辛口KOJIの 「キリリ」 といこう!!

HIV陽性者の家族と友人の会1st.geocities.yahoo.co.jp/gl/base_kobe

兵庫県人権啓発協会に寄稿しました

2006年12月08日 | エイズの活動
HIV陽性者支援のNGOの現場から

 HIV陽性者の相談を受けていると、一番多い「悩み」は、対人関係です。つまり、陽性者として、告知できないことに対する心理的ストレスです。現在、HIV感染症は、日本の治療の現場では、「慢性疾患のひとつ」として認識されている一方で、一般の病院や医院等では、まだまだ、特別な病気だと認識されています。

 多くの医療現場でさえ、正確な情報が伝え切れていないのですから、社会全体としては、HIVとともに生きているということにはなっていないのでしょう。

 このように考えると、HIV感染症は、「社会的な病気」としての側面が大きく、それを治療するのは、行政機関、学校、NGO等であると思います。コンドームを使用しない性行為を主な感染経路にもつ、この病気に対する負のイメージを払拭するために、正確な情報をより多くの皆さんに届ける予防啓発をしっかり実行するとともに、それをしっかりと受け留めることを、私たち一人ひとりが実践しなければなりません。
 
 「STOPエイズ」を考えることは、言い換えれば、「HIVとともに生きる」ということです。予防ありきの単純な啓発ばかりでは、HIV陽性者をどんどん追い詰めてしまいます。
  
 今、私たちは、「HIVとともに生きる」ために、どう向き合うかが問われています。
               
  
             エイズに関してのご相談は、お気軽に
               http://www.basekobe.net



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