辛口KOJIの 「キリリ」 といこう!!

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性転換のタブーを乗り越えて

2008年10月17日 | エイズの活動
今日16日は、日本で最初に埼玉医大で、性転換手術が行われて丸10年の日です。1998年10月18日に、わが国で最初の手術が行われました。

性同一性障害の問題をタブーにしていた中で、大きな歴史の1頁が開かれたわけです。

それまでの日本は、優生保護法によって、性転換は、重罪とされていましたから、最初にこのタブーに挑戦した医師は、学内の倫理委員会でも相当ご苦労されたそうです。

この形成外科医師は、事故で性器をつぶれた患者の手術はしたことがありましたが、自分の身体と心の性が不一致しているという患者方が、受診された日のことを、どこから見ても青年だったと振り返っています。

考えに考えた末、海外の学会に学び、治療の必要性を認識し、人権の面からも性転換手術の必要性を、倫理委員会に問ったそうです。打診された倫理委員会でも、趣味の域で治療をするのかという反対意見も出たと当時を振り返っています。

性同一性障がいとは、人が母胎内で第8週目で体の性別、20週目に脳の性別が決まる。その時にホルモン異常が起こると、「心の性」と「体の性」がミスマッチを起こったということです。

最初にこの患者さんが来院してから、手術までなんと6年の歳月を要したそうです。3人の医師団によって難しい日本初の女性から男性への性転換手術が行われました。

医師生命を掛けた闘いが始まった訳です。

患者の手記から、「やっと自分のカラダを取り戻すことができる」と心の性との一致を訴えたことが記されています。

それから、10年。7177人もの患者が来院したと報告されています。

現在では、戸籍の性を変えることができる法律も施行され、かなり生活の改善と社会的な理解が進んだことは、本当によかったと思います。

しかし、今日的には、新たな問題が生じていますが、続きは、明日の日記に書きたいと思います。

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