1960年代生まれの音楽メモ。

好きな音楽やあの時観た映像をクリップしておくブログ。

Herbie Hancock Cantaloupe Island - Live under the sky '91

2012-12-06 23:02:44 | 音楽
ジャズ・フュージョン・ミュージシャンの「掛け合い」。

Cantaloupe Island - Live under the sky '91
 互いの演奏・ソロに呼応しながら合奏が進む。ピアノのハービー・ハンコックとベースのスタンリー・クラークは、全身をうねらせてリズムをとる。ピアノ・ソロに呼応して、プレイを変えていくドラムのオマー・ハキム。問いかけみたいなピアノのフレーズに、ベースのスタンリーが「それで?」という風にハービーの顔を見る。ピアノ・ソロが高潮に達しようとするとき、ドラムがシンクロしていく。ベースのスタンリーには、この日、神は降ってこなかった。ドラムに助けを求める(?)が、オマーは「まだまだ」。この日、ベース・ソロはそれで終わり。サックスのウェイン・ショーターがニヤリと慰める。ドラムには、この日降ってきた。やった!やったぜ!!最後暴走するのはご愛嬌。


MARCUS MILLER - RUN FOR COVER
 マーカス・ミラーのベースの音。これに憧れて、コピーしたくて、あれこれ楽器をいじる人たちはいる。マーカスのベースのチューニングをしたサドウスキーは、あるとき聞かれてこう答えた。「マーカスに、そんじょそこらの楽器屋さんで買った安いベース・ギターを渡して弾いてもらってごらん。やっぱりマーカスの音がするから」。ちょっと無名のサックス・プレイヤー、エバレット・ハープのソロに寄り添うマーカス。その高潮に歓喜の表情を見せるマーカス。黒味がかった音楽の、この手のサックスの絶叫調はたまらないなあ。たまらない。トランペットのマイケル・スチュワートが、その演奏に指を指し示す。これだこれだ!か?やってられねえぜ!か?


Marcus Miller Project - Bone Jive
 これを聴いた頃、黒い音楽は演奏中柔和な笑顔で、白い音楽は威嚇顔、と感じたのは気のせいか。両足を震わせ、ジャンプして足を踏み鳴らす挙動不審のギタリスト、ディーン・ブラウンのギター・ソロ。ここでもマーカスが寄り添う。ドラムをはじめ、バックは高潮に呼応する。絶叫しているような、むせび泣くようなエバレットのサックス・ソロ。う~んたまらない。正確で、精緻で微塵も狂いのない正確無比なプレイを最高とすると、マーカス・ミラーのベース・ソロは最高ではないかもしれない。でも、彼のベース・ソロは惹かれる。胸がウルトラマンみたい。


そして、ゴスペル。

His Eye Is On The Sparrow (1992)
 “魂の叫び”とは、こういうことか。


おお。


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