯罪史上に刻まれる大事件だが、メディア各局は慎重な報道姿勢をとっており、「 やはり犯人だったか 」 というようなコメントも少ない。

実は過去において、夫の 和義 氏 からマスコミに対する名誉毀損の訴訟は 476件にものぼり、その 80%で 和義 氏 は勝訴している。

今回も、もし短期間で 「 証拠不十分 」 などの理由で保釈された場合のことを思えば、うかつな発言は慎むべきと考えているのではないだろうか。

当時と今とでは、冤罪に関する人権上の意識も違うし、ほぼ犯人に間違いないと思っても、刑が確定するまでは軽率な発言をできない仕組みがある。

メディアにとっては、「 冤罪か、真犯人か 」 よりも、証拠不十分で 「 冤罪になる可能性はないのか 」 が重要で、そういう意味では昔より腰が重い。


たしかに、無実の人に罪を着せるような悲劇は防がねばならないが、かといって、行き過ぎた人権保護が 「 治安の低下 」 を招くのも問題はある。

この事件を例に挙げると、容疑者の 和義 氏 は 「 殺人容疑は証拠不十分で無罪 」 だが、「 殴打傷害事件に関しては有罪 」 とされている。

つまり、声高に妻殺しが冤罪だと叫んでも、「 何の罪もない善人 」 とは違うわけで、「 愛人を使って妻を鈍器で殴らせた人 」 に変わりはない。

疑わしきは罰せずと語る以前に、「 疑われるような真似をする人が悪い 」 という倫理もあるはずで、それはメディアも伝えてよいように思う。

いづれにせよ、日本の検挙率が下がり、加害者の人権を守る動きが進んだところで、いつか悪事は身を滅ぼすことを、この事件は教えてくれている。

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「 ニート 」 と 「 優秀ビジネスマン 」 の交流会

2008-02-23 02:28:55 | 時事


「 男の子を大学に行かせることはできるが、

  彼に考えさせることはできない 」

                    エルバート・ハバード ( アメリカの作家 )

You can lead a boy to college but you cannot make him think.

