俳句
さくらんぼ顔近寄せて見ていたり
走り藷指ほどあればうれしくも
茗荷刻み手の窪ほどのきらめきを
胡瓜もみ早き夕餉の灯の下へ
高原の空気をほどきキャベツ剥ぐ
冬瓜をさっくと切って売りいたり
金魚鉢見れば金魚を飼うこころ
旅みやげレース瀟洒なハンカチを
考古舘
蒲の穂よ夜は灯のなき村となる
別子山村
銅山へ行く道細し夏薊
富士山
いたどりのラバに花散り身のほてり
屋敷まわりの十薬刈って軒に干し
カルストの空を駆けゆき時鳥
山棲みにどこにもありぬげんのしょうこ
花屋より紅花ばかり買い戻る
砥部焼きにたっぷり挿して末摘花
真夏へとカスターニエンの青き実も
晴れ
○8月号初校了。
○愛媛県庁へ変更届。
○武谷三男「認識論」。「一人歩きする三段論」(著者?)
○brisk blended orange peco and peco.
★風呂沸いて夕顔の闇さだまりぬ/中村汀女
さくらんぼ顔近寄せて見ていたり
走り藷指ほどあればうれしくも
茗荷刻み手の窪ほどのきらめきを
胡瓜もみ早き夕餉の灯の下へ
高原の空気をほどきキャベツ剥ぐ
冬瓜をさっくと切って売りいたり
金魚鉢見れば金魚を飼うこころ
旅みやげレース瀟洒なハンカチを
考古舘
蒲の穂よ夜は灯のなき村となる
別子山村
銅山へ行く道細し夏薊
富士山
いたどりのラバに花散り身のほてり
屋敷まわりの十薬刈って軒に干し
カルストの空を駆けゆき時鳥
山棲みにどこにもありぬげんのしょうこ
花屋より紅花ばかり買い戻る
砥部焼きにたっぷり挿して末摘花
真夏へとカスターニエンの青き実も
晴れ
○8月号初校了。
○愛媛県庁へ変更届。
○武谷三男「認識論」。「一人歩きする三段論」(著者?)
○brisk blended orange peco and peco.
★風呂沸いて夕顔の闇さだまりぬ/中村汀女