SKYACTIV-D用NOx後処理システムの開発
マツダ技報 2018
論文リンク
ディーゼルエンジンは,CO2排出量が少ない内燃機関として,欧州を中心に技術進化しながらシェアを拡大してきた。同時に窒素酸化物(NOX)による大気汚染抑制のために,NOX低減技術開発が盛んに行われている。欧州では長年運用されてきたNew European Driving Cycle(NEDC)による規制が,実用と乖離があることが勘案され,排出ガス規制の国際調和を目指す世界統一試験サイクル Worldwide harmonized Light duty Test Cycle(WLTC)に加えて,Real Driving Emissions(RDE)規制が2017年9月から施行された。2012年に発売したSKYACTIV-D 2.2は,低圧縮比と高効率過給をキーイネーブラとした燃焼コンセプトにより,トルクフルで伸びやかな加速性能,クラストップレベルの低燃費,NOX後処理を必要としない環境性能を実現した。本稿では,SKYACTIV-Dのコンセプトを継承しつつ,更なる低エミッション化を目指して導入したNOX低減技術とモデルを活用した開発プロセスについて,またモデルベース開発(以下MBD)を実現するために構築したSelective Catalytic Reduction(以下SCR)モデルについて報告する。
ディーゼルエンジンの排ガス後処理触媒に関する論文を紹介するブログ
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ディーゼルエンジンは,CO2排出量が少ない内燃機関として,欧州を中心に技術進化しながらシェアを拡大してきた。同時に窒素酸化物(NOX)による大気汚染抑制のために,NOX低減技術開発が盛んに行われている。欧州では長年運用されてきたNew European Driving Cycle(NEDC)による規制が,実用と乖離があることが勘案され,排出ガス規制の国際調和を目指す世界統一試験サイクル Worldwide harmonized Light duty Test Cycle(WLTC)に加えて,Real Driving Emissions(RDE)規制が2017年9月から施行された。2012年に発売したSKYACTIV-D 2.2は,低圧縮比と高効率過給をキーイネーブラとした燃焼コンセプトにより,トルクフルで伸びやかな加速性能,クラストップレベルの低燃費,NOX後処理を必要としない環境性能を実現した。本稿では,SKYACTIV-Dのコンセプトを継承しつつ,更なる低エミッション化を目指して導入したNOX低減技術とモデルを活用した開発プロセスについて,またモデルベース開発(以下MBD)を実現するために構築したSelective Catalytic Reduction(以下SCR)モデルについて報告する。
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