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イージス艦の事故は 「 想定内 」

2008-02-20 02:23:12 | 時事


「 失敗する可能性のあることは、必ず失敗する 」

         エドワード・A・マーフィー Jr.( アメリカの航空エンジニア )

If anything can go wrong, it will.

                           Edward A. Murphy Jr.



航空技術者というより、『 マーフィーの法則 』 の著者として知られている。

冒頭に紹介した言葉は、彼の気付いた “ 第一番目の法則 ” だという。


世界トップクラスの防空性能を備え、海上自衛隊の誇りとも呼べる イージス艦 『 あたご 』 が漁船に衝突し、現在、行方不明者の捜索が続いている。

全長約15mの漁船は、「 イージス艦のレーダーに映るはずの大きさ 」 で、しかも事故当時、艦橋には10数名の自衛隊員がいたらしい。

ただ、波の高さによっては、小型の漁船がレーダーに映らなかった可能性もあるし、見張りの隊員が気付かなかった可能性もあるという。

事故の原因については、今後、本格的に調査が進められると思うけれど、懸念すべき問題は 「 漁船が悪いか、イージス艦が悪いか 」 ではない。

機密情報の漏洩や、インド洋での補給量取り違えなど、昨年から相次いだ 「 海上自衛隊の不祥事による “ 国民の不信感 ” 」 が、再燃する恐れだ。


沖縄駐留の米海兵隊員らもそうだが、今回の騒動を起こした自衛隊員も、平和な国にいるせいか、軍人として 「 たるんでいる 」 という印象が強い。

こんな有様で、いざ有事となった場合に、迅速かつ効率的な行動が取れるのか、なんとも不安であると言わざるをえない。

現在、『 東北楽天イーグルス 』 の監督を務める 野村 克也 氏 が、以前、著書で 「 勝ちに意外の勝ちあり、負けに意外の負けなし 」 と記していた。

勝算がない試合でも、たとえば敵のエラーとか、意外な偶然によって勝てることはあるが、負けた試合には、必ず 「 負ける理由 」 があるのだという。

日本近海を航行中のイージス艦が、漁船に遭遇する可能性は十分にあるわけで、それは 「 思いがけない事態 」 でも、「 意外な偶然 」 でもない。


また、これが漁船ではなく、敵国やテロ集団の手による 「 爆弾を満載した工作船 」 だったなら、別の甚大な被害が発生した可能性もある。

すなわち、仮に漁船側の過失だったとしても、障害物、浮遊物を感知して、避けられなかったイージス艦の落ち度が、拭われるものではないのだ。

イージス艦だけでなく、本部による海上管制のサポートも含め、これからは 「 起こりうる危険 」 を回避する仕組みを、構築する必要があるだろう。

話は変わるが、私のほうは二日前から一念発起して、まだ肌寒い早朝6時からの 「 ジョギング 」 を開始し、肉体改造に取り組み始めた。

正直、かなり辛いのだけれど、成人病などの 「 起こりうる危険 」 を回避するには有効 … と自分に言い聞かせ、なんとか続けようと思っている。

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