新企画です。お二押しの意味で、全く異なる事件を衝突させて、火花の採集を目論んでいますが、今回は不発。
地元だけに、こういっちゃ何ですが、横並び式の報道記事が多い中で、西日本新聞社の記事が断然抜けていると思いましたね。「警官売春」斡旋も2説あって、「デリヘル経営」とする記事もあるにはあります。
「児童福祉法違反(淫行(いんこう))と売春防止法違反(周旋)の罪」を着せての判決だけど、物足りないというか、手抜きというか、まだまだ掘り起しが足りないんじゃねえ~のっていう感じですか。
■警官売春あっせん 「元組員にみかじめ料」 家裁小倉支部 初公判 検察、冒陳で指摘
派遣型風俗店を実質的に経営し、少女に売春をあっせんしたとして児童福祉法違反(淫行(いんこう))と売春防止法違反(周旋)の罪に問われている、元福岡県警戸畑署巡査部長の前岡秀昭被告(56)=北九州市八幡西区清納2丁目、懲戒免職=ら3被告の初公判が2日、福岡家裁小倉支部(大島明裁判官)であった。冒頭陳述などで検察側は「前岡被告が元組員に月5万円のみかじめ料を払っていた」と指摘した。
ほかの2被告は前岡被告の共犯として起訴された、ホームヘルパー石松江利子被告(45)=同市戸畑区初音町=と、石松被告の長男18被告(21)=同。罪状認否で3被告は「間違いありません」と起訴事実を認めた。
検察側は冒頭陳述で、前岡被告が派遣型風俗店を営業するみかじめ料として、毎月5万円を支払っていたと指摘。被告人質問では「北九州の警察官は暴力団撲滅が最大の使命。なぜみかじめ料を払ったのか。警察官として恥だ」と非難した。
前岡被告は「組を辞めた人なので、暴力団の資金源になることはないと思った」と弁解。派遣型風俗店開業の動機を「フィリピンパブに通い詰めるなどして借金が500万円程度あり、(経営で)返済できると思った。罪の意識はなかった」と述べ、被害少女の身分確認は「しなかった」と答えた。
起訴状によると、前岡被告は派遣型風俗店「レクサス」を実質的に経営。石松被告らと共謀し昨年11月6日、北九州市八幡西区のホテルで少女=当時(17)=に男性(64)をあっせんして売春させたとされる。
=2008/07/03付 西日本新聞朝刊=
■在職中にデリヘル経営の元警察官に懲役2年有罪判決
派遣型の風俗店を経営し、少女に売春をさせたとして児童福祉法違反などの罪に問われている福岡県警の元警察官に対して、懲役2年、執行猶予5年の有罪判決が言い渡されました。
福岡県警戸畑署の巡査部長だった前岡秀昭被告(56)は去年11月、北九州市八幡西区で派遣型風俗店を経営し、当時17歳だった少女に客の男性を紹介し、売春をさせました。判決公判で、福岡家庭裁判所小倉支部の大島明裁判官は「少年非行を防止すべき警察官という職にありながら、フィリピンパブなどで多額の借金を重ねていた」、「金儲けのため風俗店の経営を始めた動機に酌量の余地はなく、警察組織に対する国民の信頼を失墜させた」として、前岡被告に懲役2年、執行猶予5年、罰金30万円の判決を言い渡しました。
[080827日22時49分更新]ANNnews
こちらの暴行死事件は、謎が多くてね、地元なんだから、なめられないように、真相解明に向けて西日本新聞の記者さんがんばれって声援を送りたくなりました。
この事件で、時津風部屋の新人力士時太山のリンチ殺人を思い出したけど、愛知県警ははじめ病死と処理しょうとして、「急性心不全」か「虚血性心疾患」とかいう病名をつけて、火葬しようとしたところ、葬儀屋の人があざを見て不審に思って、親御さんに電話して、はじめて時太山の死が事件となったわけ。
そのあと、「多発性外傷によるショック死」と死因は決まったかと思っていたら、今は「高カリウム血症」?