                                 Elbert Hubbard



オフィスの近くに コンビニ があり、よく若者が地面に腰を下ろしている。

彼らは “ ベジタリアン ” ならぬ 「 ジベタリアン 」 と呼ばれているらしい。


先日、50代後半の来客 ( 某中堅商社の重役 ) と コンビニ の前を歩いていたら、その日も、20歳ぐらいの男性が地べたに座っていた。

客人は、いかにも怪訝そうな顔で彼を眺め、一言も口には出さないけれど、「 世も末だね 」 という表情を私に向けてきた。

一応、立場上 「 いやはや、まったく 」 という表情で返したが、本音を言うと私自身は、さほど彼らを特殊だとも、不埒だとも感じていない。

俗に 「 団塊世代 」 と呼ばれる50代中半~60代前半の方々も、その昔、昭和40年代には、似たような生活様式を楽しんでいたはずだ。

サイケデリックなシャツを纏い、洗いざらしの安いジーンズを履き、当時の年配者が眉をひそめる 「 ヒッピー文化 」 に、すっかり洗脳されていた。


幼い頃の記憶を辿ると、昔も今も若者たちは小汚く、路上に座ってギターを弾いたり、絵を描いたりして、年配者から呆れられる存在に変わりは無い。

あえて違いを挙げるならば、国が豊かになった分だけ、今の若者のほうが平均的に ファッション・センス が良く、汚らしさも マシ である。

それでも人間は、自分にとって都合の悪い歴史を忘れる能力を携えているので、次世代の若者に対して、侮蔑と嘲笑を向けたがるようだ。

いつの世も若者が地べたに座るのは、ひょっとすると、「 子供の目の高さ 」 を維持し、そこから 「 大人の世界 」 を観察しているためかもしれない。

いつか彼らもまた、地べたから腰を上げ、渋々ながらも大人の世界に紛れ込み、何十年かの歳月を経て、若輩者を怪訝そうな顔で見るのだろう。


東京都が行った実態調査で、若者が 「 引きこもり 」 になる最多の原因は、「 就職や就労への挫折 」 にあることがわかった。

年齢的には、30~34歳の層が最も多く、就職や就労に挫折した原因は、「 職場不適応 」 と 「 病気 ( うつ病など ) 」 が25%を占めて一位だった。

彼らの特徴は、「 自意識が強く、状況変化に適応できない 」、「 人と争って傷つくことを嫌う 」、「 人間関係の訓練が不十分で逆境に弱い 」 などだ。

これもまた、出来の悪い中高年サラリーマンと似通った性質で、国が豊かになった分、働かなくても食べれるようになっただけの違いである。

会社に対して、「 やる気がある 」 と嘘をついて給料を騙し取るか、正直に 「 やる気ないです 」 と告げて面接に落ちるかの違いともいえる。


現在、クライアントである企業の 「 2009年度新卒採用第一次選考会 」 を手伝っているのだが、見た目は 「 優秀そう 」 な若者が集まってくる。

誤解している受験者も多いのだが、採用面接は 「 美人コンテスト 」 のように 「 応募者の中で最も優秀な人 」 を決める大会ではない。

たとえ学業成績が優秀でも、仕事に順応できず 「 使い物にならない人 」 は要らないし、多少の欠点があっても、貢献できそうな人は欲しいものだ。

致命的な欠点は看過できないが、「 一流校で何も学んでいない人 」 より、「 地べたに座って、社会をよく観察した人 」 が採用される場合もある。

少なくとも私の関わる面接では、学歴より 「 考える能力 」、情熱と、それを 「 維持する力 」 が決め手となるので、そういう人材に来てもらいたい。


いわゆる 「 ニート 」 やら、「 引きこもり 」 と呼ばれる人たちは、仕事をする楽しさ、面白さを 「 知らないだけ 」 の人たちである。

その原因は、駅前の赤ちょうちんで泥酔して仕事の愚痴を吐いたり、自分の出来が悪いだけなのに、ネットで憂さを晴らす中年オヤジの影響だろう。

質の良いビジネスマンに出会って、彼らの話を聴く機会を持てれば、多くの若者は仕事の面白さに気付き、自分もそこに参加したくなるはずだ。

これまでにも数十名のニートを職に就けてきたが、今後は、現役バリバリの優秀なビジネスマンと、ニートを交流させる機会を創りたいと考えている。

意外と、「 ニートで、引きこもりで、ジベタリアンでした 」 なんて人のほうが、ひとたび情熱に火が点くと、化ける可能性は大きいかもしれない。

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自殺する人は単純に 「 頭が悪いだけ 」 という説

2008-02-22 00:49:34 | 時事


「 単なる無知よりも “ 無知であることへの無知 ” こそが、

  知識の死である 」

     アルフレッド・ノース・ホワイトヘッド ( イギリスの数学者、哲学者 )

Not ignorance, but ignorance of ignorance, is the death of knowledge.

                           Alfred North Whitehead



クライアントの若手社員が、昨夜、40分間も電車に閉じ込められたらしい。

たった一人が飛び込み自殺をすることで、多くの貴重な時間が失われる。


( 自殺者の多い国 : 男性 * 数字は10万人あたりの自殺者数 )  
 1位 リトアニア  70.1    
 2位 ベラルーシ  63.3    
 3位 ロシア    61.6    
 4位 カザフスタン 51.0    
 5位 ハンガリー  44.9
 6位 スリランカ  44.6    
 7位 ラトビア   42.9    
 8位 ガイアナ   42.5
 9位 スロベニア  37.9    
10位 日本     35.6   

( 自殺者の多い国 : 女性 * 数字は10万人あたりの自殺者数 )
 1位 スリランカ  16.8
 2位 韓国     15.0
 3位 中国     14.8
 4位 リトアニア  14.0
 5位 スロベニア  13.9
 6位 日本     12.8
 7位 ガイアナ   12.1
 8位 ハンガリー  12.0
 9位 ベルギー   11.4
10位 スイス    11.3


