あの日から9年半…きのうの深夜、そして今夜もまたNHKで特番が組まれていました。
『あの日、何をしていましたか？…3.11』
私は施設で仕事をしていて、丁度おやつの時間でした。急に大きな揺れがきて…すぐそばにいた車椅子に座っていた女性の利用者様の体を必死に支えていました。大きな地震は経験していましたが、初めて建物が崩れると思うような大きな地震でした。おやつの時間ということもありほとんどの利用者様がホールにおられましたが、居室に残された利用者様もおり、施設内を回り確認に走りましたが皆さん無事でホッとしたのもつかの間、次々と余震が襲ってきて地震がおさまってもずっと地面が揺れている感覚でした。まもなく停電し利用者様を全員ホールに誘導しました。日が落ちるのも早くこのままどうなってしまうのかととても不安になりました。停電でテレビも見れない為ラジオを付けるとホント信じられないことが起きており耳を疑いました。早番で出勤していた私が家に帰れたのは19時頃で、車の中のテレビを見てまた目を疑いました。まさに地獄の光景でした。宮城に住む親友の安否が気がかりでいても立ってもいられなくて…胸が締め付けられる思いでした。こちらからの連絡がなかなか繋がらなくて…そしたらなんと逆に電話をかけてきてくれて…本当に嬉しかったのと同時に涙か溢れてきました。
私の住む町は停電が5日くらいで復旧出来たので良かったのですが、そんな中、毎日仕事に行く為のガソリンをどうやって手にいれたんだろう…❓ガソリンスタンドはどこもやってなくて…開いたとしてもせいぜい10㍑入れれるのがやっと…。みんなでエンジン止めて毛布被って順番を待ったものです。9年半経ってもこの日の記憶は消えることはありません。そして、テレビから流れるあの地獄のような光景は絶対忘れてはならないと思いました。介護の仕事をしており、ボランティアに参加したいと思ったのですが現状は難しく…本当に情けなかったです。とにかく、3.11に関係する番組は目を背けず見なければならないと思い見ています。9年前の3.11に生まれた子が今、元気な4年生になった姿が印象的でした。
そして、改めて命の尊さを考えさせられました。
