『もうひとつの戦争：インドの人口政策と女性たち』

このビデオはカイロ国際人口開発会議に向けて、インドのＮＧＯが作ったもので、強制的な人口削減政策の実態が描かれています。カイロ会議以降、インドでもこのビデオにあるような強制的な人口政策はだんだん少なくなり、個人が選択する形で人口政策を浸透させるという方向に変化しているようです。（90年代にも例えばフジモリ政権下のペルーなどで強制的な不妊手術が行われました）

映像は実際に卵管結紮を次々に行っていく場面もあり、とても見ていられなかったという人もいました。という私も、何度か見ていますが、暗くなってしまうので、１人では見たくないというのが本音です。一方で、このビデオの救いは女たちのワークショップの場面が上記のような場面と交互に挿入されていること。からだの絵を描きながら、それぞれの感じたことを話す。女たちがからだを語ることを通して、自分を開いていく…。

衝撃的な内容に、まず驚きの感想を述べ、それと同時に日本にいる私たちと共通することもあることを語りました。皮肉なことに、子どもを産むことが女の価値であることと、女が人口「削減」政策の対象になってしまうことは、同じ文脈の中にあります。インドの女たちがやっていたように、女たちが力を持つことしか解決方法はなさそうです。