飯豊山・・・いつかは飯豊。成し遂げた感あります
半月ほど先延ばししていた飯豊行き。当初山仲間と登る予定でしたが、事情により急遽単独行となり若干腰が引ける感正直ありました。しかし結果登ることができ大変よかったと思います。恐らく今年最後の遠征を飾るだろう飯豊山。その困難さと山域の魅力に圧倒されっぱなしでしたが、何か一つ開眼したような気さえしています。
出発は金曜の仕事終了後いつものごとく暗夜行路の旅へ。今年3回目となる遠征は登山口までの所要時間4時間余り。富山、新潟に比べれば全然近い感じがしました。でも最後のコンビニを逃してしまい30分程ロスタイム。結局着いたのが午前様でろくろく寝られないままいつものごとく寝不足登山なのです^^
■記録
10月8日
今日は菅生SAで牛タン食って覚悟を決める!!
携帯ナビはセット地点によって案内が異なる・・・山形市内で降ろされ一般道へ。これでいいのか?そして帰りは高速中心の案内。何故?
ノン給油だったがここが一番安いスタンド。あちこち歩いていつも思う・・・紫波は日本一安いと思う
一般道をひた走り(一度コンビニに戻り返したが)飯豊町から登山口のある御沢へ
修験者用?の宿坊脇を通り抜け0時ジャスト御沢野営場着。やっぱ結構いらっしゃいますね^^
10月9日
寝付けないまま翌朝5時。暗い中出発だ
間もなく白んできた。そして長坂尾根の急登が始まる
600m位置きに休憩ポイントがある。飯豊山は強敵。今日は特にゆっくり。下り滑りそう・・・
笹平というポイントまで登ると遥か高く三国小屋が見えた。あそこまで登るのか~。因みにあそこまで行ってもまだ全行程の半分に満たない(汗)
2.5時間黙々と登りやっと横峰。標高まだ1300m・・・焦らずここで朝ごはんの続き
おお~地蔵山から滝雲が・・・。天気は今一つかな
峰秀水という水場を過ぎて割とすぐの分岐。携帯電波届かず地図にて確認確認!!地蔵山は巻くのか
するとやっと森林限界。これまで何にも見えなかったからな~。いい眺め。磐梯山とか見えている
そして程なく出たぞ!!剣ヶ峰。噂には聞いてるぞ~
早速クサリ場。でもルートミスチョイス。別の方からよじ登ってしまうし・・・
振り返って・・・スゲー
で行く手はこんな感じ。頂点が三国小屋か~まだまだ。この岩尾根は500m続く
2つ目のクサリ場は2方向ある。帰りはこのスラブ岩を下ってみるか
核心部。結構なナイフリッジもあり気が抜けない
まさかあれを行くんじゃ・・・巻き路があった。ホッ
岩尾根を登り切れば来たー!!三国小屋到着
曇っているけど見通しいいね。え~と飯豊山は・・・遠い(汗)
まずは一服なり。ここからが主稜線。気を引き締めよう
油断できない路。常に滑落の心配があるね
鋭い岩峰と美しい紅葉に目を奪われながらも慎重に
青空が・・・あれが大日岳だね。素晴らしい
飯豊山までは幾つものピークを超えなければ辿り着けない。いやピークというよりは山だね
三国小屋から1時間ちょい歩き草紅葉の中の切合小屋が見えてきたぞ~
小屋の手前の大日杉分岐通過。帰りここで間違うことになるとは・・・
11時前に切合小屋到着。シンドかったのでまたまた一服なり~。今日で小屋閉めらしく煙突掃除中か。裏手にはテン場もあり確認するが時間もあるし今日は行ける所まで行こう
さてもうひと踏ん張りかな?
草履塚はスルーしていったん下る。折角上ったのに・・・
鞍部にある姥権現様に参拝。これより上は神聖な場所とされかつて女人禁制だったとか
すぐに登り返し。ここから御秘所。さてどんな所なのか
これは・・・物凄いな
クサリがある。あれ登るのか・・・およよ。でもしっかり撮影してるし^^
この磨かれた花崗岩のトラバース。距離は剣ヶ峰より大分短いが恐怖の度合いはこっちの方が高い。帰りこれ下るんだよね・・・
無事御秘所を通過しこれは・・・タカネマツムシソウ。見るのは2度目だが一番好きな花。残っていてくれてありがとう♡
遠い飯豊山。最後の御前坂。ここに来てこの急登効く~^^
登り切ってテン場到~着!!長かった。腹減った
でも本山小屋で受付しなければ。テン場から結構遠いし
管理人不在につき無人自己申告投函箱に千円を投入しさて張りますか→我が家の完成!!因みに風除け石積みのある場所確保できてラッキーなり^^
続々と登山者到着。でもこのガスは・・・
頂上アタックしようと行ってみるもパス。周辺ウロウロしたり、水汲んだり、遅い昼食したり・・・
この後も天候は回復するどころか霧雨も。こうなるとテントの中で過ごすしかない。携帯電波通じないし、結局そのまま夕飯したり漫画見たり。でも風が強くてテントバタバタ雨バラバラ・・・・寝れないし。長い夜を過ごす
10月10日
外の歓声で目覚めると・・・何とガスが抜けてる!!期待はしていたがまさかの逆転劇
これは・・・今のうちに本山に行くしかないのだ
頂上でみんな何かを待っている
まずは証拠写真を撮っていただく。飯豊山制覇なり!!
