俺、隠岐に立つ

11年間の島暮らしを終え、ワイン農家を目指して岡山へ。
グッドライフを探す旅と美味しいものを綴ります。

涙のホーラエンヤ

2015-04-21 | 島暮らし術

2015年4月19日。

6年ぶりの豊田地区・ホーラエンヤ祭は朝から雨。

天気予報を鑑みて、地区の役員さんたちが9時に開催か中止かを判断する。

まだか、とじれていた時に船方衆のまとめ役、親父から電話で開催とのこと。

「やった!祭だ!」

集合時刻より早めに公民館に集合すると、みんな明るい表情だ。

さっそくお姉さま方に化粧をしてもらう。

化粧を済ませ、祭の開始時刻までお神酒をいただきながら待つ。

ところが、雨は止まない。

止まないどころか、その勢いは強くなってきた。

不安が混じりながら、「やれる!やれる!」の声。

 

そして、まさかの直前での中止判断。

いままでの練習が思い出され、悔しい思いがにじむ。

みんなが堪えながらお神酒を飲む。

 

 

「せめて祭りの準備を整えて、記念撮影をしよう」

長襦袢を着て、その上に着物をきて鉢巻きを締める。

口紅を塗って完成。

やれなかったけど、このメンバーでやってきて良かったと思えた。

この後はもう、飲むしかないです。

親父の家にいきなり押しかけたにもかかわらず、快く歓待してくれました。

これまでを思い出しながら、下らない話で笑いながら、でも悔しい。

海士の祭らしく、歌が始まり、踊りが始まる。

やっぱり芸達者が多い。年季が違う。

笑い転げたり、酔いつぶれたり。

 

写真は撮れなかったけど、やっぱり諦めきれなくて

みんなで勝手に船を出した。

声を出し、力を込めて櫂を握ったら少しだけ気持ちが晴れた。

それから、地区の公民館で正式な直会。というか、残念会。

 

それから、船方衆の監督兼、御世話になっている漁師さんの家に呼ばれて

また飲んだ。

 

途中、亡くなった伝説の親父「大黒屋」に突撃して親父さんの家に手を合わせた。

 

 

悔しくて涙が出るほど祭に気持ちを込めていたことが分かった。

だから11時間も飲んでしまったのだ。

 

祭、やりたかったな。

 


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