きょうは、4人。まず、曽根崎新地生まれ虚子直系の後藤夜半(1895-1976)。金魚玉天神祭映りそむ/瀧の上に水現れて落ちにけり/難波橋春の夕日に染りつつなどの句で知られる。つぎ、姫路生まれで京大医学部卒の医師・五十嵐播水(1899-2000)。虚子の花鳥諷詠を継ぐ俳人。長き夜や坐礁の船の灯は航かずなど港の句を得意とした。つぎ、奈良・高取町生まれの難聴俳人・阿波野青畝(1899-1992)。山口青邨が、秋桜子、誓子、素十とならんで青畝を4Sのひとりにあげた。葛城の山懐に寝釈迦かな/鵯の言葉わかりて椿落つ/芽ぐむかと大きな幹を撫でめぐる/籾かゆし大和をとめは帯を解く…。愚老の好きな句がいっぱいある。つぎ、津山生まれの西東山鬼(1900-1962)。歯科医。誓子を中心にした「天狼」の創刊に加わり編集長。京大俳句事件に連座。「戦火想望俳句」・新興俳句運動に身を投ず。ニヒリズム。黄土の闇銃弾一箇行きて還る/広島や卵食ふ時口ひらく/暗く暑く大群衆と花火待つ。なんとなくフィーリングで好きになれない。(写真上中=市役所ロビーで開かれた過日のとよっぴー展。学校給食の残パン一日分、とよっぴーで育った大根・にんじん・蕪。下は服部緑地公園の梅林)
異常なし告げられ走る春の雨 龍尾
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ノーやん
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