きのう山口県と島根県の西部を局地的に豪雨が襲った。土砂崩れや川の氾濫で住宅や田畑が押し流され、死者・行方不明者も出た。お見舞い申し上げる。妻の故郷津和野町付近では一時間に約100ミリの記録的な雨だったとか。町指定の避難場所が危なくなり山間の反対側に避難したそうな。JR山口線の鉄橋が流され鉄路が寸断された。8月に里帰りを予定していた妻が心配する。「一か月で復旧するやろか」「さあ」。
ぽつぽつ降る雨のなか蝉は鳴きやまない。部屋に籠って「漢詩をたのしむ」を読む。宋の哲学者・朱熹(しゅき)のよく知られた詩「偶成(ぐうせい)」-
少年易老学難成
一寸光陰不可軽
未覚池塘春草夢
階前梧葉巳秋声
転結のくだり―未だ覚めず 地塘春草の夢/階前の梧葉 已に秋声―をしみじみ思う。少年のこころ、われ未だ失わず。
津和野は鯉のまち。まちの水路だけでなく津和野川にも放流されている。大雨でどうしているだろう。ふと鯉のことを心配した。森鴎外の生誕地。山の高台に森林太郎の墓碑がある。和紙の名産地。いま、観光のまち。鉄道もやられたとなると、鯉だけでない、地域経済の損失を心配する。
蝉声の止まぬ千里へ涙雨 龍尾
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ノーやん
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