テストアナリストの役割とは？

JSTQB　ALでは、テストに関わる技術者を3種類定義して、それぞれについて技術者認定試験を実施しています。
3種類とは、テストマネージャ（TM）、テストアナリスト（TA）、そしてテクニカルテストアナリスト（TTA）です。
現在、日本ではこのうち、テストマネージャ（TM）の試験を夏（8月頃）、テストアナリスト（TA）の試験を冬（2月頃）実施しています。テクニカルテストアナリスト（TTA）の試験は2015年11月の段階では未だ準備中の様です。

そころで、テストアナリスト（TA）とはどんな役割の技術者なのか？
その答えを求めて、テスト技術者資格制度Advanced Levelシラバス 日本語版　概要　Version 2012.J01
を紐解くと、以下のように記載がありました。

＜引用ここから＞

Advanced Levelテストアナリストは次のビジネス成果を達成できる。

TA1 使用中のソフトウェア開発ライフサイクルに基づいて、適切なテスト活動を実施する。

TA2 リスク分析によって提供された情報に基づいて、テスト活動の的確な優先順位付けを行う。

TA3 適切なテスト技法を選択し適用する。定義されたカバレッジ基準に基づいて、
　　テストが適切なコンフィデンスレベル（確信度合い）を提供することを確保する。

TA4 テスト活動に関連する文書化の適切な度合いを提供する。

TA5 実行する機能テストの適切なテストタイプを決定する。

TA6 対象プロジェクトの使用性テストに関する責任を負う。

TA7 作業プロダクト内の代表的な誤りに関する知識を適用して、
　　ステークホルダとの公式および非公式のレビューに効果的に参画する。

TA8 欠陥の分類体系を設計し、実装する。

TA9 効率的なテストプロセスを支援するツールを適用する。

＜引用ここまで＞

アナリスト（分析者）というくらいなので、テスト活動を推進するために、必要な情報をINPUTとして分析を行い、
分析結果をOUTPUTすることを行うのだと思いますが、では、必要なINPUTは何か？どんな活動をして、
その結果どんなOUTPUTを生成するのでしょうか？それはシラバスの本編を読んでいくとして、
Advanced Levelシラバス 日本語版　概要に学習内容には以下のように記載されていました。

＜引用ここから＞
2.2.2 学習内容
第1章：テストプロセス
 テストアナリストは、テストアナリストの役割と貢献に特に焦点を置くことで、テストプロセス全体を通して関与することの重要性と同時に、テストマネージャとテクニカルテストアナリストの役割とどのように連携するかを理解することが必要である。
＜引用ここまで＞

どうやら、他のロールとの違いを意識しながら、必要な活動を理解していくことが求められている様です。


参考：
　テスト技術者資格制度Advanced Levelシラバス 日本語版　概要　Version 2012.J01

※概要編のシラバスは下記URLからダウンロード可能です。
http://jstqb.jp/syllabus.html