2016 平成28年
第83回東京優駿のポスター
京王線新宿駅
読売新聞2016 5/26
東京競馬場
2012 ディープブリランテ
2013 キズナ
2014 ワンアンドオンリー
競馬場内ダービー特集のなかの『キズナ号』
⇧記載文
父子の繋がりと人馬の絆で夢が結実
鮮烈な末脚で毎日杯、京都新聞杯と重賞を連覇したキズナは、皐月賞組を抑えて1番人気に支持された。
ここ2戦で定まった直線勝負のスタイルを、ダービーでも崩すことはない。
最内枠からスタートを決めるとじっくりと後方を進んだ。縦長の隊列だがペースは速くはない。
折り合いに苦労する人馬が随所で見られるなかで、キズナと武豊騎手の呼吸はぴったりと合っていた。
枠順の利を生かして、道中は経済コースを通り進出の機を伺う。
馬群が固まる4コーナーを迎え、外側に持ち出したキズナの前方は遮られ、スペースができれば塞がる、
という状況を強いられた。
しかし動じない鞍上は、一瞬の隙を突き進路を確保した。道が開ければ父譲りの末脚は止まらない。
キズナはグイグイと脚を伸ばして、先頭のエピファネイアを捕らえて半馬身出たところがゴール板だった。
武豊騎手はディープインパクトで優勝して以来、8年ぶり5度目となる勝利。
また史上初となる、同一騎手によるダービー親子制覇の達成となり、記録にも記憶にも刻まれる戦いとなった。
本物の輝きを放つ生まれながらの王者「JRA調教師:佐々木晶三」
弥生賞で5着に敗れたため、収得賞金を加算することができませんでした。
中山競馬場もあまり合わない印象でしたし、
なによりダービーへの万全の態勢で臨みたい思いが強くありましたので、
オーナーサイドのご理解を得て皐月賞は自重して毎日杯へ向かいました。
豊君(武豊騎手)はあの一戦で初めて、
父のディープインパクトのようなイメージで後方待機の思い切った乗り方をしましたよね。
ゴールが近づくにつれて、加速して素晴らしい脚を使い勝ってくれました。
続く京都新聞杯も直線だけの競馬で差し切ってくれました。
ダービーは負けないだろうと思っていましたので、冷静に観ることができました。
直線で二度ほど狭くなりましたが、うまくクリアしてくれました。
エピファネイアに並びかけたのは、残り50メートルでしたが、
まだ50メートルあるという気持ちで焦りはしませんでした。
生まれたときから凄いオーラを漂わせていて、
この馬でダービーを獲ると公言して実際に勝たせてもらいましたから、
応援してくださった方々に感謝しています。