再チャレンジなんて期待するな!と。
「政治家は使い捨てだ」小泉前首相、1年生議員をバッサリ
小泉純一郎前首相は7日、自民党本部で開かれた衆参1回生議員の研修会「日本夢づくり道場」で、「政治家は常に使い捨てにされることを覚悟しないといけない。甘えちゃいけない。使い捨てが嫌なら国会議員にならない方がいい」と述べ、郵政民営化に反対し、離党した衆院議員らの復党に反対する一部議員を叱責(しっせき)した。小泉氏の後ろ盾を期待していた議員は、非情な「突き放し」にショックを隠しきれない様子だった。
小泉氏は、ミュージカルの話題でにこやかにあいさつを始めたが、中盤で突如、選挙の話題に切り替えた。
「握手やお酌をしているときだけが選挙じゃない。選挙民は日頃の行動から、この人は信用ができるかを見極めている」
さらにボルテージは上がり、「政治家は使い捨てを嫌がってはいけない。首相の私もそうだった。1回1回選挙で使い捨てられることを覚悟しないといけない」と断言。最後は「邪魔する人はたくさんいる。敵はあまたなり。いさぎよくそういう気持ちで頑張ってほしい」と締めくくった。
出席した約50人は、久々に対面した小泉氏の冷たい言葉に呆然(ぼうぜん)。復党反対派は8日、「復党問題を考える会」(仮称)の発足を予定しており、道場を前哨戦と位置づけていただけに、出はなをくじかれた形となった。ある議員は「次の選挙も何とか党執行部に守ってもらおうという甘い考えへの戒めだろうが、厳しい」と漏らした。
復党反対派の急先鋒(せんぽう)である武部勤前幹事長も困惑の表情。道場の「塾長」として小泉氏の直前にあいさつし、「皆さんが戦った相手は古き悪しき抵抗勢力で、改革の敵だ。復党問題が出ているが、後戻りすることは絶対ない」とたんかを切っただけになおさらだ。
安倍晋三首相は同日夜、首相官邸で記者団に「(小泉氏の発言は)常に自分の力で選挙に勝ち上がる気概を持てという意味ではないか」と述べた。
(11/07 23:01)
「やらせ質問」常態化?八戸では10人中6人に依頼
内閣府は7日午後、9月に青森県八戸市で開かれた「教育改革タウンミーティング」での質問依頼問題で、当日の質問者10人中6人に質問を依頼していたと発表した。
小泉内閣で実施した174回のタウンミーティングでも同様のケースがあった可能性があるとしており、今後調査を検討する。教育改革に関する過去7回分に関しては、9日の衆院教育基本法特別委員会理事会に調査結果を報告する。
塩崎官房長官は7日夕の記者会見で、「大変遺憾だ。今後、誤解を招くようなことは一切やめる」と述べ、運営を一新する考えを示した。
内閣府の説明によると、タウンミーティングでの質問依頼は「円滑に対話を進める」などの名目でしばしば行われ、内部ではこうした質問者を「依頼発言者」と呼んでいた。
(読売新聞) - 11月7日23時31分更新