そして・・・出た~っす!!日の出時間は過ぎているが雲からご来光。良かった
素晴らしい・・・来れて良かった
大日岳に続く広々とした稜線。これぞ飯豊連峰!!
いや~良かった良かった。皆さんも満足そうだね
山頂に別れを告げテント場に戻る
先ずは朝ごはんと撤収なり
昨日見えなかった景色。よく見ると雪渓が残っている
急速に晴れ上がりそして飯豊と別れの時が。後は無事に下山することだけに集中しよう
下山とはいえ昨日の繰り返し。出た~御秘所。緊張の瞬間だった。後で聞いた話だがご高齢の方がなかなか通過できず大渋滞だったとか
あそこ通過したんだね・・・ぞっ
中略。草履塚通過。ここも昨日見えなかった景色だね。そして再び切合小屋で一服
でルートミスその一。15分程進んで何かここ通たっけ?・・・で引き返す羽目に。30分ロス。余計な体力を・・・
ルートミスその二。前を行く人に釣られて・・・で引き返す。これはどうかしてるな。全集中で行こう
険しい縦走路を慎重に進んで三国小屋まで戻ってきたぞ
三国小屋で一服してさて最後の難関剣ヶ峰突入!!
やっぱり下りの方が恐いな。慎重に慎重に・・・でもしっかり撮影してるし。実は楽しい^^
危ないなと思ったら直ぐに後ろ向き。岩場のセオリー
汗汗で峰秀水。最高に旨いっす!!そして一緒に降りてきた単独男性と男女ペアの方々とゆっくり談笑。山ってこれが楽しいんだよね
長い下りも結局ほぼ一緒に歩いたので疲れが和らぐ。ご一緒した方々ありがとうございました!!
難山では最後の方必ず足のつま先が痛くなる。でも自分だけじゃないことを知る^^で、無事下山なり~
帰り際の飯豊山。やっぱり上の方ガスってる。山の天候って不思議
■タイム
10月9日
05:10 御沢登山口出発
06:02 下十五里
06:22 中十五里
06:47 上十五里
07:34 横峰(おやつ)
08:08 峰秀水
08:21 地蔵山分岐
08:37 剣ヶ峰入り
09:20 三国小屋(休憩)
09:45 クサリ場
10:53 切合小屋(休憩)
11:46 草履塚
12:02 姥権現
12:10 御秘所
12:29 御前坂
13:03 本山小屋テン場通過
13:11 本山小屋
13:38 受付後テント設営(うだうだ泊)
10月10日
05:25 テン場出発
05:48 飯豊山本山(ご来光)
06:20 本山小屋テン場(朝飯&撤収)
07:34 下山開始
08:04 御秘所
08:27 草履塚
08:47 切合小屋(休憩)
09:19 路間違えで引き返し(大日杉方面)
09:33 登山道復帰
09:59 2度目のルートロスト
11:11 三国小屋(休憩)
11:24 剣ヶ峰
12:10 峰秀水(休憩&談笑)
14:04 下十五里(休憩)
14:45 御沢登山口到着
※登り 8時間1分(本山小屋まで)
下り 9時間20分(テン場から飯豊本山経由で)
■GPSログ
距離:23.16km、高度の上昇/下降:2361m/-2361m
※序盤のログ録り忘れとルートロスト分を相殺
■勝手に難易度指数
72points
■感想、反省等
・東北最難関。確かに凄い山でした
・東北のアルプス。登ってみて実感しました
・それ以上の形容する言葉が見当たりませんね^^
・危険個所は随所。常に滑落要素あり。油断大敵
・何より長い道のり。日帰りはとてもできそうに無いです
・稜線歩きというよりかは山々の縦走に近いですね
・15Kg背負っての岩場歩きとか黙々と樹林帯の急登
・何とかという感じでしたが機会があればまた行きたいす
・アルプス縦走の訓練になりました。ホント
・出会った方々と色々お話ができるのも山の楽しみ
・飯豊に登る人は本当に健脚ばかりですね
・宣伝で無理やり名刺を渡した方々すみません^^
・にしても今回のテン泊は試練でしたね。それはそれで
・本山小屋のトイレは1部屋しか使えず渋滞してました
・持参した500mlビールはトイレと寒さで結局持ち帰り^^
・ウィスキー持っていって助かりました
・耳栓忘れました。風と雨の音煩かった~
・夜中の雨絶望的でしたが翌朝ご来光まで見れて感動です
・山神様に感謝の気持ちで一杯でございます
最近の「百名山」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2003年
1996年
1978年
人気記事