奥崎謙三 神軍戦線異状なし

奥崎謙三ファンサイトです

このブログについて

2008-02-06 16:10:24 | はじめに
 「奥崎謙三物語」に関してですが、筆者自身は奥崎氏、支援者各氏との接触は皆無でありまして、既存の奥崎謙三の著書、出演映画を参考として作成しました。察知の方もいらっしゃるかもしれませんが、奥崎氏は既に他界し、関係者の方も絶縁状態にあり、取材等が困難なのであります。

 出版社の関係者様に、厚かましいお願いではありますが、筆者としては著作権を侵害する意思は毛頭御座いません。反対に廃刊の多い奥崎謙三の著書が復刊できる一助となればと思い、ブログを開設致しました。奥崎氏の著書は難解な内容である物が多く、「奥崎謙三物語」を、各書の解説書の様な位置づけで考えていただければ幸いであります。御指摘を頂けましたら、直ちに該当箇所を削除致します。

以下、参考文献

ヤマザキ、天皇を撃て―皇居パチンコ事件陳述書 奥崎謙三 新泉社
ゆきゆきて神軍の思想 奥崎謙三 新泉社
非国民奥崎謙三は訴える―ゆきゆきて神軍の凱歌 奥崎謙三 新泉社
奥崎謙三服役囚考―あいまいでない、宇宙の私 奥崎謙三 新泉社
宇宙人の聖書!? 奥崎謙三 サン出版
田中角栄を殺すために記す 奥崎謙三 サン出版


ゆきゆきて、神軍―制作ノート 原一男 社会思想社
怪物弁護士・遠藤誠の事件簿 遠藤誠 社会批評社
TALKING LOFT VOL.1 ソフトバンククリエイティブ

参考とした映画

ゆきゆきて神軍 監督・撮影:原一男/企画:今村昌平/製作:小林佐智子/

神様の愛い奴
プロデューサー 大宮イチ
撮影 ギンティ小林、藤原章
編集 藤原章
製作 平野悠
監督 大宮イチ、藤原章
制作 LOFT CINEMA



14 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (asd)
2008-06-25 13:43:41
おもしろかったです。一気に読ませていただきました。
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自己責任 (無名整体師)
2009-01-04 02:14:11
このブログを全部観て、奥崎さんが哀れと思いましたが、本人にも原因は有ります。
誰だっておだてられる事が在れば図に乗るし、だからこそ、自分の姿を「他人の振る舞いで、我が身を知る」と言う訳だから、あまり流されず、自分に自己責任を持つべき、わたしも自己の人生でそうならないように、気を付けます!
ブログのご主人さま~!
どうも有難う!!
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はじめまして。 (ケン)
2009-03-05 22:52:34
すばらしい伝記ですね。
自分のブログの記事を書くのに、
大いに参考にさせていただきました。
ありがとうございます。
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勉強になりました。 (いしだはじめ)
2009-03-09 19:34:02
昨日、ツタヤで『ゆきゆきて、神軍』を見ました。その後、何気なく「奥崎謙三」でググったところ、この頁を見つけました。

全て読みました。
ドキュメンタリーの虚像性について実感いたしました。

人間、自分が見たいものを見てしまうのですね。映画中、何度も奥崎が「神は・・・」などと言っているのを聞いていながらも、自分の中では「どうか奥崎はイッてしまった思想家でなく、天皇制・戦争批判者であってほしい」と思っていたようです。

まとめていただき、ありがとうございました。
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素晴らしい内容ですね。 (古本屋)
2009-06-27 20:01:18
「ゆきゆきて神軍」を見て、感動した者です。
すべて拝読させていただきました。
ブログで発表するのがもったいないくらい素晴らしい内容です。
UPに感謝いたします。
ありがとうございました。
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感謝 (匿名)
2009-10-09 02:25:21
奥崎謙三という人間に興味を持ち、このブログにたどり着き、初めからすべて読みました。

読み物として非常に面白く、関心いたしました。

どうもありがとうございました。
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Unknown ( )
2009-12-21 18:25:14
沢木耕太郎氏のルポで奥脇氏の存在を知り、このブログに辿り着きました
大変よく調べてあり、一気に読ませて頂きました
どうもありがとうございます
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奥崎謙三 = mc² (N)
2010-05-09 01:50:33
興味深く読ませて頂きました。
客観的で誠実な視点で書かれており
気持ち良く読めました。

