やまさんのエンジョイ生活 Ver.2

趣味の登山、映画鑑賞、読書を日記風に紹介してます。

映画2018その後

2018-12-27 | 映画

12月15日(土)           「ロダン カミーユと永遠のアトリエ」 

      「カミーユクローデル」*1

 19世紀フランスの彫刻家オーギュスト・ロダンの没後100年を記念して製作された伝記映画。弟子入りを切望する女性彫刻家カミーユ・クローデルと出会ったロダンが、彼女の才能と魅力に惹かれていく姿を描く。1880年、パリ。40歳の彫刻家オーギュスト・ロダンはようやく国から作品制作を依頼されるようになり、後に代表作となる「地獄の門」を生み出していく。その頃、内妻ローズと暮らしていたロダンだったが、弟子入りを願う女性カミーユ・クローデルが現れ、彼女の才能に魅せられたロダンはクローデルを助手にする。バンサン・ランドンがロダンに扮し、カミーユ・クローデルをフランスで歌手としても活躍しているイジア・イジュランが演じた。監督・脚本は名匠ジャック・ドワイヨン。

 統合失調症と診断され精神科に入院、30年間一度も外に出れず精神科で生涯を終えるカミーユ・クローデル
美貌と才能がありながらもロダンに捧げ全て失い、母との仲も悪いままで面会には弟しか来ないとか悲しい。(*1)


12月16日(日)            「きっと、いい日が待っている」

    実話

 コペンハーゲンの養護施設で起きた実話をもとに、自分たちの手で未来を切りひらこうとする幼い兄弟の絆を描き、デンマーク・アカデミー賞で作品賞をはじめ6部門に輝いたヒューマンドラマ。1967年。労働者階級の家庭に生まれた13歳の兄エリックと10歳の弟エルマーは、病気の母親から引き離されて養護施設に預けられる。そこでは、しつけとは名ばかりの体罰が横行していた。さらにエリックたちは新しい環境になじめず、上級生たちによるイジメの標的になってしまう。そんな過酷な日常から抜け出すべく、兄弟は施設からの逃亡を図る。ラース・フォン・トリアー率いる製作会社ツェントローパの俊英イェスパ・W・ネルスンが監督をつとめ、デンマークで史上最高視聴率を記録したテレビドラマ「THE KILLING キリング」のスタッフやキャストが集結。ソフィー・グロベルが子どもたちを見守る教師役、ラース・ミケルセンが厳格な校長役を演じた。



12月19日(水)              「天使にショパンの歌声を」

   

 閉鎖寸前の音楽学校を舞台に、生徒や教師たちが音楽によって心を動かされていく姿を描いたドラマ。カナダのケベックにある、白銀に囲まれた小さな寄宿学校。同校は音楽教育に力を入れ、コンクール優勝者も輩出する名門音楽学校の側面もあったが、修道院によって運営が見直され、採算の合わない音楽学校は閉鎖の危機に直面してしまう。校長のオーギュスティーヌが、音楽の力によって世論を動かす策を思案する中、姪のアリスが学校に転校してくる。アリスに天性のピアニストの才能を見出したオーギュスティーヌだったが、周囲に心を閉ざしたアリスは、一筋縄ではいかない問題児だった。アリス役のライサンダー・メナードをはじめ、キャストは全員吹き替えなしで演奏、合唱に臨んだそうだ。監督はレア・プール。

 ショパンの「別れの曲」、リストの「愛の夢 第3番」、モーツァルトの「アヴェ・ヴェルム・コルプス」、ベートーベンの「ピアノソナタ 第5番 ハ短調」などなど、クラシック好きにはたまらない名曲の調べが次々と登場し、物語を彩る。


12月20日(木)             「希望のかなた」

   

