2月11日(日) 「太陽の刺」(原田 マハ著)
太平洋戦争で地上戦が行われ、荒土と化した沖縄。首里城の北に存在した「ニシムイ美術村」そこでは、のちに沖縄画壇を代表することになる画家たちが、肖像画や風景画などを売って生計を立てながら、同時に独自の創作活動をしていた。その若手画家たちと、交流を深めていく、若き米軍軍医の目を通して描かれる、美しき芸術と友情の日々。史実をもとに描かれた沖縄とアメリカをつなぐ、海を越えた二枚の肖像画を巡る感動の物語。
2月15日(木) 「リーチ先生」(原田 マハ著)
日本の美を愛し続けた英国人陶芸家、バーナード・リーチ。明治42年、22歳で芸術の道を志して来日。柳宗悦、濱田庄司ら若き日本人芸術家との邂逅と友情が彼の人生を大きく突き動かしていく。明治、大正、昭和にわたり東洋と西洋の架け橋となった生涯を描く感動の“アートフィクション”
図書館で「この作家 この10冊」なる本が気になった。初めて知る作家もいて興味深い作家の作品が続く。
一人目が篠田節子
2月21日(水) 「ロズウェルなんか知らない」(篠田 節子著)
温泉もない、名所があるわけでもない、嫁のきてもない。観光客の途絶えた過疎の町、駒木野。青年クラブのメンバーたちは町を再生することで、自らの生き方にも活路を見出そうとするが。地方の現実に直面する人々の愚かしくも愛しい奮闘を描いた胸に迫る長篇。「日本の四次元地帯」として駒木野は再生するのか?
2月24日(土) 「冬の光」(篠田 節子著)
四国遍路を終えた帰路、冬の海に消えた父。企業戦士として家庭人として恵まれた人生、のはずだったが…。死の間際、父の胸に去来したのは、二十年間、愛し続けた女性のことか、それとも?足跡を辿った次女が見た冬の光とは―
2人目が貫井徳郎
3月2日(金) 「追憶のかけら」(貫井 徳郎著)
事故で愛妻を喪い、失意の只中にあるうだつの上がらない大学講師の松嶋は、物故作家の未発表手記を入手する。絶望を乗り越え、名を上げるために、物故作家の自殺の真相を究明しようと調査を開始するが、彼の行く手には得体の知れない悪意が横たわっていた。二転三転する物語の結末は?著者渾身の傑作巨篇。
3月4日(日) 「新月譚」(貫井 徳郎著)
突然筆を折ったベストセラー作家・咲良怜花。その理由は、一人の男との煉獄のような恋愛関係だった。甘く残酷で痛ましい恋愛物語。"
かつて一世を風靡した作家、咲良怜花(さくられいか)。卓越した美貌と、人間の暗部を抉りだすような作風で文壇の頂点まで登りつめた彼女は、しかし、49歳で筆を折る。端正だが平凡な作品でデビューした彼女は、なぜ鬼気迫るような作品を生み出す作家となったのか。そして、まだ才能に陰りのみえぬ年齢で引退したのか。沈黙を破り、その秘密をいま咲良怜花が語りはじめる―― 恋愛の陶酔と地獄を活写した、読む者の呼吸を奪う大作
3人目が志水辰夫
3月10日(土) 「いまひとたびの」(志水 辰夫著)
ドライブに連れてって。赤いオープンカーで――交通事故で夫を亡くして以来、車椅子の生活を送ってきた叔母の願いは意外なものだった。やがて男は叔母の秘められた思いと、ある覚悟に気づくが……(「いまひとたびの」)。大切な人と共有した「特別な一日」の風景と時間。それは死を意識したとき、更に輝きを増す。人生の光芒を切ないほど鮮やかに描きあげて絶賛された傑作短編集。
「夏の終わりに」は夫婦小説の傑作と書かれていた。
3月10日(土) 「慟哭」(貫井 徳郎著)
ドライブに連れてって。赤いオープンカーで――交通事故で夫を亡くして以来、車椅子の生活を送ってきた叔母の願いは意外なものだった。やがて男は叔母の秘められた思いと、ある覚悟に気づくが……(「いまひとたびの」)。大切な人と共有した「特別な一日」の風景と時間。それは死を意識したとき、更に輝きを増す。人生の光芒を切ないほど鮮やかに描きあげて絶賛された傑作短編集。
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