冷却水に使用される液体は主に水であるが、水は0℃以下で凍結し100℃以上で沸騰する性質がある。
凍結もしくは沸騰の状態になると、重大なエンジントラブルを引き起こしてしまう。
LLCは、その水の氷点を下げるとともに、沸点を上げる役割をもっている。
主成分はエチレングリコールなどであり、濃度によって耐低温性能を調節できる。(下の表を参照)
LLCの他の役割としては、
防錆効果: 冷却系統の金属部分の腐食を防ぐとともに、その進行をくい止める。
冷却効率: 冷却効率を高めるため消泡剤を添加している。
2~3年程度を目安に定期交換するのが一般的。
(主成分のエチレングリコールが徐々に酸化し、腐食性物質が生成。 また防錆添加剤が消耗 し、防錆性能が低下)
主成分のエチレングリコール自体は無色であるが、市販のLLCには誤飲防止用および不凍液確認用に着色剤によって色がつけられている。
この色の違いが性能を示しているものではない。
(おおむね、赤はトヨタとダイハツ。緑はそれ以外)
<高性能LLC>
LLCを発展させたスーパーLLCがトヨタとホンダで出されており、前者はスーパーロングライフクーラントであり色をピンク色に変更して、後者はウルトラeクーラントで色は青色に変更。
ノーマルLLCと比べて、沸点温度上昇、冷却効果向上、防錆効果向上。
寿命も延び、前者は7年16万キロ、後者は11年20万キロ交換不要。
高性能LLCを従来のLLCに入れ替えるのは厳禁である(水漏れや錆びなどの不具合が発生するため)。
しかし、従来のトヨタ車、ホンダ車の普通のLLCから高性能LLCに入れ替えるのは問題ない。(しかしトヨタ車の場合は完全に抜ききる必要がある)
http://ktc.co.jp/support/material/004.html
LLC濃度と凍結温度の目安 |
LCC濃度 凍結温度 30% -15℃ 35% -20℃ 40% -24℃ 45% -28℃ 50% -36℃ 55% -41℃ 60% -54℃
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<LCC交換>
http://allabout.co.jp/gm/gc/193021/
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