蒼い華

調べたこと、知ったことの記録簿として。あと中学受験対策のこと。

ターボチャージャー(1)

2012年09月09日 | 仕事関係

ターボチャージャーは、排気ガスを動力源として駆動ターボンを回し、それと同軸になったコンプレッサーが回転することにより、混合気(もしくは空気)を加圧して燃焼室内へ押し込むメカニズムである。

 

【ウエストゲートバルブ】

ターボチャージャーにより限度以上に過給するとノッキングが発生したり、最悪エンジンが壊れてしまう。そこで、過給圧が設定圧力を超えると、ターボン排圧をタービン上流でバイパスさせて、タービン出力を低下させて過給圧をコントロールしている。このタービン排圧をコントロールしているのが、ウエストゲートバルブである。

 

・ウエストゲート アクチュエータ

 アクチュエーターにブースト圧が掛かると、内部のスプリングの反発力(=スプリングセット荷重)に負けて、シャフトが飛び出す。

 アクチュエーターのシャフトが飛び出して来ると、ウエストゲート開。→タービンを回転させる排気ガスがバイパスに逃げる事でブーストが下がる。

 ブーストが下がると、アクチュエーター内部のスプリングの反発力が勝ってシャフトは縮む。→ウエストゲート閉。→排気ガスは再び勢い良くタービンホイルを回し、ブーストが上がる。

 

・ソレノイドバルブ

ウエストゲート・アクチュエーターをデューティ・ソレノイド・バルブでコントロールする方式

アクチュエーターにブースト圧を掛ける為のホースに、新たなバイパスを設けてあり、バイパスの出口は、通常はエアフロメーター~タービン・コンプレッサーの入り口間に設けてある。バイパスさせる(=ブースト圧を逃がす通路)ホースには、デューティ・ソレノイド・バルブが取付けてある。

このバルブをオン・オフさせることで、ブースト圧を細かく、かつ正確にコントロールできる。

 

【可変容量タービン】

VNT, VGT, ...

タービンのベーンの開閉により、エンジン排圧を制御しEGR率を高めることができる。またガス量の少ない低速域ではベーンを閉じることにより、ガス流速を速くし、ターボ回転を瞬時に上げることで過渡応答性を改善できる。

 

【主なターボメーカー】

ギャレット・システムズ(ハネウェル社のトランスポーテーション&パワーシステム(TPS)部門のひとつ)
三菱重工業
ボルグワーナー(旧 独KKK社(Kühnle Kopp und Kausch)+ 米Schwitzer社)
ターボネティクス(Turbonetics)
IHI(旧「石川島播磨重工業」)
Bosch Mahle Turbo Systems
コンチネンタル_(自動車部品製造業)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