この表は、WHO ( 世界保健機構 ) が2007年度に発表したランキングで、年間3万人以上の自殺者を出している日本は、男女ともに順位が高い。

世界では、男性のほうが女性より2倍以上も自殺者の数が多く、旧ソ連や東欧の北国に、自殺者が多いという現象が明らかにされている。

よく、「 人はなぜ自殺をするのか 」 という哲学的な議論を耳にするのだが、ある人は 「 政治が悪い 」 と言い、別のある人は 「 環境が悪い 」 と話す。

しかし、この表をみるかぎりでは、明らかに政情の不安定な国が上位に無いため、「 政治が悪い 」 という説は、信憑性に欠けるようだ。

日本以上に男女とも上位につけている リトアニア は、緑豊かで、人の穏やかな国として知られているし、「 環境が悪い 」 という説も怪しい。


ランキングをみるかぎり、自然の豊かさとか、経済や産業の発展度といった観点の整合性はなく、先進国が高いとか、後進国が高いという傾向もない。

自殺者の90%に 「 精神疾患があった 」 という統計から、ランキング上位の国々が抱える 「 精神病患者数 」 に関連が深いという説もある。

たしかに、日本は 「 精神病大国 」 と呼ばれるほど患者数が多いけれど、他の上位国が “ そうでもない ” ため、これも決定的な根拠とはいえない。

そうなると、複雑に入り組んだ 「 複合的要因 」 によるという説が浮上するわけで、決定的な原因が特定できないため、対策も曖昧なものとなる。

ところが、先日、ある動物学者の本を読んでいると、「 自殺の原因は、巷で語られているような “ 複雑なもの ” ではない 」 という説が書かれていた。


その学者によると、「 自殺を図る人は、単純に “ 頭が悪い ” だけです 」 という説で、それは、「 生き物の歩んできた歴史 」 をみればわかるそうだ。

人間も含めた生物全般にとって “ 頭の良さ ” とは何かというと、すなわち 「 生きるための知恵 」 であり、それは進化の過程をみれば明らかである。

絶滅を免れるため、ある生物は体毛を濃くして氷河期に耐え、ある生物は外敵から身を守るために翼を得たり、高い木の上で生活するようになった。

天敵から捕食されないように、硬い殻や棘を得た生物もいる反面、自然に順応する進化を遂げない代わりに、道具を使うようになった人間もいる。

そのすべてに共通しているのは、絶滅を防いで、生き残る知恵を学んだ者こそ賢く、そうでない者は、淘汰されてきたという 「 歴史の真実 」 である。


単純明快すぎて、にわかには納得し難い人もいるだろうが、「 頭の良さ 」 という尺度に対する先入観を捨てれば、この説には説得力がある。

先日、30年間も地獄のような 「 タダ働き 」 を強いられていた知覚障害者がいるとの報道を目にしたが、彼らは絶望に耐え、健気に生き続けてきた。

かたや、両親から大事に育てられ、名のある大学を出て上場企業に入ったものの、仕事が面白くないとか、些細な理由で簡単に自殺する者もいる。

線路に飛び込んで電車を止めるのは、こういった 「 自分が バカ なのだと気付かない バカ 」 であり、それこそが、はた迷惑な存在なのである。

純文学を読み、クラシックを聴いていれば教養があり、漫画を読み、ヒップホップを聴いていれば バカ だというのは、単なる思い込みに過ぎない。


毎日、多くのビジネスマンに会い、色々な相談事、悩み事を受けるのだが、「 頭は良いはずなのに、仕事が上手くいかないんです 」 と話す人が多い。

おそらくは、高学歴を根拠に 「 頭は良いはずなのに 」 と話すのだろうが、適性検査を施すと 「 抑うつ状態 」 にあり、精神科に通院中の人もいる。

精神病の場合、患者の ショック を和らげるために “ 心の病気 ” と呼んだりもするが、本来、心が病気になるわけでなく、それは “ 脳の病気 ” だ。

いくら知識や教養があっても、“ 脳が病気 ” なのに 「 頭が良い 」 とは言えないわけで、むしろ 「 上手くいかないのは、脳に問題あり 」 なのである。

もちろん、ストレートに 「 あなたは頭が悪いから ダメ です 」 とは言わないが、少しづつ、価値観や、知恵の使い方を軌道修正させる方策をとる。


過去に何度か 「 自殺について 」 の日記を書いているが、度々、自殺者に厳しいとか、精神障害者、人格障害者に偏見が強いという指摘を受ける。

しかしながら、仕事の性格上、数多くの 「 問題を抱える人たち 」 に対峙する中で、いまのところ、その “ 厳しさ ” は功を奏しているという自信がある。

逆に、「 理解 」 という名の “ 特別扱い ” により、「 あら可哀想、大変ねぇ 」 と甘やかす世間の風潮こそ、彼らを 「 死 」 に陥らせるのではないか。

日本全国で大々的に、「 自殺は バカ のすることで、チョー格好悪い! 」 というキャンペーンを張り、頭の良さ、賢さとは何かを、問うべきだと思う。

実際、事故で四肢を失くしたり、誰もが憐れむ不幸を背負った人ほど健気に生き、自殺する人は概ね、アホ みたいな理由で死んでいるのである。

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イージス艦の事故は 「 想定内 」

2008-02-20 02:23:12 | 時事


「 失敗する可能性のあることは、必ず失敗する 」

         エドワード・A・マーフィー Jr.( アメリカの航空エンジニア )

If anything can go wrong, it will.

