ノーやん日記パート2

B面昭和史と雨の槿

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 曇り。雨予報だったが時々ぱらつき人や花びらにかかる。きょうは敬老の日。彼岸入り。部屋に籠って半藤一利さんの「B面昭和史」を読み始める。正面きっての昭和史ではなくB(裏)面史。新聞の社会面記事で昭和の世相をピックアップし自身の体験も織り交ぜて底辺の庶民の悲哀の姿も浮き彫りにする。週刊誌を読むような感じ。しかし四六判で600頁近いボリュウムがある。返本へ一日60頁のテンポで読まないといけない。

 文芸春秋の社長で編集長でもあった菊池寛が1928年2月の第一回衆院選挙東京第一区で社会民衆党からなぜ立候補し落選したかという裏話を本書で知った。演説会は錚々たる著名人が応援弁士を務めていた。芥川龍之介の自死やアムステルダム五輪で初の金メダルを獲得した織田幹雄選手のコメントなどB面ならではのニュースが興味を引く。陸上競技で「位置について、用意ッ…ドーン」とルール化されたのは昭和3年5月26日、という。それ以前、東大では「いいか、ひ、ふ、み」だったという。大正2年の第一回全国陸上競技会では「支度して、用意」で、なかには「よろしゅうごわすか、用意」という時代もあったという。「みなさん、よろしゅおまっか、用意…」やったら選手の力が抜けてしまうかも。写真上=千里南公園の雨に打たれるムクゲとヒガンバナ。

 くだらん話も覚えておくと、ときには役立つかもしれん。
               雨降りも紅い花なら曼珠沙華 昇龍子

コメント一覧

ノーやん
https://55926699.at.webry.info/
{%笑いwebry%}はい、あります。あります。戦争中の話。のらくろを書いた田河水泡は小林秀雄の義弟にあたるという話もB面で知りました。
fm
B面という言葉初めて知りました。面白そうですね。戦争中の話もありそうですね。
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