妖精の騎士は恐ろしい
無理難題をふっかけて旅人を惑わし 奈落の底に引きずり込む
昔 祭りの市で出会った二人
離ればなれになっても
それぞれ独り身を通し
何度も文を旅人に託す
届いた文は十年でたったの三通のみ
「あなたが私のために作ってくれたスープの味が忘れられません」
それでも思いは変わらず
妖精の騎士はその不幸に舌打ちするもっと彼らを苦しめたい
男は密かな計画を立てる
トンチンカンな無理難題の歌を広めよう
妖精の騎士の意図を逆手にとるのだ
そうすれば彼の意図を挫ける
そしてその台詞は、妖精の騎士が嫌いなパセリ、セージ、ローズマリー、タイム。
そして物語はハッピーエンド。
男がとても好きな妻の、羊のスープ、今日もたっぷり戴ける。パセリ、セージ、ローズマリー、タイムがたっぷり入ったスープを。
yatcha john s. 「Scarborough Fair 」
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