ノーやん日記パート2

冬靄

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 朝靄がかかり隣のマンションが見えない。暗い朝。終日曇り。夕方から雨。寒くはない。午前中、箕面市の“カラス条例”をネットで検索する。同市は昨年五月、国の「雇用創出事業」を活用してカラス被害を防止するため22人の動物対策チームを発足させ、カラス被害の多い桜井地区で反射鏡を使って豊中方面へ追いかえす対策を講じていたが効果がイマイチらしい。そこでカラスへの給餌行為を禁止しようという条例をきのうの市議会で可決した。「箕面市カラスによる被害の防止及び生活環境を守る条例」。

 違反者には10万円以下の罰金を科す。全国初の“カラス条例”という。カラスに餌付けなんかする人がいるんかと驚くが、じつは猫に餌をやっている民家にカラス約300羽が集まっていたそうや。「給餌」とは、生ごみをカラスが食べることができる状態にしておくことをいうらしい。そうなるとあちこちの集合住宅で一軒の生ごみがネットからはみ出してカラスが食い漁ってクワアクワアと鳴いていれば罰則の対象になりうる。その場合は共同責任が問われるのか。

 「カラス被害」とは、①鳴き声②糞尿など汚物③羽毛の飛散④人への攻撃・威嚇・破壊行為をいうとある。①と④は証拠づけるのが難しいだろう。それはともかく、疑問に思うことがひとつある。条例がカラスと人の共生をうたっていることだ。カラスは人の生活環境を害し農作物にも被害をもたらす害鳥ではないのか。公害の鳥と認識しながら「共生」とはどういうことなのか。かつて大気汚染を経済成長との調和をうたって公害を事実上野放しにした理屈を思い起こす。カラスへの「餌付け」は共生行為そのものではないのか。カラスが人を笑っているように思える。

午後はカラスのことを忘れ、生態観察同好会の忘年会。おいしいお汁粉にカボチャを入れていただいた。ことし一年間に採集した木の実の名前をあてる「ゲーム」をして楽しんだ。帰る頃ぽつぽつ降り出した。(写真の山茶花はきのうの千里南公園で)

寒鴉高きに隠れ見下ろしぬ 愚老
朝暗しくしゃみ三回目を覚ます 同

コメント一覧

ノーやん
https://55926699.at.webry.info/
{%困るwebry%}ということは、箕面はリッチで食べるもんがええのかな。けど豊中のマンション街もカラスが多い。ぎょうさんごみ出すから量では豊中やでぇと思ってるんかも。
fm
「寒鴉高きに隠れ見下ろしぬ」

老人を嘲笑うようですね。我がマンションには鴉害とは無縁です。リッチな住人がいないことを知っています。利口な鳥です。飲食店街の鴉はすさまじいです。鴉は金持ちと共生します。

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