食養では、NaとKは対立概念で、(砂糖に多く含まれる)Kは細胞などの組織を緩ませるから塩を取ってしめろと教えているわけです。ですから、血中のKの値が高くなっての死因なんていうのは誤りで、「高カリウム血症」による組織が緩んでのある臓器の機能不全というのなら話は分かります。
Kのもつ働きがまるでわかっていないんじゃないんですかね。
その意味する本当のものは、コレ。時太山は地獄の苦しみに耐えながら亡くなられたのではなく、脳内モルヒネみたいなものが分泌されて、防御反応といいますか、死の直前は恍惚に見舞われたということではないでしょうか。
被害者の変死が虐殺とわかっていても、暴行死は飽くまでも遠因にすぎず、近因は「出血性ショック死」とかやるみたいですが、時太山の例なんか見ていると、誰もが適当にやっているという印象を持つんじゃないんですかね。
フライデーによると、「元同級生《高尾正美容疑者》が仕組んだ『結婚詐欺』」とあり、大胆推理でもやりたくなりますが、やはり記事に目を通してからですかね。
それでも時太山や女子高校生コンクリート詰め殺人事件の例から推理すると、軟禁状態に置かれていた被害者は何を思ったか、逃亡を企てる。しかし、見つかり、連れ戻される。そういうことが2,3度あったために、主犯の高尾正美がとさかに来て、従犯の夫の博に鉄の制裁を加えるように命じたんでしょうね。
これにオカルト的な要素が加わると、正美被告は自らの手は汚さないという潔癖症があらわれるはず。
それにしても合力元被告とは、いかなる存在なのでしょう。
高利貸し?元締め?いずれにしろ、この事件の黒幕であり、経済的ボスといったところではないでしょうか。
■日明港遺体遺棄事件
2006年12月1日に北九州市小倉北区の日明港岸壁で女性の遺体が見つかり、遺体を捨てたとして女性の高校時代の同級生の高尾正美被告(43)と、夫の博志被告(37)、知人の合力元被告(57)=いずれも福岡県飯塚市=の計3人が死体遺棄罪で起訴された。3人は死体遺棄を認めている。
【ニュース・インサイド】全身にあざ、手足に緊縛痕… 誰がなぜ、死の闇深く 小倉女性遺体遺棄 3被告供述食い違い
(2008年8月5日掲載)西日本新聞
2006年12月、北九州市小倉北区の日明港で、福岡県糸田町の仲山美香さん=当時(41)=の遺体が見つかった事件は、遺体を捨てたとして友人の女ら3人が死体遺棄の罪で起訴されて10日余りがすぎた。遺体には全身に打撲痕があり、福岡県警は傷害致死や殺人容疑も視野に捜査を進めているが、事件の全容を解明するには至っていない。
(北九州支社・伊藤嘉孝)
06年7月に糸田町の自宅を出て行方が分からなくなった仲山さん。約半年後に見つかった遺体は、全身あざだらけで、手足には縛ったようなあとが残っていた。
体重は行方不明になったころの約70キロから20キロも減り、体内からは複数の薬物が検出された。髪は不自然に短く切られ所々で長さが違った。
県警は死因について、出血性ショック死、薬物中毒死、もしくは両方が重なったとみているが、特定に至っていない。
不自然な頭髪、体重減、薬物。3人の被告の言い分が食い違い、誰が何の目的で危害を加えたのか判明していない。
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3被告の捜査側への説明で一致するのは、仲山さんが合力元被告(57)の自宅で亡くなり、遺体を遺棄したという点だけ。
合力被告の話では、仲山さんは亡くなる数日前に高尾正美被告(43)と夫の博志被告(37)に連れてこられ、顔や足にあざがあった。食事を取り「大丈夫」と話していたが、気付いたら亡くなっていた。自宅に遺体があるのはまずいと思ったと遺棄の理由を話し、暴力は否定しているという。
正美被告は、顔をたたいたことがあるだけとし、博志被告の暴力がひどかったと主張。博志被告は、自身の暴力は一切否定した上で、仲山さんを殴ったという話を正美被告から数回聞いた、と説明しているという。
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行方不明になってから半年間の足取りが、謎を解く鍵となりそうだが、よく分からないままだ。
正美被告は県警の調べに、仲山さんは同11月下旬に亡くなる数日前まで「帰る場所がない」として同県飯塚市の同被告宅に身を寄せていたと説明。博志被告も同様の話をしているという。
だが、遺族によると、正美被告は仲山さんが所在不明になった後、月1回ほどの頻度で「(仲山さんは)小倉と名古屋を行き来している」などと電話してきたという。
仲山さんと正美被告の古里の同県直方市での目撃情報もある。遺族によると、仲山さんの知人が同11月下旬、顔にあざがある仲山さんにばったり会い、本人から「お金を借りた男の人に殴られた」と聞いている。正美被告とともに繁華街の飲食店で働く仲山さんを見たとの情報もあるという。
捜査幹部は「仲山さんが暴行を受けたのは間違いなく、早く事件を解決したい」と話している。
■事件:死因は出血性ショック/監禁し、暴行死か/小倉女性遺棄
北九州市小倉北区の日明(ひあがり)港で06年12月、福岡県糸田町の仲山美香さん(41)が遺体で見つかった事件で、県警は仲山さんの死因を出血性ショックと断定した。薬物中毒死の可能性もあり死因が絞りきれず捜査が難航していたが、暴行死の疑いが強まった。県警は殺人容疑での立件も視野に詰めの捜査を急ぐ。
事件では、仲山さんの知人の飯塚市西町、無職、高尾正美(43)▽その夫の博志(37)▽同市椿、トラック運転手、合力元(はじめ)(57)--の3被告が死体遺棄容疑で起訴された。
遺体には全身に打撲痕があり、肋骨(ろっこつ)が折れ、手足には縛られたような跡があった。体重も失そう前より約20キロも減っていた。県警は、仲山さんとの間にトラブルがあった高尾被告らが自宅に監禁状態に置き、暴行して死亡させた疑いもあるとみて調べを進めている。
しかし、3被告はあいまいな供述に終始。肝心の死因も遺体の尿検査で薬物反応が出たため、暴行死と言い切れず捜査の壁となっていた。その後、慎重に再鑑定した結果、薬物の影響は低いことが判明した。県警は今後、殺意について慎重に見極め、殺人や傷害致死容疑での立件も視野に追及する方針。
2008年8月27日毎日JP