                           Edward A. Murphy Jr.



航空技術者というより、『 マーフィーの法則 』 の著者として知られている。

冒頭に紹介した言葉は、彼の気付いた “ 第一番目の法則 ” だという。


世界トップクラスの防空性能を備え、海上自衛隊の誇りとも呼べる イージス艦 『 あたご 』 が漁船に衝突し、現在、行方不明者の捜索が続いている。

全長約15mの漁船は、「 イージス艦のレーダーに映るはずの大きさ 」 で、しかも事故当時、艦橋には10数名の自衛隊員がいたらしい。

ただ、波の高さによっては、小型の漁船がレーダーに映らなかった可能性もあるし、見張りの隊員が気付かなかった可能性もあるという。

事故の原因については、今後、本格的に調査が進められると思うけれど、懸念すべき問題は 「 漁船が悪いか、イージス艦が悪いか 」 ではない。

機密情報の漏洩や、インド洋での補給量取り違えなど、昨年から相次いだ 「 海上自衛隊の不祥事による “ 国民の不信感 ” 」 が、再燃する恐れだ。


沖縄駐留の米海兵隊員らもそうだが、今回の騒動を起こした自衛隊員も、平和な国にいるせいか、軍人として 「 たるんでいる 」 という印象が強い。

こんな有様で、いざ有事となった場合に、迅速かつ効率的な行動が取れるのか、なんとも不安であると言わざるをえない。

現在、『 東北楽天イーグルス 』 の監督を務める 野村 克也 氏 が、以前、著書で 「 勝ちに意外の勝ちあり、負けに意外の負けなし 」 と記していた。

勝算がない試合でも、たとえば敵のエラーとか、意外な偶然によって勝てることはあるが、負けた試合には、必ず 「 負ける理由 」 があるのだという。

日本近海を航行中のイージス艦が、漁船に遭遇する可能性は十分にあるわけで、それは 「 思いがけない事態 」 でも、「 意外な偶然 」 でもない。


また、これが漁船ではなく、敵国やテロ集団の手による 「 爆弾を満載した工作船 」 だったなら、別の甚大な被害が発生した可能性もある。

すなわち、仮に漁船側の過失だったとしても、障害物、浮遊物を感知して、避けられなかったイージス艦の落ち度が、拭われるものではないのだ。

イージス艦だけでなく、本部による海上管制のサポートも含め、これからは 「 起こりうる危険 」 を回避する仕組みを、構築する必要があるだろう。

話は変わるが、私のほうは二日前から一念発起して、まだ肌寒い早朝6時からの 「 ジョギング 」 を開始し、肉体改造に取り組み始めた。

正直、かなり辛いのだけれど、成人病などの 「 起こりうる危険 」 を回避するには有効 … と自分に言い聞かせ、なんとか続けようと思っている。

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マラソンに参加 ( 強制 ) 決定の話

2008-02-18 00:41:46 | 時事


「 スポーツとは、人間生活のおもちゃ部である 」

              ハワード・コセル ( アメリカのスポーツ・キャスター )

Sports is the toy department of human life.

                                  Howard Cosell

 

