備忘録

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Genetic 'map' of Asia's diversity

2009-12-12 14:44:20 | Weblog
BBC NEWS
Genetic 'map' of Asia's diversity

Their findings support the hypothesis that Asia was populated primarily through a single migration event from the south.

The study found that, as expected, individuals who were from the same region, or who shared a common language also had a great deal in common genetically.

But it also answered a question about the origin of Asia's population. It showed that the continent was likely populated primarily through a single migration event from the south.

Story from BBC NEWS:
http://news.bbc.co.uk/go/pr/fr/-/2/hi/science/nature/8406506.stm

Published: 2009/12/11 15:38:27 GMT

© BBC MMIX

ボワイエ"Religion Explained"メモ■■第1章 なにが起源か?

2009-12-02 17:20:11 | Weblog
■宗教(信仰)の解明=心の機能の解明
■宗教の起源に関する常識的説明:宗教は説明を与える;宗教は安らぎを与える;宗教は社会に秩序を与える;宗教は認知的錯覚である
■宗教の多様性(人類学が明らかにしたこと):超自然的行為者はさまざま;神も死ぬことがある;多くの霊は実は間抜け;救いは必ずしも主要な関心事ではない;公認宗教だけが宗教ではない;特定の宗教を信仰することなしに、宗教を信仰することもできる;宗教にあたる単語がなくても、宗教はありうる;信じるという表現がなくても、宗教をもつことはできる
■説明としての宗教(p.27):宗教的概念がどう個々の人間の心のなかで用いられているかを記述しないかぎり、それらの概念を説明したことにならない;脳の推論システムは、(それと気づかずに)自明の説明を与えるが、宗教的概念もその影響を受けている
■宗教と情動(p.32):宗教的概念はつねに安心や安らぎを与えるわけではない;死からの解放は普遍的欲求というわけではない;宗教的概念は人間の情動システムに結びついており、このシステムは生命を脅かす状況と関連する;私たちの情動プログラムは、私たちの進化的遺産の一つの側面であり、この側面は、いかにしてそれらのプログラムが宗教的概念に影響を与えるかを説明する
■宗教、道徳性と社会:「リヴァース・エンジニアリングは正しい答えを得るための十分条件ではなくて、必要条件…その信仰はその集団が機能する上でどのような役割を果たしているのか」(p.36)「古典的な機能主義では、諸制度が存在するのは社会を機能させるためだと仮定していたが、個々人がどのようにして、あるいはなぜ社会を機能させるのに寄与するのかは、説明しなかった」(p.37)「私たちは、特別な感情や特殊な考え方などの、社会生活のためにデザインされた心的装備を洗練させてきた。そしてそれは、社会生活全般のためだけでなく、人間が生み出す特定の種類の社会的相互作用のためにも設計されている」(同)「神や霊の概念をもつことは、実際には、道徳規則に従わざるを得ないようにするのではなく、ときとしてそれらをより分かりやすいものにするのだ。…私たちが神をもつのは、部分的には、私たちが、社会を可能にする心的装備を持っているからである。しかし、私たちは、社会がどう機能するかを必ずしも理解しているわけではない」(p.38)■まとめ:社会をまとめたり、道徳を維持したりする必要性は制度を作らない;社会的相互作用と道徳性は、宗教がどのように獲得され、人びとの行動にどのようにそれが影響するのかを考える上で、確かに重要である;社会的心の研究から、なぜ人びとが社会生活や道徳性に関して特定の期待をもつのか、そしてこれらの期待が超自然的概念とどのように結びついているのかが明らかになる
■宗教と推論、錯誤(p.42):理性によって支持されない主張はたくさんあるが、宗教的なものはその一部にすぎない;信仰とは、他人の言うことを受動的に受け入れることではない。人びとが基準を緩めるのは、いくつかの考えがもっともらしいものになったからであり、その逆ではない(基準を緩めるからもっともらしく見える、のではない);もっともらしいと思える超自然的主張を心に選択させるものは何かを理解する必要がある
■心のなかの概念はつねに形成され、淘汰され続ける。概念と記憶の淘汰から宗教が出現する
■ミームとしての文化:具体的な個々の人間や物質レベルでの特定タイプの因子の動態、メカニズムを記述可能「ミームは、考え、価値、物語など、文化を構成する部分であり、これらのミームによって、人は、心のなかで複製されたこれらを他の人が貯蔵しやすいように話し、ふるまうことが可能になる」(p.47)■ミーム概念の意義:文化とは、何らかの類似性のことである。共有される抽象としての文化というイメージは誤り;行動と規範のあいだに感じられる矛盾は心の中にある。個人を特定方向に押し出す外的な力として記述するのは間違い;二つの文化が似ているのはある視点からみたときにかぎられる;空気中にあるものを吸い込むというイメージの誤り。文化はある個人における特定の出会いすべての結果である。それでも、ある特定概念がある人間集団で安定しているのは、個々の人間の心のなかでそれが特定の利点を持っているから(=つまり、意味があるから)
■ミームには、忠実に伝達されるものも、大きくゆがめられて伝達されるものもある。(p.52)文化のミームは、心と心のあいだの伝達の場合と同じように、それぞれの人間の心のなかで突然変異と組みかえと淘汰を経る。…しかし、表象がきわめて多くの源に由来し、きわめて多くの変化をとげるなら、そもそも類似性はどうして存在するのか?…人間のコミュニケーションでは、適切な伝達は加工や歪曲を必要とする。手を加えないことはありえない
■テンプレートに沿った推論:心は、与えられた情報を越えることができる。与えられた情報に基づいて推論することができる。記入欄のある書式のようなもの。同じ書式でも、書き込みは違うようにできる。欄と、その欄への記入のルールは、同じままである。それぞれの欄の情報は、ある原則に従って書き込まなければならない。テンプレートは、概念よりも抽象的であり、概念を組織する
■文化の伝染:特定の社会集団の人びとには似たような表象がみられるのはなぜか。いくつかの変化や推論は、どこからはじめようと、特定の方向に向かう傾向がある…。スペルベルの伝染病モデル:なにが起こったかを説明するために理解しなければならないのは、人間の身体が特定の病原虫に対してどのように反応するか。もし、他の人から文化的素材として受け取るものを理解するさいにどの心的システムを用いるか―特にどの推論プロセスをその素材に適用するか―を明確に記述できるなら、特定の表象が集団内に広まることも、集団間での類似性も、予測されることである(p.63)なにかがそれほど多様ではない理由は、まさに、それが文化的だからである
■手に負えなかった疑問:なぜどこにも宗教があるのか;なぜさまざまなかたちをとるのか、共通の特徴はあるのか;なぜ人間の生活にとってこれほど重要なのか;なぜひとつではなく、いくつもあるのか;なぜ儀礼を規定するのか、なぜ今あるような形なのか;なぜほとんどの宗教には専門家がいるのか;なぜ真理を与えるようにみえるのか;なぜ教会や宗教組織があるのか;なぜ強い感情を引き起こすのか、なぜ宗教のために人を殺したりするのか;なぜ、ある人びとにとって宗教は世界について考えるのに有効な方法として存在し続けるのか;なぜ徹底した不寛容や多くの残虐行為を生み出すのか、なぜ英雄的行為や自己犠牲を生み出すのか;なぜある人びとは信心深いのか。こういった考えを作りだし、それらの伝達を可能にし、それらに結びついた感情や関与のようなあらゆる種類の心的効果を生み出す、目に見えないプロセスすべてを記述しなければならない