ohanefu blog

こちらはマルス券など切符のご紹介です。

一葉券

2007年12月15日 | マルス券
また緑色の切符で恐縮ですが今回は一葉券です。乗車券と特急券・グリーン券が一枚の切符に全て収まっているものですが、最近では個室指定券を除きこのような一般的な特急指定席券での一葉券は自動改札をそのまま通れるように定期券サイズの85mmの切符で発券されるので、このような横長の120mmサイズで個室の指定券では無く座席の指定券では普通に発券されるだけでは余り見られないタイプになりました。乗車券と指定券の区間がほぼ同じなのでこの画像の券面では指定区間は「上野」までで、カッコ書きで都区内と表示され、この都区内が乗車券の行き先となっています。そしてその乗車券の有効期間も併記され、指定列車に乗らなかった場合でも乗車券は有効期間内であれば使用出来る切符となります。この画像の切符に関して見ると、上越新幹線の「あさひ」のグリーン券です。この当時の上越新幹線は最速列車が「あさひ」で各駅停車タイプが「とき」となっていて、現在では最速タイプが「とき」なのと、現在では「あさひ」という列車名は消滅しています。さらに、この当時はまだ東京まで開業していないので終着が上野になっているのも懐かしいです。この「あさひ308号」はその当時200系新幹線が240km/h運転を行う最速列車で新潟→上野間を1時間58分運転でした。

税1割共

2007年12月01日 | マルス券
緑色のマルス券で恐縮ですが、早くもネタ切れな感もあり、ここからは古いので茶を濁す手段もやっていこうかと(汗) そんな中でも懐かしい雰囲気が残るのが「大垣夜行」と呼ばれていた東京発大垣行きの普通列車です。列番が345Mで「さん・よん・ご」と語呂が良かったので覚えやすかった列車でした(末期は375Mになっていました)。今の「ムーンライトながら」の前身にあたる列車です。この列車にはグリーン車が2両連結されていて東海道本線の東京口普通列車と同様の組成に近いまま大垣へ行く長距離列車でしたが使用車両が165系という急行形電車でグリーン車もサロ165が2両連結され、一段と豪華さを放っていました。しかし普通列車ではあるものの、その当時の普通列車では臨時列車などを除けばグリーン指定席は無かったと記憶しており、現在の「ムーンライトながら」のように全車指定席というものでは無く、普通車・グリーン車の全車自由席であったので、グリーン券を購入していても100%座れる保証は無く春・夏休みシーズンなどは発車数時間前から並んでおく必要もあったりしました。しかし青春18切符ではグリーン車には乗れない規則でしたのでグリーン車も自由席とは言え普通車に比べると競争率は低かったと記憶しています。さて、このグリーン券の券面を見ると値段の下に小さく「税1割共」と表記されています。これは消費税が導入される前のものでグリーン券には通行税が適用され、このような税として徴収されていました。グリーン料金は現在と同じく距離によって価格が異なっていましたが、この当時でも東京-大垣間が通しで最遠の普通グリーン料金となっていました。さらにこの切符は発行が(3-タ)という事で東京駅発行でもJR東海の窓口で発券されたもので、切符の地紋はJR仕様ではなく国鉄仕様、昭和62年発行という事で、このあたりも稀少なグリーン券に仕上がっています。