vol.13
「電脳警察サイバーコップ」(1988年)

これリアルタイムで観ていた。
当時高校生。
1988年は
特撮番組が冬の時代で
戦隊とメタルヒーローしかなかったわけで
後は高い金を払って
レンタルビデオに行くしかなかった。
そこへ
新番組として登場。
新聞のテレビ欄に
事前告知の記事があり
放送前の特番も放映された。
ただ気になったのは
ビデオ撮影だということ。
すでにアンドロメロスが放送されて
いたので、でき上がりの想像がついた。
ビデオのクオリティだと
画面はきれいだけれど
バラエティ番組みたいな光線作画とか、
背景の合成とか、ミニチュアとか、
全てが
薄っぺらいものになってしまわないかと
心配したのだ。
そして満を持して
いよいよ第1話の放送が始まった。
テレビ画面いっぱいに広がる
素晴らしい数々の
東宝特撮クオリティによって
私の不安は、
一掃され...
なかった。
画面がしょぼいし、ミニチュアは軽くて
シャレた会話も空回りしてるし、
どうしたらいいの。
おまけに毎週サイバーコップが戦う怪人。
量産型なのか、体のパーツを取り替えた
だけの使い回し。




設定的には別人なんだろうけど
なんか毎週、同じ相手と戦ってるみたいで
代わり映えしない。
この点は「星雲仮面マシンマン」の
アンドロイドの方が良い。
使い回しと割り切ってハンマーだの
オノだの、バットといったパーツを
あえて強調させて個性を主張していたから。
主人公達の
デザインは良かったな。
でもどちらかといえば
アニメ向きだったのでは?
ジュピター

マーズ

サターン

マーキュリー

紅一点の上杉智子

未来からやって来た
ルシファー

ルシファーってテレビでみると短足に
見えるのが残念。
いろいろけなしてしまったが
それでも
サイバーコップは毎週楽しみにしていた。
戦隊やメタルヒーローにはない
新鮮さが楽しかった。
実際10%くらいの視聴率があったそうだし。

途中から時間帯が
日曜日の朝から水曜日の夕方に
なって、数字が落ちてしまったらしいが
なんで日テレはそんなことをしたんだ。
スポンサーのタカラから出ていた
サンダーアーム、ほしかったなあ。

ジュピターの必殺武器。
テレビで観た時
タイガーセブンの
ファイトグローブみたいだなと思った。
最近DVDを手に入れて観直してる。
しょぼいと思っていた映像も
今となっては味があり、懐かしい。
若い子から見たらCG映像だと
思うよな、きっと。
次号は
「サンダ対ガイラ」。
DVD持ってないけど、どうしようかな。