今は知らないが
かつて
小学館の学年誌を始め、児童向けの雑誌ではテレビヒーローの
コミカライズ作品が連載されていた。
その中にはテレビとまったく違った
設定、世界観が描かれているものも
少なくない。
なかでも突飛なものとして
あげられるのが
ウルトラマンレオ（1974）
小学館 内山まもる作
「ツルクライダーたい とうじょう」
だろう。
このツルク星人、テレビでは
両腕についた刃物を使って
夜中に通り魔殺人を行い、その罪を
ウルトラマンレオに着せるという
極悪宇宙人で、
最後は巨大化して暴れだし
両腕の刃物攻撃をレオに封じられた上で
腕を切断され、切断された腕の刃物で
逆にぶっ刺されて
倒されるという話なのだが
ここでは、いきなり巨大化したまま
集団でオートバイを乗り回すという、
どうしてそういう話にしたのか
わからない展開になっている。
漫画では、オートバイ軍団出現に
宇宙パトロール隊MACが出動。
おおとりゲン（レオ）隊員は
出動する際にモロボシ・ダン隊長から
星人の目的はレオ抹殺だ、
レオに変身して火山へおびき出すよう
指示される。
おおとりゲンはレオに変身。
星人に立ち向かう。
ビル街を突っ走る巨大バイクに
乗る星人達。
そういえば両腕の刃物はどうした？
見事に無くなっている。
まあ、つけてたらバイク乗れないけど。
隊長の指示通りレオは
火山を目指すため
空を飛んで行こうとするが
星人達の攻撃で
（バイクからの武器攻撃等）
阻まれてしまう。
そこでレオは壊れた東京タワーを
星人の一人に投げつけ、
バイクを奪う。
乱暴な展開。
仮面ライダーのごとく
疾走するウルトラマンレオ。
疾走するウルトラマンレオ。
何かシュール。
星人達を引きつけて、火山の火口へ。
そこにはモロボシ・ダン隊長が
取り付けた鉄板が！
レオは鉄板からジャンプ。
ついに 出た
ウルトラライダー
大回てん！！
空中回転して
火口を後にして引き返す。
星人が後を追うが
鉄板は隊長の仕掛けであり、
星人達のバイクが踏み込んだ時に
鉄板は外れ、
火口へ落ちる。
鉄板もろとも火口へ落ちていく星人達。
ダンの知えと、レオのねばりで、
ツルクライダーたいをたおした。
ふたりで、力を合わせれば、
どんな てきも
こわくない。
このテレビと違う独自展開、
当時の子供は
どう受け取ったのだろうか。