奥崎謙三を戦争被害者、反天皇の象徴、
または精神異常者などとして語る人は多いと思うのですが
そのどれからもはみ出しこぼれ落ちるモノがあるのが
奥崎謙三ですよね。このサイトは奥崎謙三という人物に偏狭なレッテルを貼ることなく「行動者 奥崎謙三』の魅力(エネルギー)を伝えていると思いました。

みんな、心の中に住んでる奥崎謙三を
薄めて薄めてほとんどないくらいに薄めて
生きていますよね。

神軍の奥崎謙三、愛いやつの奥崎謙三。
表現は違えど根っこのところでは同じものを感じました。
それゆえここの一見奥崎謙三と無関係で「下品な」書き込み
を削除する事なくそのままにされているのも「良い!」と
感じました。

面白かったです。
ありがとうございました。


追伸

このサイトの著者による奥崎謙三の親族、原一男、根本敬などへの
インタビュー、対談など読んでみたいです。

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Unknown (koban)
2011-04-08 18:10:12
ピース大阪にて、原一男監督の「ゆきゆきて神軍」を拝観させて頂きました。
太平洋戦争を知らずに育った一人ですが、現在次第にもう戦争はこりごりだと本当に主張する人々がいなくなりつつあるのではないでしょうか。
そういった中で、裕仁→ごめんなさいの一言も言わなかった昭和天皇とその機関である軍部に対する徹底的な憎悪感を、巧みに表現されているこのドキュメンタリー映画をみて、感激しました。
ネット右翼が言うには、あの極東軍事裁判でA級戦犯で処刑された軍部の支配層というものは、全く存在せず、あくまで日本は自己防衛でしか戦っておらず、通常戦争である。従って判事だったパルのA級戦犯無罪論が、今の教育には必要であると。サンフランシスコ講和条約により、あのA級戦犯及び、B,C級戦犯たちは無罪放免になったと言う。このような考えは、再び日本を軍国主義に導き、悲惨で地獄の戦いをけしかけていることと同じだ。軍部支配層には、共同謀議という怪しからん企みが存在した。その最たるものが神風特別攻撃隊である。支配層は、日本の将来ある兵隊さんを共同謀議により無理やり死に追いやったわけだ。これはパルのA級戦犯無罪論を打ち消す。
奥崎謙三さんは、人肉を食わされるまで追いやられたわけで、上官に対する恨みが強い。軍部の組織をすべて呪い尽くされた人でした。
正義の人でした。
戦争は、防衛であろうとなかろうとあってはならないものだと考えます。
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感想です。 (吉田)
2011-07-29 22:25:37
興味深く拝読しました。恐らく奥崎さんの根本は不動産屋殺しの項にある「パラノイア」(病気ではなく性格という意味で)だったのだと思います。天皇に対する一連の行為は確かに新左翼系に勘違い者信者を出しましたが、同時に「怖いもの見たさ」的関心を呼んだと思います。「ゆきゆきて神軍」は、この怖いもの見たさの興味を満足させてくれましたし、それとともにその存在を世に広く知らしめました。ここで彼の物語が完結していれば、後世「神話」ができていたと思します。が、根本さんたちは出獄後にこのキャラクターから「神話」を剥落させて完全に「ネタだけ」にしてしまいました。私は出獄後の講演会を見、ロフトプラスワンでの上映と講演を見に行きましたが、映画は醜悪でした。なんで佐川一政やおカマをわざわざ登場させるのか、スカトロやSMまでさせるのか。「尊敬しています」を合言葉に血栓溶解法も一緒に実践し迎合しながら、この特異な老人の偏執的な特性を性的な方向に集中させ、哄笑のタネに撮影している姿勢は、彼らの功名心による「誘導」にしか見えませんでした。貴兄は制御不能と分析してらっしゃいましたが。大宮イチさんでしたっけ、ロフトの壇上にも根本氏らとともにいたと思いますが、「すごい映画を作った俺」感に猛烈に違和感を感じました。ともあれ、結果はあの映画撮影によって、おっしゃるとおり奥崎氏の偏執性は晩年「色ぼけ」に向かい、偶像性が崩壊してしまいます。別に奥崎氏の偶像性が崩壊しても誰も何も痛痒は感じないでしょうし、氏自身がそれを幸福と感じていたならばとやかく言うことはないのでしょう。が、奥崎氏はあの撮影者たちによって晩節の「偏執性」の方向性を大きく狂わされた、それは「おもしろネタ」だったはずの同氏の存在を、なにかとても不快なものに変えてしまったような気がしてなりません。
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