茶々の間

茶々はビーグル、10歳の女の子です。
お茶の間で笑顔を誘うわんこです。

いまさら「食育」

2008-10-30 | 日々のこと。
 
                   茶々には「いただきます。」は、いえない。
                   そして、ごはんが終わったら、「ごちそうさま。」もない。

                   犬だから仕方ない。





きのう、興味のあった札幌市主催の研修があって参加してきました。
研修はいつものように「病気と栄養」関係のことではなくて、
「北海道型食生活」についてと「食育」についてという二本立てでした。

わたしには子供がいないので、
全く現実感がなかった「食育」のほうの研修で・・・・・・・・。



札幌市では、ニンゲンの子供も、まるで犬のように、
食べ方も知らないし、食べ物に礼を尽くせない子が増えていると知ってしまいました。

しつけとか教育のうえで、教えられていれば、すこしづつわかりそうなことなのだけど、
「楽しいごはん、食事の時間に、厳しくしつけるのは、ちょっと。
 オトナになれば、自然にマナーは身につく」と考えている親御さんがイマドキなんだそう。

たいがい、オトナになっても、箸使いはテキトーなまま。
利き手だけテーブルにあげて食べたり、
口を食器によせてかかんで食べる格好は、変な格好だと思わない。
椅子に腰掛けてすわって食べるのを、椅子上で立ちひざしたりとか・・・・も。
ごはんや汁物、主菜・副菜といったお皿や小鉢の並べ方も、知らないまま。

それでオトナになってしまう・・・・・のですね。

「そんなもん、知ってるからどうなの?」という親御さんもいるのかもしれませんね。

マナーに関しては「文化」。
箸使いやお膳の並べ方を身につけることは、りっぱな文化継承行為で、
成人式に晴着とか卒業式に「はかま」とかより、
ずっと、日本国民として意味深い行為だと思います。




食事の前後の挨拶、「いただきます」「ごちそうさま」。
「楽しいごはん・食事」は、
たべものそのものの命、それらを育てたり獲ってくれた人たちに、
食べ物を料理してくれた人たちに対して、
感謝して「いただく」もので、「ごちそうさま。」なんだってこと。
これすら、ちゃんと教わっていない子供が多いようです。
食事の前後に、このふたつの言葉が「発音」されていない子供もたくさんいるということです。

これらのお話しは、ある「お教室」を運営しているNPO法人の代表者が語ってくれました。
「お教室」の目的は、ズバリ「食育」です。
親御さんは、ちいさいころから、少しづつ教え育てきていればすんだことを、
「他人さま」に教えてもらい、体験させてもらうのに、
月に一回・半年クールで合計12000円くらいかけて
子供たちを「お教室」に通わせるのだそうです。

その「お教室」では、10際から12歳までの子供
月に一回通常調理実習も込みで5時間かけて、
食を通じて「感謝」することや最低のマナーを知ることに
目覚めてもらっているそうです。

今って、そういう時代なんだ~ と
今さらですが、「食育」大事なんだ~って、

わたしも目を覚ましました。 


先日、キッチンでさんまを焼いていたら、
「このさんまは、オレらに食べられるために生まれてきて、
 ついこの間まで海を泳いでいたんだな。」と、つぶやきが聞こえました。
そのときは「あったりまえだのあははのは。」と、聞き流していたけど、
それは大事なことだったなぁと、あらためて感じています。
こんな言葉で、さりげなく、命の尊さを感じる心を、
子供たちにも伝えていかなくちゃ、親にはなれないんだなぁって思いました。

(子供はいないんですけど・・・・・笑)