ノーやん日記パート2

スコイとスゴイ

 大阪弁で「スコイ」といえば「ずるがしこい」の意。「コスイ」の転倒語。おおむね政治家に見られる。いちいち指名しなくても顔も浮かぶ。 「スゴイ」といえば、たとえば、林芙美子の「放浪記」を2000回公演した女優の森光子さんのような人。89歳で現役というのもすごいし、1961年から林芙美子の生涯を超える年数演じているというのもすごい。そこまで舞台が続いたんは、なんでやろ。原作も森さんの舞台も見たことないのに、ふと思った。原作の生命力プラス役者の創造力のすごさがあるのだろうか。そんな理屈を超える人の心を揺さぶる何かが発生するのではないか。
 森さんのひたむきな一回一回真剣に舞台に立ち向かう姿勢に背筋を伸ばす思いがした。
 忌野清志郎という「スゴイ」歌手のことも恥ずかしながら訃報のニュースで知った。青山葬儀所での葬儀に4万2千人以上の列ができたという。
 ぼくは彼のこと、何もしらない。
 立ち飲み屋で話題になった。
 「あの男ようつかまらんかったなあ」と客の一人が言いだした。なにを言うのか耳そばだてると、
「愛し合ってるかい?というセリフ、英語でいうたらあれわいせつや。公然わいせつ罪!」と。
 「おっさん、あほな。そんなこというたらみんな刑務所行きやで」。ぼくがちゃちゃ入れた。爆笑になった。隣の客は「オレも知らんねん、あの歌手」。ぼくとおんなじレベルや。「菊の露」という沖縄のお酒をオンザ・ロックで注文した。
 きのう、きょうは、大忙しやった。花壇当番やら内科・歯科の医院通い、図書館への返本、NPOの定例会合、土おこしの作業…。花壇は、終わりに近づいたパンジーの花がらの量がどっと増えている。アブラムシが手首に這い上ってくる。チドリソウがぼくの背丈より高くなり、風で倒れた株を支える作業に手間取る。春の花を終えて一部土おこしをはじめた。腰にこたえる。
 医者へ通えば、内科医「野菜を食べてますか?」、歯科医は「次回、前歯の神経を抜きます」。ガタが来てるんや。修理費のことも頭をめぐらす。
小鳥週間をんな同士のよく喋り 桜桃子
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「インポート」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事