130第3話オーロラの極光
ミーターの大冒険
第六部
オーロラ
第3話
オーロラの極光
あらすじ
ミーターとイルミナを乗せたファー・スター2世号は、ターミナスの図書館と18000年前の航海日誌にない謎の天体に遭遇する。
そのとき、突如その天体から通信応答を求めて来た。
それは、ガイアの長老ドムからであった。彼の自己紹介は「わたし/わたしたち/ガイア」であった。ミーターはあらかじめおおよそのことは了解していたように質問していった。
ドムは、二人が求めている故郷の星の正確な名前が「地球」であることを明かす。
ドムは、ミーターがダニール・オリヴォーの地球探索の際に、「時間をも感応できるようになった」という表現にさらなる詳細を聞きたいことを察知して陳述を続ける。
人類の歴史消滅がこの時点から歴史復活のフェーズに転換した、と理解してもよい。
ガイアの誘導で、ファー・スター2世号はオーロラの恒星系に無事にたどり着くのであったが、イルミナはガイアの地表に降り立つことができなかったことに少し不満を洩らす。
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ミーター アルカディアから聞いたことがある。中心がワープするってね。文明の波及理論で、逆転するって。だから、銀河の中心に位置したトランターが滅んで、銀河の端のターミナスに銀河文明がシフトした。そう言いたいんだな、イルミナ。
イルミナ そうです。ドムさんが教えてくれた地球っていう意味は堂々とした「起源」あるいは「中心」ということらしいの。
ミーター それが滅んで、オーロラにシフトした、ということだわ。そして、またそのオーロラも滅んで、コンポレロンやセーシェルに転移ってことか?
イルミナ そうです。この宇宙の生成は万物の盛衰の繰り返しよ。それを「プロセス理論」とも言うわ。このオーロラのうねりのようにね!
イルミナ、ホントに驚いたなあ!オーロラの極地でオーロラのうねりの歓迎かよ!
イルミナ 怖いような輝きねぇ!
ミーター お前のおかぶ、取られそうだと思わないか?
イルミナ お言葉ですね、ミーターさん。ホントは、ミーターさんの方が怖がっているの知ってますよ。さっきなんて、身震いしてたのをわかっていましたよ。
ミーター ばれてたか、ホントに困るよな、俺の心理、いつも察知されているんだから。
イルミナ オーロラについての言い伝えはこの銀河でピンからキリまであるわ。このオーロラ星のオーロラは、禁断の星に因んで、凶と出るかしら、それともわたしたちの志(こころざ)しに因んで吉と出るかしらねぇ?
ミーター イルミナさんや、ここまで来て
ここでサイコロをふるっていうのか?
イルミナ ミーターさん、正直に言いますとね、こんな感動的な光景を見れて、わたし、嬉しいんです。わたし、イルミネーショナーといたしましては、吉としか思えないわ。
ミーター 芸術のわかるイルミネーショナーかよ!
それはそうと、まずオーロラ星の基礎データが欲しい。
イルミナ はい、かしこまりました。武者震いのターミナスの戦士殿!
To be continued ...
〇その他の作品紹介
□ アルカディア・ダレル 前編 第1話~第2話YASUKAZU@yinyi31405222#notekakaku
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2022年10月23日発行
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