反・公式的見解

夢の形は千差万別、儚くも燃ゆる我が命、私の軌跡は明日への奇跡

宮崎駿に会いたくて

2005年06月12日 | Weblog

 ベトナム戦争でアメリカ軍が使用した枯葉剤は、奇形児を生み出すなど後々の人間の体にまで影響を及ぼした。人間をただ殺害するのでなく、遺伝子的に破壊し、人間を根幹から破壊しそれを後世に至るまで残す生物科学兵器、ある意味でもっとも使うことの許されない兵器なのかもしれない。しかしこの平和日本で公的に承認された形で生物化学兵器を作り続けている人間がいる。その名を宮崎駿という。

 彼の作り出す化学兵器はまず日本人の視覚を攻める。細部に渡るまで豊かに描かれた色彩、子供・女性に受けそうなキャラクターデザイン、スクリーンに映し出される全てが日本人の視覚を虜にし、スクリーンから目を放すことを不可能にする。術にかからぬよう努めてその絵を見なければ、網膜を破壊され、結膜を充血させられ、視覚神経の操作を不可能にされ、生物化学兵器兼映画を最後まで見るしかなくなる。

 次にその生物化学兵器は聴覚に訴えてくる。まずはキャラクターの声である。もし宮崎駿が本物の映画人であるならば、その完成度を重視し、声優を職業とするプロをキャラクターの声に使うはずである。しかしあくまでも彼は生物化学兵器担当者であり、大衆を変革しやすい手法を選ぶ。そのためキャラクターの声の主に有名な俳優女優を選択し、テレビ等で馴染みのある声を人間の耳に流し込む。キャラクターの声はそれを担当する俳優があたかも話しているかのごとく錯覚させ、“魅力的”なキャラクターとその俳優という二重構造で、組み込まれた悪しきメッセージとともに人間を虜にする。

 さらに主題歌を含めた劇中で使われる音は人間の耳にうまく入り込むように形成され、聴覚汚染の海に人間をどっぷり浸からせ、無意識の意識下で自然と口ずさまされる強制力を持ち、“あの音”なしでは生活できない状態にまでしてしまうのである。

 最後は人間の心を汚染する。脳ミソを破壊し、違った形で構築する。子供に夢を持てと強制し、わけのわからない化け物が存在すると錯覚させる。そもそも「子供のために作った」という彼の発言であるが、子供なんてものは自分で何かを見つけていくものであり、強制的に“優しい”事を訴えかけられても、夢見がちなワンダーボーイが続出するだけだ。むしろもっと突き放すべきなのである。だいだい中学生が永遠の愛を誓い婚約までする、そんな一切の汚れのないものを突きつけてどう責任をとるのだろうか。『耳をすま』してみても、何一つ聞こえてこない。環境破壊を嫌味に押し付けてきても、西洋的な「人間vs自然」の見せ方は和風なベイベーにはいやらしくしかうつらない。しかし化学者宮崎駿の送り出す生物化学兵器はそういった批判・疑問を一切抱かせずに、無批判でそれを受け止め、「僕達がみ~んな悪いんです」と人間の心を腐敗させてしまうのである。

 彼の兵器による汚染を受けた人々はキラキラと輝く瞳を持ち、足並み揃えて一方向に行進し、まっすぐに前だけを見据え、自己というものを一切持たないサイボーグに変えられる。その腐敗した遺伝子は後世の人々にまで影響を与え、日本を徹底的に破壊してゆくのである。

1 コメント

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Unknown (勝一)
2005-06-20 01:47:44
相変わらずですな
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