熊じぃの戯言

感じるままに、どのジャンルの話にも頭を突っ込んで書いています。

シャムスカは勝負師ではなかったのか?

2009-07-05 12:57:04 | トリニータ
 6月28日の鹿島との試合結果は大分の完敗だが、しかし、大分的には勝つチャンスはあった。それに輪を掛けて7月4日の千葉戦は全く采配がなっていない試合であった。

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 鹿島戦でそれは、清武が得点し(後半連続、3回のチャンスの内1点決めた)、この時にシャムスカが動けば、勝っていた可能性がある。

 なぜあの時、動かなかったか?先制直後は全く考えていなかったと思われる。

 過去の成功体験がそうさせたのか?良く判らない。ハーフタイムで後半スタート時点で、2枚替え(高松、金崎)を全く考えていなかった。むしろ、このチャンスに攻撃的な選手を出して、選手に明確に伝えるメッセージ(攻撃的に行って勝利するぞ!といったアグレッシブさ)は必要だったのではないだろうか。


 小笠原に同点にされてから、どうしようかと迷っている内に、岩政に逆転されてしまった。ここでいよいよ2枚替えである。残り15分ほどである。
しかも最後の方ではCBの森重を前線まで入れての攻撃である。もっと早くからやれよと言いたい。何故逡巡するのか判らない。ここまで引っ張る意味が、ぜんぜん伝わってこないのである。シャムスカのサッカー感はリアクションサッカーであり、何か変化がない限り動かない。シャムスカは、こんな監督ではないと思っていたが、最近の試合運びは全てこの調子である。


 今のおかれている立場からすると、完全にノックアウト方式のトーナメントと同じである。10点取られて負けても、1点とられて負けても、勝ち点は0。しかし、1点で勝っても5点で勝っても勝ち点は3.今ほしいのは勝ち点である。だから、より攻撃的にアグレッシブに行くべきだが、基本リアクションサッカーで3:5:2のようなシステムであれば、相手が動いてからか得点されてからしか、動かないのである。先手で仕掛ける事をしないのは、これでいいのだろうか。


 であれば、清武が先制点を挙げ、ドームも盛り上がった。そこで体力的に限界に来た清武と足に来ていた高橋に代えて、早い時期から高松と金崎を入れるべきでなかったか。この時点では、交代によるチャンスとリスクが半々ぐらいだろう。ところが、どんどん時間がたち、同点にされ、更に逆転にされてからでは遅い。遅すぎ!チャンスが無くなって、追いつくのが重荷になってしまった。

 シャムスカは勝負師でないからではないだろうか。手品はネタがばれている。これは手品といわない。大局観がない。試合前の作戦の成功がもたらす体験がシャムスカを錆びらせている。これでは勝負の世界では通用しないと思う。
 もう限界と見ていいだろう。何度と無く先制しても追いつかれ、逆転されて敗退している。学習能力が無いとしか言いようが無い。


 何でこんなにまで試合の流れを読めなくなったなのだろう。鋭い観察力を持ち合わせていたシャムスカが、こんなにボロボロになるのは見るに忍びない。
 人生の中で歯車の狂う事があるし、私自身も経験してきた。占い師的に言うと「大殺界」だから何もするな、何をやってもダメなものはダメというのだろうが、私はそんな事でなく、別の要因がシャムスカの判断を狂わせているという気がする。その結果、やる事なすことダメの連発。

 ここは「休養」をお願いせざるを得ないですね。辞めてくださいとまで言わない。休んでください。リフレッシュしてください。


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ここまでは鹿島戦が終った日に書いていた。


昨日の千葉戦では、メンバーが不足しているとは言え、清武をボランチに起用したのはどうかと思う。ここは宮沢か梅田でしょうね。何故か?清武はボランチの経験がそんなに無い事である。
特に2失点目のデフェンスは素人そのもので、簡単に相手を離してしまった。あの場面では、相手に体ごとぶつかって止めるくらいの気迫が欲しい。ホベルトならやっていたであろう。そこが本職とは違うところである。
もともと、金崎はボランチであったが、シャムスカが前側で使い始めて、トップ下で使う事が多くなってしまっている。

ここまでは失点についてであるが、むしろそれから1-2のままが後半続いたわけだが、動きが全く無いのはどうした事か。相手が動いてから慌てて時間を確認しての交代準備では、マネージメント管理が出来ていない。遅すぎ、全てに遅すぎ。
シャムスカの性格からして、勝負師でない。リアクションサッカーであり、自ら積極的に仕掛けていく事はしないのである。普通のサッカーであれば、負けている方が得点を上げるため、何らかのアクションをとるのが、一般的である。
しかし、シャムスカは動かない。本当におかしいと思う。負けるために采配を振るっているとしか思えないのである。

負けているチームなのか、リードしているチームなのか、見ていて判らなくなってしまった。DFラインでボールをゆっくり回し、ロングボールを蹴るだけのDFには、何の魅力も感じない。サイドの機能を使うにしても、思うように機能したのは得点のシーンだけであった。FWはなかなかボールが収まらない。相手のDFが素晴しかったということか。(福元がいたよな~。)
そこで指揮官はどうやって攻めなさいと、的確に指示しなければダメである。それが出来ていなくてダラダラと時間が過ぎて、やむなく途中から森重を2列目まで上げて対応したが、時すでに遅しの感はいなめない。前半からリスクを犯しても得点を取りにいく姿勢が見れない。

「シャムスカは交代はする気がないよ~!」「今のメンバーでガンバレ!」「どんどん上がっていけ」「周作~!上がれ~!」は近くにいた、女性の声である。
これではダメでしょうねとつくづく思ってしまったのである。




いずれにしても「長期政権」で陥りやすいマンネリ化や「絆」を叫び始めたころから、怪しくなったわけであり、シャムスカ的には「ファミリー」での躓きである。大分トリニータはプロスポーツであり、いい試合を観客に見せて感激させ、次の試合も来て頂くという基本的ものは、他のプロスポーツとなんら変わらない。

それを十分満足させれない状況に至ったという事は、現場指揮官の責任は非常に大きい。さらにフロントの無計画な経営で、ビジョンもなく何の方策もとらない、やり方は自ら(チーム)を消耗させ、老朽化の一途をまっしぐらの状態に落とし込んだ。現有戦力を確保するだけでは、戦力ダウンであるということが、今判ったでは遅すぎる。この責任も非常に大きい。

今回、シャムスカを更迭して、自らはノホホンとしていてもらっては困る。しっかりとケジメをつけてもらいたい。FCの社長、部長はマネージメントやプロスポーツ経営学など勉強してもらいたいし、今からでは遅いので引退してはどうだろうかと思う次第である。

皆さんが居なくなっても、私は大分トリニータを応援し続けます。何も心配なさらずお辞めください。



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