寒さ厳しい今年の冬だが、各地のゲレンデは 「 雪の心配 」 が不要だ。

旧友や、その家族たちと共に、大人数でスキーを楽しんできた。


一応、「 スキー場 」 と名は付いているが、最近は何処もスキーをする人が少なく、ほとんどはスノー・ボーダーで埋め尽くされている。

世代的に、我々の集団はスキーのほうが得意で、中には旧式の 190cm を超える長い板を担ぎ、周囲から異様な目で眺められる仲間も混じる。

お腹が出たせいか、腰のキレが悪くなってきたけれど、これから先もまだ、ゴルフやスキーは手軽なスポーツとして、ずっと長く楽しめるだろう。

速さを競ったり、一緒に行った女の子にカッコつけたり、そんな愉しみ方は忘れたけれど、ただ雪の上を滑っているだけで、童心に戻れる気がする。

他の趣味もいいけれど、やはり、ストレス解消には 「 体を動かす 」 ことが、最も効果的な作用をもたらすのではないだろうか。


今日は 『 東京マラソン 』 が行われ、現役選手だけでなく、市民ランナー、障害を持つ人、著名人など、およそ3万2千人が都心を駆け抜けた。

昨年は健闘むなしく、制限時間 ( 7時間 ) 内に完走できなかった両足義足の男性 ( 44歳 ) が、今年は6時間28分で見事にゴールしたという。

4年前には癌の手術を受けている 鈴木 宗男 衆院議員 ( 60歳 ) も参加し、年齢的な衰えを感じさせない3時間57分の好タイムで走破した。

市民参加型のマラソンでは、この 「 4時間 」 を切るかどうかが一つの基準になっていて、そのあたりを目標タイムに置いている参加者が多い。

タイムが重要ではないけれど、かといって、何時間かけてもよいというのでは目標が定まらないので、4時間以内という目安は妥当だと思う。


10年間も陸上部に在籍していたし、いまも頻繁に高校、大学のOB会へと顔を出しているため、マラソンの成績を尋ねられることが多い。

残念ながら種目が違ったので、私自身は練習でも 30km 以上の長距離を走った経験がなく、現役引退後、記録を計るような大会に出たこともない。

友達に誘われ、市民マラソンに参加しようと思ったこともあるが、25歳から45歳までは煙草を吸っていたので、ずっと断り続けてきた。

いまさら他人と競う気もないが、いざ出場するならば、生半可なタイムでは周囲から罵声を浴びせられそうだし、それを防ぐには肉体改造が必要だ。

そんなわけで、「 一生、マラソンは走らないつもり 」 でいたのだが、スキーの帰りに友達と話していて、意外な方向に雲行きが変わってしまった。


再来年、50歳を迎える前 ( つまり来年度中 ) までにトレーニングを積み、同級生の仲間で市民マラソンに出ようという計画が浮上したのだ。

しかも、皆でお金を出し合い、優勝者が 「 総取り 」 するという実に不謹慎な賞金プランまで飛び出す始末で、にわかに話が現実味を帯びてきた。

好走を目指すほど、「 犠牲 」 と 「 摂生 」 が多く求められるのは必定なので、断固として私は反対したのだが、多数決で敗れてしまった。

スポーツは好きだけれど、最近は、接待ゴルフに顔を出したり、海外へ出かけたついでにマリン・スポーツを楽しむ程度で、「 競技 」 には縁が無い。

かといって、陸上経験者の私が、かつて “ ど素人 ” と呼んでいた連中の 「 後塵を舐める 」 わけにもいかず、これは困ったことになってしまった。


電話で彼女に報告したところ、「 とりあえず、明日からは走らないとね 」 と冷たくあしらわれ、まずは 「 減量 」 から始めるように注意を受けた。

デートをキャンセルしてスキーに行ったことや、それ以外にも最近は彼女に対する 「 失点 」 が多く、冷たくされるのには心当たりがある。

先日、バレンタインデーに彼女の部屋を訪ね、「 チョコもいいけれど、仕事帰りだから何か食べさせて 」 と言ったときのこと。

彼女は、艶っぽく迫ってきて 「 私を食べて~ン♪ 」 と言ったのだが、その迫力に押された私は 「 今夜は トンカツ ですかな 」 と ボケ てしまった。

そんなわけで、明日から二人揃っての減量と、寒風吹く中でのジョギングを開始することとなり、思いがけぬ 「 肉体改造計画 」 の始動となった。

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韓国 : 南大門 焼失で問われる危機管理

2008-02-14 01:08:43 | 時事


以前、ソウル 南大門 前 で撮った写真が、いまや、貴重なものとなりました。

韓国では、政局も巻き込んで大きな騒ぎになっているようです。


厳重に警護するのも方法ですが、手に触れられることで、愛着も生まれます。

『 エンピツ版 』 では、少し辛辣な意見をまとめてみました。

ご異論もあるでしょうが、よろしければご覧ください。



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日本人も海外では …

2008-02-13 01:34:56 | 時事



被害者にとっては、外国人でも、日本人でも、心の傷に大小はないでしょう。

しかし、「 同胞 を 外国人 に 蹂躙 された 」 という点で、世間の反応は異なります。


日本のビジネスマンにも、海外で 「 お行儀の悪い人 」 は多いですね。

ここは 「 人の フリ みて、我が フリ なおす 」 ように、反省してもらいたいものです。


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