 フィンランドの名匠アキ・カウリスマキが、前作「ル・アーヴルの靴みがき」に続いて難民問題をテーマに描き、2017年・第67回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(監督賞)を受賞したヒューマンドラマ。シリア人の青年カリードは内戦が激化する故郷を追われ、生き別れた妹を捜すうちにヘルシンキに流れ着く。内戦で全てを失ったカリードにとって、妹を捜し出すことだけが唯一の望みだった。ヨーロッパ全体を悩ませる難民危機の影響か、無情にも難民申請を却下され、いわれのない差別や暴力にさらされるカリードだったが、レストランを営むビクストロムに助けられ、彼の店で働くことに。ビクストロムもまた、行き詰った過去を捨てて人生をやり直そうとしていた。

  「ル・アーヴルの靴みがき」も良かったので見てみた。


12月22日(土)               「永遠のジャンゴ」

   実話

 ジミ・ヘンドリックスをはじめ世界中のミュージシャンに影響を与えたギターの英雄、ジャンゴ・ラインハルトの伝記映画。ナチス支配下の戦争の時代を生きた彼の、知られざる壮絶な苦しみや生き様を史実に基づき描き出す。現代のジプシー・ジャズの最高峰ギタリスト、ストーケロ・ローゼンバーグ率いるローゼンバーグ・トリオが劇中の楽曲を担当。

 1928年の10月の未明、ジャンゴはキャラバンの火事を消そうとして、半身に大やけどを負う。その結果、彼の右足は麻痺し、左手の薬指と小指には障害が残った。彼を診察した医師がギターの演奏は二度と無理だと思うほどの怪我であったが、ジャンゴは練習によって独自の奏法を確立し、ハンディキャップを克服した。

 ジャズの分野では主に伴奏楽器として使われていたギターを、ソロ楽器として使用した先駆けであり、アメリカでジャズ・ギターの開祖とされることの多いチャーリー・クリスチャンよりもはるかに早い時期から、ギターを主役とした即興演奏を行っていた。 


12月24日(日)           「しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス」

    実話

 カナダの女性画家モード・ルイスと彼女の夫の半生を、サリー・ホーキンスとイーサン・ホークの共演で描いた人間ドラマ。カナダ東部の小さな町で叔母と暮らすモードは、買い物中に見かけた家政婦募集の広告を貼り出したエベレットに興味を抱き、彼が暮らす町外れの小屋に押しかける。子どもの頃から重度のリウマチを患っているモード。孤児院育ちで学もないエベレット。そんな2人の同居生活はトラブルの連続だったが、はみ出し者の2人は互いを認め合い、結婚する。そしてある時、魚の行商を営むエベレットの顧客であるサンドラが2人の家を訪れる。モードが部屋の壁に描いたニワトリの絵を見て、モードの絵の才能を見抜いたサンドラは、絵の制作を依頼。やがてモードの絵は評判を呼び、アメリカのニクソン大統領から依頼が来るまでになるが……。監督はアシュリング・ウォルシュ。

 エンディングでは実際の2人が映し出されます。そしてエンドロールではモード・ルイスの絵が何枚も出てきます。


12月27日(水)               「ベロニカとの記憶」

      *2

 2011年のブッカー賞を受賞したジュリアン・バーンズの小説「終わりの感覚」を、リテーシュ・バトラ監督が、「アイリス」のジム・ブロードベント、「さざなみ」のシャーロット・ランプリングらイギリスの名優を迎えて映画化したミステリードラマ。60歳を過ぎ、ひとり静かに引退生活を送るトニーのもとに、ある日、見知らぬ弁護士から手紙が届く。それによれば、40年前に別れた当時の恋人ベロニカの母親だという女性が、トニーに日記を遺しているという。思いもよらない遺品から、トニーは長い間忘れていた青春時代の記憶が呼び覚まされていき、若くして自殺した親友や初恋にまつわる真実をひも解いていく。

 ジュリアン・バーンズの新潮クレストブックを自分のペースで読んでみたくなった。(*2) 




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